[衝撃的な]ディストピア パンドラの少女 ネタバレ 感想[結末だが・・・]

ディストピア パンドラの少女 [Blu-ray]

あらすじ

M・R・ケアリーのベストセラー小説「パンドラの少女」を著者自身による脚本で実写映画化したSFスリラー。近未来、ウィルスのパンデミックによって人類のほとんどが凶暴な「ハングリーズ」と化し、生き残ったわずかな人々は壁に囲まれた安全な基地内で暮らしていた。イングランドの田舎町にある軍事施設には、ウィルスに感染しても見た目が変わらず思考能力も保ち続ける「セカンドチルドレン」たちが収容され、彼らからワクチンを作り出すべく研究が行われている。ある日、その子どもたちの中に特別な知能を持つ少女メラニーが現われる。オーディションで500人以の中から選ばれた新人セニア・ナニュアが主演を務め、シッチェス映画祭で女優賞を受賞。「007 慰めの報酬」のジェマ・アータートン、「ボーン・アルティメイタム」のパディ・コンシダイン、「アルバート氏の人生」のグレン・クローズらが脇を固める。監督は、テレビドラマ「SHERLOCK シャーロック」シリーズの「三の兆候」を手掛けたコーム・マッカーシー。(映画.comより)

予告

 

65点

結末が衝撃的だが、マンネリ感あふれるゾンビ映画

うーん、わりと楽しみにしていた映画なんですけど正直微妙でした。

まあ、そもそも僕はディストピア系って個人的にそこまで好きじゃないんです(なんで借りたかって言われるとやっぱりゾンビ好きだから・・・)

それよりもやっぱ活気のある時代にゾンビがドーン!みたいな方が好みなので、こういったディストピア系の映画は辛口気味の感想になっちゃってます。

あ、でも『ザ・ロード』はディストピア系だけど凄い好みでしたね。

お父さんと息子のディストピア系ロードムービー映画で、多分好みは別れるだろうけどおすすめです。

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ザックリとストーリー紹介

・時は近未来、世界は「ハングリーズ」と呼ばれるゾンビに支配されており、わずかな人類は「セカンドチルドレン」と呼ばれる半ゾンビの少年少女たちとともに軍事基地内に立てこもっていた。

・しかしある日基地はハングリーズの襲撃で崩落、セカンドチルドレンのメラニーと先生代わりを務めていたヘレン達は基地から命からがら逃走。

・行く先々でハングリーズの襲撃を退けつつ、軍の装甲車をみつけて一息つく。

・メラニーが辺りを散策していると世界中にゾンビウィルスを蔓延させる木を発見する。

・その木は沢山のハングリーズの死体によって囲われており、死体に宿った胞子は熱によって拡散される。

・また少しでも吸い込めばハングリーズになってしまう上に一旦放たれてしまえば、風に乗って世界中へと運ばれてしまう。

・装甲車に戻ったメラニーはキャロラインに「世界の治療薬のために犠牲になってくれ」と言われる。

・一時は「ヘレン先生たちの為ならば・・・」と思ったメラニーだが、自分たちのセカンドチルドレンの存在意義について考えた結果、生き残ることを決意。

・キャロラインを振り切り、胞子の木に日を放つメラニー。

・世界は胞子に包まれ人類は死滅したが、装甲車の中にいたためにヘレンだけは生き残っていた。

・少しばかり時は流れ、助かっていたヘレンはセカンドチルドレン達に授業を教えながらEND

驚愕の結末だがカタルシスはない

(文字通り世界は終わるというラストでした)

終盤の結末には確かに度肝を抜かれました、抜かれたけれど正直面白みはなかったです。

しまいには大好きなヘレン先生も装甲車の中に閉じ込めるという生き地獄に落とすし(食料とかどうするのかしら?)

ラスト周辺だけちょっとしたホラーですよ(いや、ホラー映画なんだけどね)

まあ、そういう意味では「こりゃー驚愕の結末ですわ・・・」とは思いましたけども、そこにカタルシスがあるかってーとないですね。

驚愕オチのカタルシスってのは、張り巡らされた伏線を回収していくのが楽しいのであって、急な展開は別に面白くはないのですよ。

まあ、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』みたいな急展開も良いところな亜種もたまにあるけれど、あー言うのはポプテピピックみたいなもんで特殊も特殊なんですよね。

勢いと笑撃の展開で全てを持っていく映画、一見の価値はありです。

こーいうのは数十年に一度生まれる奇跡の漫画です、絶対に真似してはいけません。

メラニーが世界を破滅させた理由は何だったのか?

(この人がもーちょい言葉巧みだったなら、メラニーを口説き落とせただろうに)

メラニーは人間とハングリーズとセカンドチルドレンの架け橋的な存在だったと思います。

とは言え、ハングリーズ側に有効的な意志はないし、人類に管理されていないセカンドチルドレン達は秩序もへったくれもありません。

そこでメラニーは思い悩むわけですな「人とセカンドチルドレン、生かすべきはどちらの種族か」

結論としてメラニーはセカンドチルドレンを生かし人類を滅亡させたわけですが、その真意は何か?

・・・ぶっちゃけよくわかりません。

何度観てもメラニーには「大好きな先生以外助ける価値ねーわ、しんでまえー」って感じで木を燃やしたとしか思えないんですよね。

撮影側の意図としては助けるのは常に多数派で少数派は切り捨てていく」という人類のそれまでの行いを皮肉ってる・・・って感じでしょうかね(地球上では明らかにハングリーズの方が多数派)

セカンド・チルドレンをもっと掘り下げてくれたのなら・・・

(どこらへんが特別だったのかイマイチわかりませんでした)

この映画面白い所しては❝観るものの視点❞は良かったです。

人類を主役にするならバッドエンドも良いところかもしれません。

ただセカンド・チルドレンを主役としてみるのならハッピーエンドにも見えちゃいます。

だってハングリーズは胞子になるし、人類は絶滅するわけですからね。

生き残ったセカンド・チルドレンたちはいずれ大人になり、子を育み、コミュニティを作って地球を支配するのでしょう。

でもそういった未来をあまり連想させることなく、映画を唐突に終わらせたのが個人的には残念でした。

セカンド・チルドレンが次世代の地球の覇者になるのなら、その為の伏線をはるだとか連想させる為の演出を盛り込んでほしかったんですよね~。

まあ、そうなったら観客も先が読めてラストの衝撃も薄れちゃうんだろうけれど、それでも映画としての起承転結はよりハッキリとして視聴者に伝わりやすいんではないでしょうか。

「映画の演出から意味を汲み取れ」系の映画も僕は嫌いではありません・・・が、この映画にはセカンド・チルドレンが主役だ!という汲み取れる演出もなかったように感じるんですよね。

まとめ

映画的にはドラマティックではないし、人類オワタエンドもあまり感慨深いものではありませんでした。

ただゾンビ映画としての楽しみどころはキッチリ抑えているので、めっちゃ退屈な映画というわけでもなかったです。

やっぱりラストがね~、どうしてもね~、うーん・・・って感じです。

原作のほうは凄く面白いらしいです。

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