[バットマンから]ザ・コンサルタント ネタバレ 感想[会計士へ転職]
あらすじ
「アルゴ」のベン・アフレックが、凄腕の殺し屋の顔を持つ謎の会計士を演じたサスペンスアクション。田舎町のしがない会計士クリスチャン・ウルフには、世界中の危険人物の裏帳簿を仕切り、年収10億円を稼ぎ出す命中率100%のスナイパーというもう一つの顔があった。そんなウルフにある日、大企業からの財務調査の依頼が舞い込んだ。ウルフは重大な不正を見つけるが、その依頼はなぜか一方的に打ち切られ、その日からウルフは何者かに命を狙われるようになる。アフレックが主人公ウルフを演じるほか、「マイレージ、マイライフ」のアナ・ケンドリック、「セッション」のJ・K・シモンズらが出演。監督は「ウォーリアー」「ジェーン」などを手がけたギャビン・オコナー。(映画.comより)
予告
75点
ベン・アフレック版イコライザーっぽい何か
こんにちは!「バットマンVSスーパーマン」ですっかりベン・アフレックのファンになったゆでたまです。
いや~、それ以前からベン・アフレックの映画を観てたりはしていたんですけど、正直そこまで好きな俳優ではなかったんですよね。
まあ、別に苦手でもないわけですが。。。ただ印象が薄いというか何というか。
でもBVSの素晴らしい肉体美と熟したバットマンらしい演技が素晴らしくて完璧にベン・アフレックの虜になりましたね~。
また「ゴーンガール」でも情けなさそうな、でも一般的な男(お前のようなごつい一般人がいるかというツッコミはあるものの)っぽさがたまらなかったです。
そんなんもんだから最近では僕の中では一番気になっている俳優さんですね!
さてこの映画ですが予告からは何やらサスペンス臭がしていたのだけども・・・中身は割とよくあるアクションものでしたね~。
うーん、自閉症→実はすごい才能を持っている!という設定はありがちだし、黒幕も何となくわかっちゃうし目新しさは皆無です。
でも一人一人のキャラが立ってるし、ベン・アフレックのアクションは見ごたえあるし、アナ・ケンドリックは可愛いしで満足感はメッチャあります。
後は勧善懲悪な展開なので後味もスッキリしてるんですよね。
ザックリとストーリー紹介
・自閉症のクリスチャン・ウルフと弟のブラクストンは幼少期に母親に捨てられ、軍人の親父に戦闘技術を叩き込まれていた
・離別した母親の葬儀に出た際に揉め事になり親父は撃たれ、ウルフはお縄になる
・獄中で裏世界のプロと出会い、会計のノウハウや裏世界での立ち回り方を学ぶウルフ
・ウルフが出所し裏世界のノウハウを活かして会計士兼悪をさばくダークヒーロー化
・表では会計士をやっているウルフに一件の以来が舞い込む
・大企業からの財務調査を依頼され、真っ先におかしなところを見つけた会計士のデイナと出会う
・光の速さで金の流れのおかしなところを見つけたせいで、会長のリスゴーの親友が犯人とわかるが自殺
・怒ったリスゴーは「雇うんじゃなかった」とウルフを責め、契約報酬を渡してウルフを会社から追い出す
・その後殺し屋に命を狙われ、この話には裏があると確信するウルフ
・同時期に財務調査をすることになった発端であるデイナも命を狙われる
・間一髪デイナを助けたウルフはその後一緒に黒幕を調べる
・真の黒幕が財務調査を依頼してきたリスゴーだとわかり、デイナを守るため単身リスゴーの始末に向かうウルフ
・リスゴーの雇った殺し屋軍団を血祭りに上げていき、リーダーと一騎打ちになるがそのリーダーがウルフの弟であるブラクストンとわかる
・父親をなくして以来、ウルフを責めていたブラクストンだが殴り合いの結果仲直り
・蚊帳の外であるリスゴーをついでに始末しデイナに有名絵画を送って姿を消すウルフ
・ウルフのオペレーターは実は幼少期に出会った生涯をもった子供を預かる家にいる娘だと判明してEND
自閉症=天才=燃え
(作業前に手をフッ!フッ!。僕の中でつい真似しちゃうカッコイイ映画の癖集に加わりました)
どこかに欠点をもった人が実は超人って展開ってなんか良くないですか?
