[この一家は]ゲットアウト ネタバレ 感想[何かがおかしい]

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あらすじ

「パラノーマル・アクティビティ」「インシディアス」「ヴィジット」など人気ホラー作品を手がけるジェイソン・ブラムが製作し、アメリカのお笑いコンビ「キー&ピール」のジョーダン・ピールが初メガホンをとったホラー。アフリカ系アメリカ人の写真家クリスは、白人の彼女ローズの実家へ招待される。過剰なまでの歓迎を受けたクリスは、ローズの実家に黒人の使用人がいることに妙な違和感を覚えていた。その翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティに出席したクリスは、参加者がなぜか白人ばかりで気が滅入っていた。そんな中、黒人の若者を発見したクリスは思わず彼にカメラを向ける。しかし、フラッシュがたかれたのと同時に若者は鼻から血を流し、態度を急変させて「出て行け!」とクリスに襲いかかってくる。(映画.comより)

予告

 

90点

❝脳❞にビビッ!とくる新感覚ホラー

いや~、気づいたらまたもや一ヶ月近くブログを更新してませんでした。

自分の中ではもっともっと色々記事書いて、いつも来てブログを呼んでくれる人や様々な人と交流したいんですけどね。

どうにも時間ってやつは努力をしないと手に入らんもんで大変ですな(何を当たり前なことを・・・)

しかし、もっと映画を観たい、ゲームもやりたい、漫画も読みたい、家に引きこもってたいって人の欲望って本当に尽きないですよね。

今回はそんな人間の欲望の中でももっとも根深い欲望でもある❝限られた生命❞をテーマにしたホラー作品を観てきました。

いやまあ、多分中身はそんな高尚なものではなくかなり力技というか、冷静に考えればそんなバカな・・・(´д`)

っと突っ込みたくなるような超理論なんですけどね。

でもそれでもオモシレー!と思えるいい作品なのは、一重に演出の良さ、伏線の張り方でしょう。

個人的には今年のホラー作品の中ではトップクラスに好きな映画でしたね~(イットフォローズとかドントブリーズも面白かったけど)

