クリムゾン・ピーク ネタバレ 感想

映画チラシ 「クリムゾン・ピーク」 ミア・ワシコウスカ

あらすじ

「パシフィック・リム」「パンズ・ラビリンス」の鬼才ギレルモ・デル・トロ監督が、「アリス・イン・ワンダーランド」のミア・ワシコウスカ、「アベンジャーズ」のトム・ヒドルストン、「ゼロ・ダーク・サーティ」のジェシカ・チャスティンら注目俳優共演で描くダークミステリー。10歳の時に死んだはずの母親を目撃して以来、幽霊を見るようになった女性イーディス。父親の謎の死をきっかけに恋人トーマスと結婚することになった彼女は、トーマスや彼の姉ルシールと一緒に屋敷で暮らしはじめる。その屋敷は、冬になると地表の赤粘土が雪を赤く染めることから「クリムゾン・ピーク」と呼ばれる山頂にあった。ある日、イーディスの前に深紅の亡霊が現われ、「クリムゾン・ピークに気をつけろ」と警告する。(映画.comより)

予告

 

65点

いい意味で肩透かしを食らいました(´∀`)

ギレルモ・デル・トロ監督と言えば「パンズ・ラビリンス」、「パシフィックリム」なのだろうけど自分とは合わず、これも特に観る予定がなかったけど珍しくのりたまが予告を観て興味を抱いていました。

ゴシック調のデザインや綺麗な色彩が好きなのりたまなのでまー興味はあるかなとは思ったんですけどね。

相変わらずギレルモ監督は綺麗な映像撮るな~くらいにしか思ってなかった自分としては観てみたらわりと意外性のある映画でした。

スポンサードリンク

幽霊の造型や景色や衣装が美しい

3aa1ee4aba38989decd20d3503c3dde8

まあ、予告の時点で衣装や景色の美しさは確認できていたし幽霊もチラ見せがあったしね。

でもやっぱり本編での衣装などの作りこみは凄くてホラーっていうと低予算のイメージだけど金かかってんなあと圧倒される。

冒頭の母ちゃんの幽霊は透き通った衣?みたいなのを羽織ってる感じが神秘的で綺麗だし、館の幽霊に関しては血液がフワフワ浮いてたりと印象的。

一応ホラーなので多少のグロはあるけれどレーティングつけるほどではないレベル。

最後のほうでトーマス(トム・ヒドルストン)が顔をぶっさされる所は痛い痛い(゚A゚;)となるけど、その後の血の涙を流す演出はキザだけど「うっ、うつくしい」と思ってしまった。(妖星のユダじゃないよ)

怖いのは幽霊より人間

205dd6d38322a4064b06f6d2eb77c415

ゾンビものなら人間様が一番こえぇ!ってのは分かるんだけど、幽霊もので人間のバトルをもってくるのは予想外だった。

特にトーマスの姉ルシール(ジェシカ・チャステイン)は怖かった。

イーディス(ミア・ワシコウスカ)の父ちゃんの頭を容赦なく洗面所にぶつけて殺害したり、トーマスとイーディスが熱い夜を過ごして帰ってきたら烈火のごとく怒ってるかと思えば、急に「寂しかったの」と泣き出す。

どこまでこの人本音なの!?って思いたくなる言動が多くてみてるこっちが不安になってしまう。

典型的なヤンデレだけどその性格は非常に狡猾で残虐、目的の為なら手段を選ばない。

演じているジェシカ・チャステインの目力が凄くてあの目で見られると何だかこっちがいけないことしてるのかなって気にさせられる。

イメージ的には怖い音楽の先生に睨まれる感じ。

この目力の強さはエヴァ・グリーンを連想しちゃうんだけどエヴァ・グリーンが演じるルシールも観たかったな(´∀`*)

ホラーというよりサスペンスコメディ

前半から中盤はちょこちょこ幽霊は出てくるけど、何だか心霊ものってよりサスペンス色が強かった。

何故トーマス兄弟がイーディスと結婚し館につれてきたのか、イーディスの父ちゃんをヤったのは誰か。

トーマス兄弟と館の秘密を探るのがメインなので幽霊はたまーにしかでてこない。

終盤になってからのルシールとイーディスの一騎打ちは笑っていいのか真剣に見るべきかヒジョーに困った。

鉈をブツクサいいながら装備(ひぐらしリスペクト?)してイーディスに迫ったり、雪原を高速移動してイーディスを闇討ちしようとするルシール姉さん。

イーディスもイーディスで薬を盛られて弱っていた姿はどこへやら、ルシール相手にナイフとシャベルで大奮闘。

最後は幽霊の力をほんのり借りてルシールをシャベルでノックアウト!

今まで散々ルシールに煮え湯を飲まされていた(実際に飲まされたのは毒入り紅茶だが)イーディスもこれには溜飲が下がったことだろう。

まとめ

ストーリーはハッキリ言って無いに等しい。

多少のサスペンス要素はあるものの大抵先が読めちゃうので意外性はあまりない。

トーマスとルシールがデキてるのは結構早い段階で予想できちゃうし、イーディスとの結婚の目的や幽霊の正体も捻りがない。

ついでに幽霊が本筋に絡む事もあまりないし、ちょいちょい脅かしてはくるもののその出番は非常に少ない。

なら何が意外性があったのかっていうと、終盤でのイーディスVSルシール。これに尽きるでしょう。

ゴシック調の服装をした女二人が雪原で鉈とシャベルを装備して戦うという正気とは思えない。そんな狂気と笑いの融合をぶちかましてくるのは実に予想外だった。

でもそれだけじゃなくてトーマスとルシールの生い立ちや関係は説明不足はあれど結構ホロリとくるものはあった。

まあ、イーディスからすればとんでもなく迷惑な話ではあるんだけども・・・

ただ一つだけどうしても気になってしょうがない事がある。

なぜ母ちゃんゴーストは「クリムゾンピークに気をつけろ」と未来が読めていたのか?

色々と突っ込みどころがありすぎるし、イマイチ幽霊の必要性を感じない映画だけどゴシックな服装や綺麗な映像は一見の価値あり。

 

のりたま的にはこの映画は非常に良かったそうで、早くも今年一番との事(早すぎない!?)

関連記事

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