[レニー・ハーリンと]スキップ・トレース ネタバレ 感想[ジャッキーの黄金タッグ]

スキップ・トレース(吹替版)

あらすじ

ジャッキー・チェン主演で、香港の刑事とアメリカ人詐欺師が、ひょんなことから追われる身となり、世界中で逃亡劇を繰り広げる様子を描いたバディムービー。香港のベテラン刑事ベニー・チャンは、相棒ユンを殺した疑いのある香港の犯罪王ヴィクター・ウォンを9年間も追い続け、ユンの娘であるサマンサを育ててきた。しかし、捜査中の過度の追跡により近隣住宅に甚大な被害を与えてしまい、停職処分となり、サマンサもヴィクターの犯罪に巻き込まれてしまう。ベニーはサマンサを救出するため、事件の鍵を握るアメリカ人詐欺師コナー・ワッツを追ってロシアへと向かうが、なぜかベニーとコナーが追われる身となってしまい……。ジャッキーが主人公の刑事ベニーを、コナー役を「ジャッカス」シリーズのジョニー・ノックスビル、サマンサ役を「X-MEN:フューチャー&パスト」のファン・ビンビンがそれぞれ演じる。監督は「ダイ・ハード2」「クリフハンガー」のレニー・ハーリン。(映画.comより)

予告

65点

噛み合わないジャッキーとレニー・ハーリン

90年代を代表するアクションスターとアクション映画監督の黄金タッグ!・・・になるはずが、蓋を開けてみればジャッキー節とレニー・ハーリンの作風が全く噛み合っていませんでした。

ジャッキーも御年60歳にもかかわらず、アクションをこなしているのは超人的と言わざるをえません。

相変わらずジャッキー節は顕在で、コミカルかつ、ダイナミックなアクションはあるにはあります。

でもそれらとレニー・ハーリンの作風は全く合わず、チグハグで安っぽいロードムービーアクションになっちゃってるんですよね。

まあ、言いたいことは色々あるけれど、まずはいつものストーリー紹介からどうぞ。

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ザックリとストーリー紹介

・香港刑事のベニーと詐欺師のコニーはひょんな事から行動を共にする。

・ベニーの親友刑事であるユンの娘サマンサを巻き込みながらも、二人は犯罪組織の長ヴィクターを追う。

・だがヴィクターに行き着くも、黒幕はヴィクターではなく死んだはずのユンだった。

・全ては金のためと言うユンは、ベニーとコニーを処刑しようとする。

・しかし間一髪でロシアンマフィア(コニーがマフィアのどんの娘に手を出している)の助けもあって窮地を脱する。

・ユンを追い詰めていくが、地下に閉じ込められたサマンサが溺死の危機に遭うのを知る。

・サマンサを助けることに成功するものの、ユンは自らの行いを悔いて地下に残り死亡。

・助かったベニーはコニーに飼いたがっていたラマをプレゼントされEND

完成されてるが、満足はできないアクション

(殴られたマトリョーシカがどんどん小さくなっていく。こういうセンス本当に好き)

ジャッキーのアクションは相変わらず完成されていると思います。

ダイナミックなアクションや小道具を使ったクスッと笑えるものまで、視聴者を飽きさせない工夫には改めて感動しますよ。

でもそれはあくまで❝年の割には❞って言う話なんですよね。

今作ではジャッキー映画を追ってきた人の目には、そのアクションは目を輝かせて見れるほど光を放ってはいない・・・ってのが僕の正直な感想です。

そりゃ、元気に暴れまわるジャッキーを観るとそれだけで安心するし、ある程度満足感を得られはします。

でもそれは結局の所、ジャッキーという一アクションスターを好きなだけなんですよね。

シュワルツネッガー、スタローン、往年のアクションスターが動いているだけで嬉しいと思えるが、やっぱり「面白いアクション映画」も観たいんですよね。

かつてのジャッキー作品と比べてしまうと、今作には光るアクションが殆ど無いと言わざるおえないです。

レニー・ハーリンの作風とか噛み合っていない

(20年前レベルの合成はネタなのか本気なのか)

冒頭から何度も言っているように全く噛み合ってないんですよね、この二人。

ジャッキーの良さって完成されたアクション・コメディなわけですよ。

手に汗握るアクションにクスッと笑えるポイントが要所要所に組み込まれているのが魅力的ですよね。

そしてレニー・ハーリン作品の魅力は男臭いカッコよさだと思うんです(クリフハンガーとかロング・キス・グッドナイトとか)

にも関わらず今作は何故こんな『ラッシュアワー』の二番煎じみたいにしてしまったのか。

『クリフハンガー』みたいなちょいとハードボイルドよりな映画にすればお互いの良さを引き出せたんじゃないか。

うーん、ジャッキーの過去作品のバディ・ムービーは全てお笑いが主軸にあるから、実はそういった指示がスポンサーから出てたのかな?なんて思ってしまいますね。

コニー以外の登場キャラは良かった

(ジャッキー映画によく出てくる強い女は安定していいキャラしてます)

個人的にこの作品を楽しめなかった要因は脚本以上にコニーというキャラです。

何か全く魅力を感じないんですね、コニーには。

ジャッキーのバディ・ムービーの相棒は大抵好きになれたんだけど、コニーはあまり好きになれませんでした。

そもそも裏切ってばかりだし、心の動きも改心していく流れも雑で全く感情移入できないですからね。

でもそれ以外の登場キャラはそこまで癖もなくて割と好きでした。

特にダーシャは最後のキャットファイトも良かったしお気に入りキャラですね(筋肉系女子が好きなだけ)

まとめ

肩の力を抜いて観る分にはいい映画かもしれません。

でも往年のジャッキー映画、もしくは新たな境地を切り開くのではないのか?と期待してみるとかなりガッカリしてしまいます。

何にせよ歳が歳なのでジャッキー映画も後何本観れるかわかりません。

幼少期のヒーローであるジャッキー映画はできるだけ観ていきたいものですね。

ジャッキーのバディムービーではやっぱりコレですね。

個人的にはレニー・ハーリンの最高傑作(本国ではコケたらしい)

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