エグいぜ!そのヤりかた!!『アポストル 復讐の掟』のネタバレと感想

予告

 

75点

そんな技まで持っていたか!?ギャレス・エヴァンス!

個人的には中々の掘り出し物作品でした。

ギャレス・エヴァンス監督といえばやっぱ代表作の『ザ・レイド』が有名でしょう。

主演のイコ・ウワイスは『ザ・レイド』によって一気に名前が売れましたよね~、個人的にはエクスペンタブルズとかに出てくれたらめちゃ燃えるんですが。

ちなみに『ザ・レイド』はアクション映画慣れした人でも「たまんねぇ・・・」ってなるくらい素晴らしいアクション満載なのでお薦めです。

さてそんなアクション映画の申し子のようなギャレス・エヴァンスが、今回はまさかのカルトホラーを撮ったわけですが、一体どんな作品ができるたのか。

僕の感想としては一言で言うなら『風味がキツイが癖になる味』って感じの映画でした。

ザックリとストーリー紹介

・カルト教団にさらわれた妹を助けるべく、兄のトーマスは身分を偽りカルト教団へと潜入。

・ジェレミーという若い青年を味方につけ(脅迫まがいの方法で)少しずつ妹へと近づいていくトーマス。

・実はこのカルト教団、ただの妄信的なカルトではなく超常の力をもつ『女神』は本当に存在していた。

・『女神』を最初にみつけたマルコムは血を与えて大地を潤わせ食料を確保ていた、だがいつしか女神の力は恵みではなく毒を与えるようになる。

・食物が毒のせいで育たなないので崩壊寸前の教団は、しかたなくトーマスの妹であるジェニファーをさらってきた。

・しかしクインの娘フィオンがジェレミーの子を妊娠していると知ってしまい、実の娘を惨殺しジェレミーまでも処刑してしまう。

・完全にタガの外れたクインは、わりと穏健派だった教祖マルコムに成り代わり教団を指揮しようとする。

・一方マルコムの娘アンドレアの協力もあってジェニファーを救出出来たと思ったが、クインに捕まってしまう。

・ひき肉にされかけたトーマスは『女神』を燃やし、アンドレアとジェニファーと協力してクインを倒す。

・『女神』を燃やしたことにより島全体が崩れ始め、またクインとの戦闘で限界が来ていたトーマスはジェニファーに生きろと告げその場に斃れる。

・だが島から伸びる蔦がトーマスを侵食し、トーマスは第二の『女神』になることを示唆されEND

バイオ5のチェンソーマジニの登場に思わずテンションが上がる

(包帯男とトーマスひき肉対決はグロいんだけど妙に笑える)

この映画上の画像みたいに顔が包帯ぐるぐる巻の人間が出てくるんですけど(人間かどうかも怪しいし何者なのかも最後までわからないが)

この包帯男・・・バイオ5のチェーンソーマジニにソックリなんです。

(体格まで似てる)

こっちがチェンさん。

バイオ4でプレイヤーにトラウマを埋め込んだチェンさんをこんな形で実写化で見れて個人的には凄く燃えましたね~。

ただ映画の包帯男はあんまり出番なかったし、正直そんな怖い役どころでもなかったのが残念ではあるのですが(この映画は安定の人間の方がよっぽど怖いシリーズ)

後半から怒涛のグロ展開のオンパレード!

(ハンターハンターのネフェルピトーの脳みそグチョグチョを思い出しちゃう)

この映画前半部分だけならグロのないカルトホラーな雰囲気なんですよね。

羊ポーン!のシーンは衝撃ではあるが、まったくもってエグい描写はありません。

でも物語後半からはエグイ描写のオンパレードになってきます。

特に脳みそグリグリのインパクトは半端ない、こっちのお尻が思わずキュッって引き締まります。

他にもトーマスの指が取れたり、クインの死に方が斬新かつエグかったりちょいちょい強烈なシーンがありますね。

あとは包帯男とのバトルなんかは半分笑える感じだったり。

トーマスは包帯男に捕まってひき肉にされかけるんだけど、縛りが甘くて今度は包帯男がトーマスにひき肉にされちゃうんです。

でもわざわざその殺り方する必要ある!?って突っ込みたくなるんですよね。

まあ、あのシュールな感じ嫌いじゃないんですけどね。

カルトと思わせてからの・・・

途中までよくあるカルト映画と思わせてからのファンタジーだったのには驚きました。

『女神』はマーカスの虚言だと思っていたんだけど、まさかの『女神』は実在ししかもその力が本物だったのです。

まあ、『女神』ってよりも風貌や能力はどちらかと言えば『悪魔』に近いけども・・・。

ラストは結局どうなったの?『女神』とはなんだったのか?

大地に恵みを与える事も毒を与えることも可能だった『女神』とはなんだったのか?

劇中に明確な答えは用意されていないので、観た人の想像に任せるって形になってるんですよね。

ちなみに僕は『女神』はただの生贄でしかなく、島が本体なんじゃないかな~って思いました。

島全体が一個の生命体になってて、宿主を見つけて奇跡の力を授け人々を呪われた島へと誘う餌にしてるみたいな。

だからラストは『女神』が不在になった島はトーマスを餌として確保し、また誰かに見つけてもらうまでじっと待ち続けるんじゃないですかね。

『ザ・レイド』の監督らしいスピーディなアクションもほんのり

(トーマスは一般人なのにアクションは妙にキレッキレ)

登場人物が一般ピープルなので『ザ・レイド』ほどの激しいアクションシーンはないです。

でも上の画像のシーンみたいに「おまいはカンフーマスターか」と突っ込みたくなるようなキレたアクションが唐突に飛び出したりするんですよ。

協会でトーマスがマーカスをかばうシーンもえらいスタイリッシュだし、この監督さんの撮るアクションって凄い印象に残るんですよね。

まとめ

カルトホラーだと思ってみると後半の展開の意外性に驚く映画。

好き嫌いが分かれそうな映画で、個人的には好きな部類ではあるんだけど、謎が謎のまま終わる映画はやっぱりモヤッと感がぬぐえないですね。

なので個人的には島の謎やトーマスの過去なんかも掘り下げたりしてほしかったな~と思いました。

ただゴア描写の勢いは半端ないし、丁寧に作られたホラー映画なのでそこらへん興味あるなら観て損はないでしょう!

ストーリーなんておまけ、濃密なアクションが見れればいいんですを地で行く映画。

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