[バイオの名を借りた]バイオハザード2 アポカリプス ネタバレ 感想[別物へ]
あらすじ
ヒット作「バイオハザード」の直後からストーリーが続く続編。前作の監督ポール・W・S・アンダーソンは脚本と製作に回り、監督は「デアデビル」などの第2班監督を務めてきたアレクサンダー・ウィット。主人公は前作と同じミラ・ジョボビッチ扮するアリスだが、今回は原作ゲームに登場するキャラ2人も登場。ジル・バレンタインを英国女優シエンナ・ギロリーが、カルロス・オリべイラをイスラエル出身のオデッド・フェールが演じる。(映画.comより)
60点
実写バイオの分岐点
ゲームのバイオハザードの一番面白かったのは?と聞かれたら古くからのファンは2を押す人が多いと思います。
かくいう僕も2が一番興奮し一番やりこみました。
ただホラーという観点でいうと断然1作目のほうが上なんですよね。
弾薬の少なさ、体力の少なさ、アイテム所持数の少なさとPS初期らしい難易度の高さが恐怖感をいい具合に増幅させていました。
でも映像的な面白さはやっぱり断然2です。
レオンとクレアによるザッピングシステムや一回クリアしただけでは辿りつけない真のエンディングを搭載した表と裏のストーリー。
全ての演出を観るためには最低でも4回は全クリしなくてはなりません(隠し要素を込みにすると8回)
そんな根強いファンの多い2と同じラクーシティを舞台にしたのが映画「バイオハザード2 アポカリプス」。
往年のファンなら期待しないはずがない。
でも実際に映画館で観たものは想像とは悪い意味で違う方向へと向かっていき、後の実写バイオの方向性を大きく変えることに・・・・
ザックリとストーリー紹介
・前作のハイブでのウィルスは地上にまで侵食しラクーンシティはゾンビの街とかしていた
・ゾンビの脅威を経験したことのある警察官のジルとアンブレラの特殊部隊のカルロスが成り行きで行動を共にする
・教会へ逃げ込んだ一行はリッカーに追い詰められるも、超人のような戦闘力のアリスに助けられる
・一行は道中でお調子者のLJに出会い、ウィルスの開発者チャールズ博士の頼みで娘を救出しつつ街を脱出するためにヘリコプターへと向う
・ヘリコプターでネメシスと戦うアリスだが、ネメシスの中身がマットだとわかり戦闘を中断
・マットも僅かに記憶を取り戻しアリスに協力して何とかヘリコプターでラクーンシティの脱出に成功する
・しかしヘリコプターはラクーンシティ消滅の爆風でヘリは墜落しアリスは胸を金属に貫かれて死亡
・死亡したかに見えたアリスはなぜかとある研究所で復活していた
・超人的な能力を発揮して研究所を脱出するアリスとそれを向かえる仲間たち
・それをカメラでみていた研究所所長が「アリス計画始動」という言葉を残してEND
バイオ2の舞台と3のキャラクターを借りた別物
ゲームバイオの醍醐味の1つに映画のようなストーリーがあるのですが、それは一般人や特殊部隊もしくはちょっと強いジョン・マクレーンのような警官がゾンビや怪物たちと立ち向かうから面白いんです。
それをマーベルヒーローズから飛び出してきたかのようなキャラが無双してしまっては、もはやそれはもう全くの別物・・・
今作にはラクーンシティとバイオ3からジルとカルロス(見た目はクリスっぽい)が登場してきますが、今から思えば大分控えめに原作要素を入れてるんですよね。
しかしその中途半端な原作要素は殆ど活かされていませんでした。
強いて言えばジルが最初からゾンビの存在を知っていた(洋館でのサバイバル経験ありの設定?)のが、かろうじてのファン要素かな?