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ザックリとストーリー紹介

・白人と黒人ではあるものの理想的な恋人同士のローズとクリスはローズの提案によってローズ家に挨拶に行くことに。

・道中で鹿を引いたり、警察官に黒人と言うだけでイチャモンつけられたりと難儀しながらもローズ家に到着。

・しかしローズ家の良くも悪くもな過剰な接待に違和感を覚えるクリス。

・またタバコを吸うクリスに対してローズ母は強引に催眠術をかける。

・催眠術で気を失ったクリスは、翌日ローズ家でパーティに参加。

・だがそのパーティでは参加者がみなクリスに対して異様な視線を送っていた。

・いたたまれなくなりその場から離れようとしたクリスに、歳の離れたしかも黒人と白人の夫婦が話しかけてくる。

・あまりにも黒人からかけ離れすぎている立ち振舞にクリスはスマホで盗撮を試みた。

・スマホのシャッター音がなった瞬間、黒人は豹変しクリスに「出て行け(Get Out)」と言いながら掴みかかる。

・だがローズ家に取り押さえられた黒人は別室に連れて行かれた後、何事もなかったのように帰ってきた。

・クリスはスマホで撮った写真を親友のロッドに見せるとパーティの黒人が行方不明者だと判明する。

・自分の身に危機感を抱いたクリスは荷物をまとめて逃げる用意を始める。

・だが荷物をまとめようとクローゼットであるものを発見した、それはローズが「黒人と付き合うのは初めて」だと言ったにもかかわらず多数の黒人の男とのペア写真。

・もはや恋人であるローズすらも信用できない状況で逃げるしかないクリスの前にローズ家が立ちはだかる。

・強引に逃げようとするも取り押さえられたクリスは、再びローズ母の催眠術で意識を失う。

・次に気づいた時にはクリスは椅子に縛られており、そこで一家の秘密を教えられる。

・実はパーティに参加していた人々は、ローズ家の秘法である「脳ミソ入れ替えによる不死」を望んでいた人々だった。

・ローズ家は昔から歳をとり動けなくなった人の脳と健康な人の脳を取っ替えては生きながらえてきたのだ。

・そして今回クリスは入れ替え対象としてローズによって連れてこられたのだという。

・手術の準備が終わり、またもやローズ母の催眠術で意識を失うクリス。

・ローズ兄がクリスを手術台まで運ぼうとやってくるがここでクリスは覚醒、実は耳に椅子の綿を詰めてたのでローズ母の催眠術(ティーカップをスプーンで叩く音)を防いでおり、気を失ったふりをしていたのだった。

・ヤラレっぱなしだったクリスは怒りのままにローズ兄、ローズ父、ローズ母を血祭りに上げていく。

・満身創痍になりがながらも車までたどり着き、黒人メイドを連れて逃げる。

・しかし目を覚ました黒人メイドの中身はローズの祖母であり、クリスに襲いかかる。

・車は大破してしローズ祖母は死亡するがクリスは何とか助かる。

・だが追いかけてきたローズと庭師の黒人(中身はローズの祖父)に銃を向けられ絶体絶命のクリス。

・追い詰められたクリスは持っていたスマホを庭師に向けパシャリ(実はスマホのシャッター音が乗っ取られた意識を瞬間的に戻す鍵だった)

・肉体の持ち主である庭師の黒人は「祖母の敵をこの手でとりたい」とローズから銃を騙し取りローズの胸にズドン、そして次には自分の頭を吹き飛ばす。

・散々な目にあったクリスは死にかけのローズに跨がりトドメを刺そうとするが、思い留める。

・そこに車が向かってきて降りてきたのは心配して駆けつけてくれたロッドの姿だった。

・クリスはロッドの車にのってその場を去りEND

長かった・・・・・

今までで一番長いザックリ紹介を書いた気がします。

もはや長すぎてザックリしてないっていうね。

さてこっからはいつもどーり好きがって語っていきますね!

脳ミソで人格入れ替わらんやろ!

(この今にも泣き出しそうな笑顔がとても印象的)

いや~、多分誰もがツッコんだんじゃないですかねコレ。

スリラーとかサスペンスとかってトリックが超重要じゃないですか。

こういった所がSF過ぎたり、ファンタジック過ぎたりすると基本的には萎えると思うんですよ。(ノーラン監督の『プレステージ』とか超評価別れるしね)

そりゃオーバーテクノロジー的な何かとか何でもありの魔法的な世界観なら種や仕掛けはし放題だろうよと。

だから基本的にスリラーの仕掛けや種ってリアリティが問われることが多いんですよね。

だけども今作は仕掛けが本当に雑!もう雑すぎていっそスガスガしいくらいです。

ぶっちゃけ観てる最中は一瞬でも「そっか!脳ミソ取っ替えてコイツら生きながらえてたんか!」と納得しちゃってましたから(我ながら単細胞過ぎる)

でもちょびっと冷静に考えればそんなアホなってなるんですけどね。

まあ、そういったツッコミどころはある種のホラーの中のお約束と言うかご愛嬌というかそう言ったのあるじゃないですか。

キラーに襲われて上に上に逃げるとか、警察が役に立たないとかね。

そんなお約束を事もあろうにスリラーの肝である仕掛けに持ってきたのが清々しくて僕は許せるというか逆に好きになっちゃいましたね。

不気味な空気感とローズ家が素敵

(これが本当の❝笑いながら泣く❞)

多分色んな所で画像として使われそうな上記のシーン。

僕がこの映画を観たい!っと思ったのもこのインパクト抜群なシーンが決定打でしたね~。

序盤から中盤までは画像のような不気味だな~って感じる場面がとても多いんですよ(競売のシーンとか、庭師のダッシュとか)

それにローズ家の面々も中々にいいキャラしてました。

やっぱりキャラがたってるホラー映画ってそれだけ面白いですな。

母は笑顔が胡散臭いし、親父も綺麗事ばかりで何か嫌味っぽいし、兄貴はただのDQNだしね(兄貴褒めてるんかコレ?)