僕はこーいうの大好きなんですよね。
眼の視えない老人が実は居合の達人だったり(座頭市)、老婆なのにゾンビだろうが軍隊だろうがバッタバタなぎ倒す戦闘のプロだったり(ウォーキング・デッドのキャロル)。
まー、こういった設定で燃えないわけがないです。これで燃えなかったらもう男の子じゃないですもの。
そんでこの映画ではそこら辺が丁寧に描かれてて痒いところに手が届く感じが良いんですよね。
例えばウルフは幼少期は自閉症のせいで世間と馴染めない。だから父親はそんなウルフが幸せになるために戦いを教えるわけですよ。
子供同士のケンカでも妥協せずに「徹底的にやるか、敗北者になるか、選べ」と。
しかも相棒も自閉症?というか障害のせいでまともにしゃべれない女の子なのです。
でも頭はキレるし機械で代わりに話しているのもソソりますね。
まあ、ここらへんは一応どんでん返しというネタバレ要素なのですが、ぶっちゃけ観てれば予想ついちゃいますよね。序盤で意味ありげに女の子と絡んでるし。
ウルフとデイナの関係性がいい
(リス顔のアナ・ケンドリック。小動物的な可愛さがありますよね)
今まで人と上手く関わってこれなかったウルフがデイナに惚れちゃう展開が良かった!
初対面で明らかに変なウルフに対して純粋で庶民的なデイナが甲斐甲斐しく仲良くなろうと絡むのですよ。
そんで最初はデイナを警戒していたウルフも徐々に打ち解け、最終的には誰と話してても笑顔を見せなかった笑顔を見せ始めるんです。
財務調査を一日で終えた後に興奮気味にデイナに離すウルフには思わず、「あ~、いいなあ、友達っていいなあ」なんて思っちゃいましたよ。
そんでその後にきた秘書に対するウルフの冷たい対応がまた良い対比になってるんですわ。
狙われる側になってからも二人のイチャイチャ具合にはほっぺたが緩みっぱなし。
いい雰囲気になってデイナがウルフにキスをしようとするも、話をそらして誤魔化そうとする初心なウルフにもキュンとしましたね。
ラストは結局お互いが違う道を進むわけですが、きっと次作でくっついてくれると僕は信じてます。
ていうかまた二人のイチャイチャがみたい。
弟はいなくても良かったのでは?
(コイツの正体がブラクストンなのも想定内過ぎた)
この映画の一番微妙な所が弟ブラクストン。
リスゴーの雇った殺し屋なので、実質的にこの映画のラスボスなのだけども・・・
相手が大好きな兄貴なもんだからラストバトルはないに等しいんですよね。
最後の兄弟げんかだってイチャイチャしてるだけにしか見えないですもの。
お互いに一切殺気が感じられなかったですからね~。
まあ、次作できっと大活躍してくれるのでしょう。
しかしブラクストンを演じたジョン・バーサルを観ると「ウォーキング・デッド」のシェーンのイメージがどうしても強いです。
というかウォーキング・デッド観てた人なら絶対そうなりますよね?
なにせシェーン(またの名を間男と呼ぶ)のインパクトが強すぎますからね。
まとめ
BVSでベン・アフレックの魅力に気づいちゃった人は絶対に楽しめると思います。
あとは「実はヤバいやつシリーズ」が好きな人も文句なしに楽しめるでしょうね。
悪い点ではないけれどもアクションは全体的に見ればかなり少ないので(ベン・アフレックの肉体美も見れない)アクションエンタメとしてはちょっと微妙かもしれませんね。
個人的にはウルフとデイナのイチャイチャが今ひとつ物足りない(もっと見せろ!)点と弟の存在価値が弱すぎるの以外はそれなりに満足でした。
ボロクソに言われているけどベン・アフレックのバットマンだけで全て許せます。あ、いや全ては無理かも。
自閉症ではないけどコミュ障っぽさは似てる映画。
まあ、ウルフの方が圧倒的に社交性高いんですけどね。
この頃からブレずに単純娯楽映画をとりつづけているポール監督、僕は嫌いじゃないです。
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