キャビン ネタバレ 感想

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あらすじ

「LOST」「クローバーフィールド HAKAISHA」の脚本で知られるドリュー・ゴダードが監督・脚本、「アベンジャーズ」のジョス・ウェドンが共同脚本・プロデュースを務めたスリラー。二転三転する展開が話題を呼び、全米でスマッシュヒットを記録した。女子大生のデイナは友人のジュールスに誘われ、仲間と5人で山奥にある別荘にやってくる。しかし、デイナたちの行動は謎の組織によりすべて監視されており、5人は事態のすべてをコントロールする組織が描いたシナリオどおりに動かされていた。そうとは知らないデイナらはさまざまな恐怖に襲われ、ひとりまたひとりと命を落としていくが……。(映画.comより)

予告

 

90点

お約束をぶち壊していく爽快感

ホラー映画って90%くらいはお約束と暗黙の了解で成り立ってるんです。

登場人物のアホな行動やGPSでも埋め込まれてんのかってほど殺人鬼が先回りしてきたりと普通ならなんでやねんってツッコんじゃいますよね。

でもホラーを見慣れた人は「まあお約束だからね」とお約束を受け入れてそれ前提の楽しみ方をするし、野暮なツッコミをしないのが暗黙の了解になっちゃってます。

基本的にモンスターとかサイコパスに襲われてウギャーとかセクシーな女優さんのお色気シーンを観れればわりとみんな満足なんです。

でもセオリー通りのホラーってもう何十年も続いてるもんだから、やっぱり新鮮さにかけるし飽きてくるもの。

そこでジョス・ウェドン監督が「よかろう、なら斬新なもんみせてやるよ」と思いたち出来上がったのがこの映画です(勝手な推測)

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ド定番の登場キャラとメタ全開な舞台裏

映画の中でも言っているが、ホラーの定番キャラといえば大きく分けてしまえば5パターン。

・正義感が強く自己犠牲も厭わない戦士

・頭の回転が早く危険を察知する役目の多い学者

・ホラーとエロは表裏一体!いわゆるおっぱい要因の娼婦

・お馬鹿でノーテンキな愚者

・ヒロイン枠で物語の中心を担う処女

こういったお決まりのキャラが冒頭からテンプレ通りの動きでキャビンにやってくる。

けどそういった要素は最初の5分程度でパパっとやっつけ仕事で終わらせる。

視聴者がこの映画に求めてるものはよくあるホラーではないとわかっているかのように。

だからキャラ紹介もそこそこに裏方を冒頭から出してくる。

何やら国家規模っぽい感じの如何にもな施設で表舞台の若者5人組を見張っている。

そんで唐突なタイトルコールが出て物語は始まる。

タイトルコールがまんま「ファニーゲーム」だったのはニヤリとできましたね(・∀・)

リメイク前は見てないんですけど、リメイク後の「ファニーゲームUSA」は観ました。

感想はいずれ書こうとは思うけど、「二度と見ないと誓ったリスト」のうちの一つなので書かない可能性高いですけど・・・

一応紹介はしておくけどレビューだけ読んで楽しんだつもりになるのが吉。

裏方サイドのゆるい感じが最高

基本的に物語は表舞台のテンプレ5人衆と裏舞台の定番ホラーを成立させて国を守ろうとする国家権力組の構成で進むんだけど、国家権力組のノリがパカっぽくて本当に好き。

どのモンスターを召喚するのか部署ごとに賭けてたり、サービスシーンでみんな無言でモニターに釘付けだったりと全く危機感ないのが何とも面白おかしい。

しかもテンプレ5人衆を生け贄にしてホラー映画を成立させなきゃ古代の神が復活して世界が滅びるというのに、凡ミスに次ぐ凡ミスで最終的には表サイドに裏舞台の事を知られちゃうしモンスターの格納庫にまで侵入され今まで管理してきたモンスターを解き放たれちゃうんだから何ともマヌケな話だ。

国家権力レベルの組織が若者二人にいいようにやられているってもう完全にコメディでしかない。

特に笑えるのがもう押してくださいと言わんばかりのモンスター全開放ボタン。

普通なら何十にもパスワードをかけたり、偉い人の認証とか必要な風に作るだろうボタンが誰でも気軽に押せるってどんだけザルなんだこの施設・・・(;´Д`)

手抜きなし!出し惜しみなし!完成度の高いオールスター

相当数のモンスターが登場する映画だけど、その一つ一つにいろんな映画のオマージュがあってしかもどのモンスターも単品で出して映画化できるほど素晴らしいクオリティだ。

それにホラー映画特有の出し惜しみは一切無しで、みんな明るい所でこれでもかってくらい丸見えというサービス精神の旺盛さ。

そんなモンスターたちの大暴れシーンはホラーファンなら感涙モノじゃないだろうか。

モンスターが全開放されたあとの大暴れっぷりは、ダークファンタジーの金字塔「ベルセルク」の触のようでタマランですよ。

ベルセルクを実写化する時は是非ジョス・ウェドン監督にしてもらいたい。

原作漫画はもう何回読み返したかわからないほど好きです。

まとめ

ホラーファンによるホラーファンの為の最高の映画でした。

とにかくモンスターの暴れっぷりが気持ちいいし、何と言ってもビジュアルが良すぎる。

2時間かけて全てのモンスターを紹介して欲しいくらいですね。

ただちょっと残念なのが、モンスターのパージボタンとか国家レベルとは思えない底抜けに低い管理レベルはもーちょっと設定を練りこんでも良かったんじゃないかな。

素材は本当に良かっただけにもったいないなーって思いましたね。

あと如何にも重要人物っぽい黒人もアッサリやられちゃうし、何だか後半は投げやりな感じが否めないです。

ラストの腕がズッドーンも力技すぎるというかちょっと納得いかないなあ。

そういう適当なのも含めて狙ってるのは何となーーーく分かるような分からないような。

まあ、だからといって僕の3ビットの脳みそではもっといい結末は思いつかないんですけどね(;´∀`)

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