[トランスジェンダーとは]リリーのすべて ネタバレ 感想[何か?]

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あらすじ

「英国王のスピーチ」でアカデミー賞を受賞したトム・フーパー監督と、「博士と彼女のセオリー」でアカデミー賞の主演男優賞を手にしたエディ・レッドメインが、「レ・ミゼラブル」に続いてタッグを組み、世界で初めて性別適合手術を受けたリリー・エルベの実話を描いた伝記ドラマ。1926年、デンマーク。風景画家のアイナー・ベルナーは、肖像画家の妻ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を務めたことをきっかけに、自身の内側に潜む女性の存在を意識する。それ以来「リリー」という名の女性として過ごす時間が増えていくアイナーは、心と身体が一致しない現実に葛藤する。ゲルダも当初はそんな夫の様子に戸惑うが、次第にリリーに対する理解を深めていく。第88回アカデミー賞で主演男優賞、助演女優賞など4部門でノミネートを受け、ゲルダを演じたアリシア・ビカンダーが助演女優賞を受賞した。(映画.comより)

予告

 

95点

性別の形、愛の形

のりたまが兼ねてより観たがっていて僕も気にはなっていた映画です。

僕ものりたまも友人関係でトランスジェンダーの人やゲイの人も多かったんですね。

だからこういった性別を題材にした映画って結構興味があるんですよ。

そんで観た感想を一言で表すならば・・・

凄い映画だった!!!(お前の語弊のなさが凄いわ)

いやね~、ない頭を捻ってみたものの他に形容する手段がなかったんですね。

まあ、強いて言えばエディ・レッドメインの演技が凄まじいだなんて事は言うまでもなく、僕が何よりこの映画が凄いと思ったのは観る人によって感情移入する相手が変わってしまうということ。

性と愛する者の間に挟まれて悩むアイナー、夫の苦悩を必死に受け止めようと努力するゲルダ。

どちらに感情移入するかは人によって大きく変わってくるんだろうな~って思いましたね。

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ザックリとストーリー紹介

・画家としてそれなりの成功を収めているアイナーとゲルダは子作りが上手くいかないまでもそれなりに幸せであった

・アイナーと違いゲルダは画家としてイマイチパッとしなかったがある日、モデルが不在で絵をかけずにアイナーに女装を頼む

・嫌々ながらも女装したアイナーは女の服を来たことに“ときめき”を感じてしまう

・それを面白がったゲルダがアイナーにメイクを施しドレスを着させて“リリー”として舞踏会へと一緒にいく

・リリーはヘンリクという男性に口説かれて勢いでキスしてしまい、それをゲルダに見られてしまう

・ただのお遊びのつもりだったゲルダは新たな人格として目覚めてしまったリリーに困惑

・アイナーも自分の中に宿るリリーの存在を押さえ込もうとするが、アイナーとしての存在は日を追う事にリリーに侵食されていく

・ついにはリリーが本当の自分であることを理解したアイナーは世界初の性転換手術に挑むヴァルネクロスに性転換を頼む

・1度目の手術が成功して“半分女になれたリリー”は女性としての人生を謳歌する

・しかしその喜びもつかの間・・・“完全な女”として生きたいリリーは二度目の手術を決意

・1度目に比べて難易度も危険度も高い手術でリリーは衰弱していき、ゲルダの前で死んでしまう

・ゲルダは海の見える丘でリリーのスカーフが飛んで行くのを見送りEND

トランスジェンダーとゲイの違い

ゲイは知ってる人も多いのではないでしょうか?いわゆる男が男を好きなるってやつですね。

ちなみにおねえと呼ばれる方々もゲイであってトランスジェンダーではないのです。

それに比べてトランスジェンダーはもっと複雑で一言では言い表せないけど、あえて一言で言うのならば“性の狭間で揺れ動いている人たち”です。

自分は男なのか?女なのか?男の体だけど心は女だったり、その逆だったり・・・

だから単純に女装癖があるだけではトランスジェンダーではないんですよね。

これを理解した上で観るとまた視点が変わってきたりしますね。

ちなみに劇中ではさりげな~くトランスジェンダーとゲイの違いをヘンリクとリリーの関係性で表現してました。

アイナーとリリーの関係性は?

