[記憶を失っても]ヘッド・ショット ネタバレ 感想[シラットは健在]

ヘッド・ショット [Blu-ray]

あらすじ

「ザ・レイド」シリーズ、「スター・ウォーズ フォースの覚醒」のイコ・ウワイが主演を務めるインドネシア産のバイオレンスアクション。記憶を失った男が、愛する女性を救出するために犯罪組織に立ち向かう姿を描いた。頭部に銃弾が打ち込まれ、瀕死の状態だった男は、2カ月後にようやく目を覚ますが、自分の過去や名前といったすべての記憶を失っていた。徐々に回復した男はイシュマエルと名付けられ、治療にあたった女医アイリンと次第に惹かれあっていく。死んだはずの男が生きていることを聞きつけた犯罪組織のボス・リーは、イシュマエルをおびき出すためにアイリンを誘拐。アイリン救出のためリーのアジトへ乗り込んだイシュマエルは、刺客たちとの激しい戦いを繰り広げる中で、失われた記憶がよみがえっていく。「ザ・レイド GOKUDO」のジュリー・エステルら、「ザ・レイド」シリーズのキャスト、スタッフが参加し、プロレスラーの後藤洋央紀も刺客の1人として出演。(映画.comより)

予告

 

75点

お父さんと愉快な暗殺者達

イコ・ウワイス主演によるシラットアクション第三弾。

と言っても別にレイドシリーズと繋がりがあるわけではなく、独立した作品なんですけどね。

監督は同じ・・・だっけ?忘れました(ググれというツッコミはなしでオネガイシマス)

衝撃的なアクションを魅せたレイドシリーズと同様に今作もイコ・ウワイスのキレッキレアクションは健在ですが、流石に三作目ともなれば目がなれちゃうもの。

もちろん、有象無象の下手なアクションよりかは遥かにエキサイティングなんですけどね。

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ザックリとストーリー紹介

・ある警察署で極悪犯罪者のリーが脱走する

・一方で浜辺に打ち上げられた謎の男を助ける医者のアイリン

・記憶を失っていた男をアイリンはイシュマエルと名付ける

・記憶を失っていてもアイリンとの穏やかな日々に満足感を覚えているイシュマエル

・そんなある日アイリンは都会に出る為にバスに乗るがそのバスが襲われアイリン以外は皆殺しにされる

・アイリンからのヘルプコールに駆けつけたイシュマエルはチンピラたちを倒すものの警察に誤解され逮捕される

・警察で取り調べを受けるイシュマエルは更なる襲撃を受ける

・戦っていく内に自分の正体が元暗殺者である「アプディ」だと知り、アイリンを襲撃した元凶が自分を育てた親だと知る

・リーの放った刺客を次々と撃破していくイシュマエルはついにリーまでも倒して無事にアイリンを救出

・暗殺者である「アプディ」の名前を捨て、「イシュマエル」として生きていくと決めたイシュマエル

・そしてイシュマエルとして生きる事を受け入れたアイリンの二人のカットでEND

デジャブ感満載のお話

(こんな目覚め方をする映画はゴマンと観てきたけど飽きない不思議)

記憶のない男、元暗殺者、か弱い恋人とまあいつかどこかで観た設定で、捻りもありません。

設定だけみれば「エージェントウルトラ」そのまんまです。

まあ、強いて言えば暗殺者を作る上での井戸を使った蠱毒はちょっぴり斬新でしたね。

ちなみにタイムリーなことに最近ドクムシと言う漫画を呼んだんですよ(最近は映画よりも漫画の虫)

元ネタは無料小説の蠱毒なんですが、B級ホラーを観てるようで結構楽しめました。

ちなみに続編の無料小説である廃墟ゲームはかなり微妙です(暇つぶしにはちょうどいいかも?)

会員登録とかも面倒くさいのなしに無料で読めるんで興味ある方はどうぞ→エブリスタ 蠱毒シリーズ

シラットアクションは変わらずキレッキレ

(大事な人を傷つけられて覚醒する厨二展開はきっと何歳になっても心踊るのだろう)

イコ・ウワイスといえば目的はキレッキレのシラットアクション。

ただ今作は記憶を失った男という設定なので、最初からキレッキレのアクションではありません。

だから序盤~中盤一歩手前くらいまでは銃の撃ち合いとかが多く、肉体と肉体のぶつかり合いは少ないんですよね~。

ただその分後半は濃密なシラットアクションが凝縮されています。

敵キャラが魅力的なのも変わらず

(冒頭のリーのラスボス感は凄かったけど、終わってみれば犯罪の父(笑)となってました)

レイドシリーズはイコ・ウワイスのアクションも去ることながら敵キャラが超魅力的なんですよね。

リュック・ベッソン映画に出てくる悪そうな悪党+戦闘力が高いのがデフォなんで、新作が出ると毎回「どんなアクションかワクワク」よりも「どんな極悪人が出てくるんだろう」という期待感のほうが大きかったり

今作もショットン(マシンガン)兄弟に、警棒+素手格闘特化ニキ、ナイフが得意な紅一点(一番地味)、素手で地面に亀裂入れちゃうラスボスとま~バラエティにトんでおりますよ。

仲間と過去の煮詰め方が甘い

(正直メインヒロインよりも好き、戦う女性の魅力に弱いんですよね~)

今作はド畜生どもをバッタバタなぎ倒す系ではなく、イシュマエルの殺人の過去との決別が目的です。

テーマとしては家族なんでしょうかね?

敵はみんなイシュマエルと苦楽と生死をともにして、同じ釜の飯を食ってるので確かにちょっぴり切なかったりもします。

でもそこら辺の掘り下げは正直物足りなかったですね。

元仲間だからと言って全力で殺りに来る感じは元暗殺者っぽいと言えば良いんですけど・・・

昔は仲良かったって設定があんまり機能してないように思えますね。

リーはカリスマ極悪党の癖に変な所でお父ちゃんアピールがしつこかったりとか。

まとめ

イコ・ウワイスのアクションはやっぱり見ごたえがあります。・・・あるんだけどイマイチ物足りない。

アクションに見慣れたのか、設定に飽き飽きしているのか。

レイドシリーズは極悪犯罪者と戦う恐怖感とイコ・ウワイスへの期待感がテンションをぶち上げてくれる作品だったんですよね。

でも今作は仲間内のすったもんだ、ようは「身内のケンカ」なので超危険な集団という設定もなんだかワクワク出来ません。

面白いことには面白いけど痒いところに手が届かん!という映画でしたね~。

 

これ系の映画は腐るほどあるけどやっぱりアジョシが好き。

超イケメン✕演技上手い✕アクションカッコイイと三拍子そろった傑作です。

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