127時間 ネタバレ感想

127時間 [DVD]

90点

予告

人生は選択の連続だ。

登山家で自由を謳歌するアーロンはいつものように誰にも行き先をつけずブルー・ジョン。キャニオンに向かうのだが・・・そこで彼を待っていたのはゾッとするような出来事だったって書くとB級ホラーのような感じだけど実際起きた事はそんなものより遥かに恐ろしいリアルな出来事だった

序盤から活力に満ち溢れた自由人アーロンがMTBで岩山をかけめぐったり会った事もない女の子に「いい事知ってるぜ」と絶好のスポットを教えたりするんだけど、下心も嫌味も全く感じなく爽やかそのもの。男なら憧れちゃうような行動力と胆力を持っているアーロンは女の子と別れた後自転車でこけてがけ下に落ちて右腕を挟まれてしまう。

携帯も通じず誰にも行き先を連絡していないという絶望感。そして食事や水も本当に最低限なのにアーロン本人はわりと冷静なんです。悲壮感や絶望感をだすことなく常に次すべきことを考えていけるのは今までの人生でつちかった生きる力なのでしょう。しかしどんな前向きな人間でもいずれ心を折られるときがくる。それは渇きで喉がやけそうになった時に雨の幻覚をみたり、親や彼女との日々を思い出すという形で現れてくる。

でも映像としては全体的にもライトに描かれるんですよね。いざ脱出するための最終手段を「決行」するときもSAWの足のシーンのような迫力ある感じではなくシンプルに、でも確実に見てる側にアーロンの「覚悟」と「痛み」を伝えてくる。こうして脱出したアーロンをみた観客は息の詰まる圧迫感と助かったという安堵感に包まれるが同時に喪失感も感じるだろう。人生を共にしてきた腕を切り離す行為はそんな簡単に許容できることでない。

生きていれば程度の差はあれど誰もが選択の後悔をしたことはあるだろう。アーロンでいえば行き先を告げていればとか、もっと足元に気をつけていればとか考え出したりきりが無いほどの選択を後悔したと思う。でもそんなものは未来予知でもできなければ絶対分からないことだ。結局私達は選び続けるしかない、それがどんな結果を招こうともめげずに対応し続けることがよりよく生きるための唯一の方法なのかもしれない。

ちなみにアーロンさん本人はあんなことがあったのに義手をつけてまだ登山を続けているらしい。なんちゅー人だ・・・

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