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元々アイナーにはリリーである素質というか願望はあったんです。

ただ社会がそれを許さないから成長していく過程で自ら封印していました。

親父にハンスがぶん殴られたり、テレビで見聞きしてる内に本人も気づかない内に封印してしまうんですよね。

これは映画に限らずリアルな世界でもよくある話なのです。

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しかしそれがゲルダによって“開放”されたんです。

だからリリーは二重人格でも無ければ、ゲルダが生み出したわけでもありません。

むしろ「リリーがアイナーを作り出してアイナーを演じていただけにしかすぎない」んですよね。

ゲルダへの愛と本当の自分に苦しむリリー

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(徐々に女性化していくアイナー、エディ・レッドメインの演技が凄すぎる・・・)

アイナーは仮初めの姿であることを理解してしまったリリーは当然ゲルダへの愛に苦しみます。

だって女性であるということは女性を愛することはできないのだから。

でも過去にアイナーとしてゲルダの心も体も愛していたのも事実。

アイナーの存在を消すということはゲルダへの愛を消すということにもなるんです。

それをどれだけリリーが苦しんだのかは手術時のリリーの唐突の涙や二度目の手術後のリリーの表情や言葉からも伝わってきます。

アイナーとしてゲルダへと向けていた愛情、リリーとしてゲルダへと向けた愛情。

どちらも同じ愛情ではあるものの、その形は全く違うんですね。

どちらも本物の愛ではあるけど、形として実現しうるのは片方だけ・・・

究極の二者択一に女であることを選んだリリーを誰が責めることが出来るんでしょうか?

そんなリリーの気持ちを考えたら涙腺がいつの間にか崩壊してましたよ。

献身的で理想的な妻のゲルダ

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(ゲルダは見た目から性格まで全て僕のどストライクでした)

この映画を観た男性の多くはゲルダに感情移入したのではないでしょうか?

差別が当たり前のようにあった時代であそこまで夫に献身的になれる女性っていないですからね。

かくいう僕も健気で一本気のあるゲルダには感動と尊敬の念を抱いてしまいましたよ。

僕は元気があって男っぽくてガサツで、でも一途で愛情に飢えてるような女性が理想なんですよね~(ついでに性に対して積極的)

アイナーの変貌を受け入れ、女性として愛してほしくてハンスの元に走りかけたけどしっかり踏みとどまってるゲルダの一途さにもーう泣かされたのなんのって。

実話との関係性

とま~ここまでべた褒めしてますがそれはあくまで一つの映画としてです。

何故かと言うと実はこの映画は実話とは大きくかけ離れた内容なんだそうな。。。

ただ僕は実話かどうかって気にしないんです。

あくまで映画はフィクションであってノンフィクションである必要性はないと思ってるので、大きく脚色されてようがそれがエンタメとして成立するのならいいのではないのか?という考えの持ち主です。

でも脚色によって誰かが傷ついたり、問題になったりすることもあるのも確かだろうから全てを肯定できないのも事実なんですけどね。

何にせよ、こんなネットの片隅で独り言を呟いているような映画ブログでは世間には何の影響もないだろうから映画そのものだけを評価していきたいとは思います。

性別ってなんだろう?

こっからは映画とは関係のない話になります。

僕は友達は少ない方なんですけど、その中でも1番信頼できる友人がバイ(ゲイより)でした。

だから彼らの苦悩と言うか苦労は結構知ってます。

会社、子供の事業参観、様々な場で避難や嘲笑の的になるんですよね。

まあ、昔に比べたらマシなんだろうけど、それでもないわけではありません。

そういう差別をする人を見るたびに怒りが湧いてきますね~。

僕はいわゆるノーマルな一般男性なので別にトランスジェンダーの代表的な発言はできないですよ。

「お前に何がわかんだよ!」って怒られちゃいますしね。

でもそういった友人を持った人間ならではの意見を言わせてもらうのならば・・・

子供への影響とか会社の株だとかちっせーことを気にしてる奴らには性別を語る資格なんかねー!