そんな変人揃いの中でもブッチギリでヤバイのがローズさん、彼女の豹変具合には僕もドン引きでしたね~。

クリスの彼女である内は笑顔が素敵で理想的な女性なのに正体が割れた途端、座禅をくみ出し髪の毛を縛ってもはや別人、どっかの拷問が趣味の教団にいそうな厨二キャラになっちゃうんですもの。

でもそれだけに出番が少ないのが勿体なかったな~。

本性はどんな人なのかをもうちょっとじっくり知りたかったです。

ホラー映画における逆襲のカタルシス

(無理やり泣かされた恨みは怖いんです)

終盤のクリスによるローズ家への無慈悲な無双がたまりませんでしたね~。

特にローズ母のヤリ方が素晴らしい。

ナイフを素手でキャッチして手を突き抜けたナイフでザックリ!とかたまりませんな。

正直逃げ出したはいいけれどもどーせまた捕まって脳ミソ入れ替えられちゃうんだろ?とか思っていただけにクリスの予想外の戦闘力の高さに驚きましたね。

しかしクリスの戦闘力の高さには心踊ったわけだが、クリスって軍隊出身設定とかあったのかな?

ホラー映画の醍醐味って基本的に逃げ惑う恐怖を堪能するもんだけど、その反対に主役が「ええかげんにせーよこら?」的な感じで逆襲ぶちかますのもたまんないですよね。

今作はそこまでクリス無双が多いわけではないけれども、少ない中でもキラリと光る感じが個人的にはツボでした。

伏線の張り方が素敵

(ローズがクリスを庇っているようで実は・・・ってのが地味に上手いよね)

今作は地味~に伏線の張り方がお上手です。

冒頭の警察官へのローズの対応とか一周目だとクリスを庇っただけに見えるけど、その実クリスの正体を警察官に知られないためなんですよね。

後はクリスに対してローズ兄が「黒人は格闘技やってるんだろ?強いんだろ?」も後半のクリス無双への伏線だったのだと思います。

またホラー映画におけるよくある交通事故(冒頭の鹿への激突)

これが実はクリスを催眠術へと誘う一歩だったんですよね。

クリスの母親は交通事故で死んでおり、クリスの心を乱して催眠状態に入りやすいように用意していたわけです。

ホラー映画の良くある演出を伏線にはってるのが上手いです。

もしかしたらパーティ会場での対応や兄貴の挑発などもクリスの精神状態を不安にさせるためにしたのかもしれませんね。

まとめ

トンデモナイ仕掛けがあるわけでもないし、特別珍しい設定のホラー映画ではないです。

ただ不気味な空気、適度なスリラー、逆襲する主人公と言ったホラー映画の気持ちいい所がギュッと濃縮されたいい映画なんですよね~。

あ、ちなみにこの映画って白人黒人などの差別や社会風刺的なテーマも含んでいるのかもしれませんが、僕の脳ミソではちょっと紐解く自信はないです(歴史が苦手)

うーん、こういう時だけローズ家の秘術で詳しい人と脳ミソ取っ替えてもらえれたらな~。

 

扱っているテーマは同じだし、同じくらい面白い映画です。

ただしコッチのほうが圧倒的に胸クソ度は高いので注意。

これも確か永遠の命がテーマだったよーな。

ぶっ飛んだ設定で場面場面は印象的だけどオチを覚えていない。

題名の通りです。

今でも大好きなブラックコメディの一つ。

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6 Responses to “[この一家は]ゲットアウト ネタバレ 感想[何かがおかしい]”

  1. 中村 より:

    こんにちは中村です。

    大変お久しぶりですがお変わりありませんでしょうか?私はいつも季節の変わり目には風邪をひいてたんですが今回は寒くなったのに風邪をひかなかったんで嬉しいです。

    「ゲットアウト」はこっちの方では上映の予定が無かったんですがいつの間にか一番大きなシネコンで予定が組み込まれてたんで行くしかないと思って行ったんですが正解でしたね。