って言いたいですね。

知らないから影響を恐れる、人と違うから仲間はずれにする、やってることは子供とおんなじなんですよね。

だったら知ればいい、仲間として迎えればいいだけなのに・・・

まあ、こんなの理想論なのはわかってるんですけどね。。。

うーむ、世の中は難しいものですな。

まとめ

久しぶりに色んな人に観て欲しい映画でしたね~。

ちょっと特殊な愛の物語としても見れるし、トランスジェンダーとはなんぞや?というのを知るのにもいいし。

なんなら学校で流して教育にも使えちゃうんじゃないの~とも思います。

ちっさい頃はいろんなものを抑圧しようとするけど、ネットが当たり前にある現代では子供の好奇心は抑えきれません。

だったらある程度はオープンにして早い段階から知ってもらって差別をなくしていくほうがいいのでは?なんて思いますね。

まあ、僕の脳みそでこれ以上語っても中身のある話はないのでここらへんでお終いにします。

 

僕が始めてみたジェンダー系の映画です。

シャーリーズ・セロンは本当に凄い。

今はなきヒース・レジャーの映画。

まだ観たことがない。

 

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2 Responses to “[トランスジェンダーとは]リリーのすべて ネタバレ 感想[何か?]”

  1. 中村 より:

    こんばんは中村です。

    公開当初から賞を取るだろうと言われていましたが噂に違わぬ出来で私の中では今年劇場で観た映画の3位をつけている作品です。

    今年の映画ではLOVEやキャロル、密のあわれなど一般規範からみると些か倒錯的と言われそうな恋愛や性に関するものが多かったように思いましたが、どれも甲乙つけがたい良さがありました。

    リリーのすべてではどこをとっても絵になる美しい映像が印象的で、主人公を支える妻と友人の2人の暖かさとは対照的な冷たい絵作りがすごく好みでした。

    後半あたりでゲルダがアイナー(リリー)に対して言った「私はアイナーに会いたい」というような台詞がもうなんとも言い難ですね。

    後半の事実とエンタメについてですが、テーマとするものによっては誤解を与えかねない内容のものもあり、時としてその事こそが問題となってしまう場合がありますね。近年では永遠の零がそれにあたるでしょうか。彼らの意見には正直私も同意です。
    上の戦争映画のように、多くの死者や怪我人がでたような凄惨な出来事や今尚解決されていない社会問題など、間違った知識を持つ事が許されないものに関しては事実を事実として伝えなければならない場合があると言えます。
    映画といっても情報を発信することのできる媒体である以上、エンターテイメントを目的としたフィクションとして事実を曲げて扱って良いものなのかの判断はかなり重要かと思います。

    いつもながら長い文章になりましたがこれにて失礼致します。

    • ゆでたま より:

      中村さんこんばんは!

      いい映画ですよね~、LOVEはまだ未見なんですけど今度観てみたいとは思っています。
      観る前は差別とかが凄いのかな~とか思ってたので、みんな意外と暖かくて以外でした。
      ただリリーに暴行を食わえたDQN二人組は臓物ひっこぬいたろか~と思いましたけどね(^^;)
      僕もゲルダのそのセリフ印象的です、妻としてどれほどアイナーを愛していたのかがわかりますよね。

      そうなんですよね。
      実話系は史実通りにやるかどうかでリアルな問題がのしかかってくるのが・・・
      とはいっても悪い事ばかりではなく、映像化することによっていい側面もあるから本当に難しいですよね。
      だから実話を撮る監督のプレッシャーって半端ないんだろうなあって思います。

      いえいえ、いつもながらブロガー顔負けの感想には参ります!

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