    脳みそ入れ替えて器にするとか何故か大それた手術もこなせてしまう家族とかそんなバカなと思う部分は多々あれど見せたい部分がちゃんと分かり、何より楽しませようとして映画を作ってるのが分かりますよね。

    そして警備員の友人の強いこと強いこと…こやつなら一人でもなんとかして抜け出しそう…。

    「SAW」も同じだと思うんですがここを見せたいんだっていうその作品の全てと言っても過言ではない部分があれば他の展開がいくら大雑把でも許せてしまうのは確かにありますね。
    ああ、「ジグソーレガシー」は思いの外面白くて意外でした。

    黒人を題材にしたものでは今年は「ドリーム」というのが評判いいですが、私はう〜んって感じでした。正直以前作られた「ヘルプ」という映画の方が一歩上にいるなという印象でしたね。

    今年も残すところ僅かとなりましたが今年はいつも以上に良い映画を観れたので豊作の年だったなと思います。とは言えまだ年内に観に行こうと思っているのが5本くらいあるのでそれまでキッチリ観てから今年のトップを決めてみたいと思います。

    • ゆでたま より:

      中村さん、こんばんは!
      僕もこの季節は毎年扁桃腺を腫らして高熱を出してしまうのですが、今のところ一度扁桃腺が腫れはしたものの高熱も出ることなく2~3日で良くなりました。
      お互いこの時期は乾燥に気をつけたりして、体調管理をしっかりしておきたいですね!

      視聴者の望んでる絵がわかってる感じがいいですよね。
      ロッドの優秀さには終始ニヤニヤしましたよ~、彼ならどっかのコックのように超頭いい人食いサメ相手でも生き残りそうです。

      本当に中村さんのおっしゃるとおりだと思います。
      監督が見せたいものと視聴者がみたいものが一致するだけで色々と許せちゃいますよね。
      おぉ、レガシー面白いんですか!
      『ジグソーシリーズ』は全作追ってるので、僕も今年中にレガシーも観ておきたいと思います!!

      今年ももうすぐ終わりですね~、一年って本当に早いもんですね。
      今年は面白い映画は沢山あったけれど、僕は去年に比べたら観てる本数が圧倒的に少ないかも・・・・
      僕も時間見つけて映画三昧してみようと思います!

  2. 中村 より:

    どうでもいい追記なんですが、映画の始めにキャスティングの紹介が流れる映画って最近珍しくないですか?

    • ゆでたま より:

      そう言えば、確かに最近は冒頭にキャスティング紹介する映画観ないですね。
      ちなみに僕が言われてぱっとすぐ思いついたのは2001年の『オーシャンズ11』でした。
      もう16年も前なんですね~、ついこの間・・・とは言わないけれども時の流れって早いものですね。

  3. より:

    「Get out」良かったですね~。超B級映画で、あんな地下室無いやろ!とか色々ツッコミどころがありますが、最後まで楽しめました。私も後半からのローズの豹変ぶりに「女って怖い!」と思いました。
    Deer hunting=黒人が標的にされたことの暗示とか、白人ばっかりのパーティーで他の人は皆赤いものを身に着けていて、クリスのみが青い服とか、逆差別のメッセージがあちこちに入っています。私は白人リベラルの欺瞞と読んだんですが、監督もそういう意図があったようで当たっていて良かったです(笑)。

    • ゆでたま より:

      超B級だしツッコミどころ満載だけど全て許せる!って思えるのがいい映画ですよね~。
      ほへ~、そんな意味があるんですね。
      まあ、何かしら意味はあるんだろうな~とは思ってたけど・・・
      恥ずかしながら僕は黒人の差別や歴史に対する知識がなさすぎてそこまで読み取れませんでした(^^;)
      でも監督さんの狙いを見事読み取れて正解だったときって、何か嬉しくなっちゃいますよね!

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