でもそれもこれもアリス無双にかき消されてしまい、バイオらしさはなくなってただの超人がゾンビをなぎ倒すだけの映画になってしまったのです。
ジルの再現度の高さは素晴らしい
今作ではバイオシリーズ切ってのヒロインジルが参戦してます。
シエンナ・ギロリー演じるジルの再現度は非常に高くって当時は本当に感動しましたね~。
ゾンビに噛まれたらオワタなのわかってるのに超ミニのスカートに腕や肩が丸出しという原作のスタイルそのまんまですからね。
リアリティよりもコスプレ度を優先した監督にはやりおった!と言いたい(星一徹風に)
それに初登場時のさり気なくスターズのメンバーであることをアピってたり、バイオハザード3のOPをオマージュしているのが感動しました。
アクションが安すぎる
銃を使っているシーンはまだマシだけど、目まぐるしいだけで一体全体何をやっているのかわからない格闘シーンには流石にゲンナリ。
ビルを駆け下りるシーンなんて「これやる意味ある?」普通に飛べば良くない?って思いましたよ。
最近のシリーズでもそうだけどアリス絡みのアクションって全然スタイリッシュじゃないんですよね(好きな人ごめんなさい)
あんな似非カンフーや似非マトリックスを見せられるくらいなら、カルロスやジルのラクーンシティ脱出劇を観てたかったですよ。
アリスのアクションで唯一評価できるとすればベロニカのOPのオマージュがあったくらいでしょうか。
まとめ
アリスの超人化により完全に方向性が変わってしまった映画。
でもシエンナ・ギロリーのジルのクオリティの高さや念願のラクーンシティの実写化は評価できるものです。
ただね~、原作オマージュシーンがどちらもゲームのOPなのを見てちょっと思ったんですけど・・・
この監督まさかゲームのOPだけみてこの映画を撮ったんじゃ・・・?
あとちょっと話はそれるけど、もしこれがラクーンシティを舞台にした一般人ならもっと面白いのかな~なんて思っちゃいます。
ってそれじゃアウトブレイクの実写化なんですけどね。
まあ、中身がない映画ではあるものの原作好きへのサービスがないわけではないのでそれな~りに楽しめるはずです(適当な締め方)
僕が持ってのはこのソフト。
ディスクが傷だらけになってバグるくらいやりこみました。
多分3回くらいはソフトを買い替えた。
シリーズ屈指のストーリー性の高さ!
ちなみにOPは映画でオマージュされてる部分があります(クレアが銃を落としてドッカーするシーン)
コイツを使ってラクーンシティを歩いてみたい・・・
連続レビューお疲れ様です。
監督が交代したせいか画作りというか全体の雰囲気が変わったと感じた二作目でした。個人的には「1のラストの」ラクーンでの続きが見たかった…(短いシーンですが、あそこがシリーズ中で一番終末感漂ってると感じる)
ビルのシーンはメイキングで実際にスタントが駆け下りてる(最後の方はミラ本人もやった)のを見てスゲーとは思いましたが、こういうシーンを撮りたい見せたい!って気持ちが先行し過ぎて浮いちゃってる感はありますよね。
秀逸なアクションシーンは物語の流れに自然に溶け込んでいるものですが、ポールさんはとにかく見せたがりのお方のようで(^^;)
ゲームシーンのオマージュで思い出したんですが、その他にこのシリーズは(恐らくポールさんお気に入りの)映画のシーンをそのまんま真似てるシーンが必ずワンカットはあるんですが、それってどうなの?って思う時も。(今作だと追跡者のロケランをダストシュートで回避するシーンがニキータ、3は言うまでもなく4では刑務所?の屋上に無理矢理着陸するシーンがニューヨーク1997まんま。5では何故かリッカーがクイーンエイリアン化してたり。趣味がモロ分かりですね…)
ポール監督はオタクなんだけど、オマージュの見せ方が不自然というか下手なんじゃないかと思う次第です(^^;)AVPの時もランス・ヘンリクセン出したはいいが扱いが雑すぎるという賛否を浴びてましたし。
また余談ですけど映画のノベライズって、初期の脚本を元に書かれることが多いので、没になったプロットやカットシーン、裏設定を読めるのが楽しくて結構集めてます。
バイオは3でジルと幼女がいなくなった理由が書かれてますが、それとは違った遊び心で、カルロスがミイラ映画好き(中の人ネタ)なんて設定されてるそうな。
残りのレビューも楽しみにしてます。
ありがとうございます(^o^)
雰囲気は大分変わりましたね、よく言えばゲームの世界観を再現できてるけど悪く言えば悪い意味で安っぽくなっちゃたかな~って感じです。
僕もあの続きが観たかったですね、1作目の映画館を出た時の興奮は今でも覚えてます。
「あの後どうなるんかな~?」、「ジル、レオン、クレアたちと会うのかな~?」なんて妄想してました。
2は勢いはあるもののゾンビ映画特有の退廃的な感じがないんですよね。
登場人物や住民も多いもんだから余計かもしれません。
あ~、言ってましたね、僕も当時は根性あるな~なんて思ってました。
確かにそれはありますね~。
でもポール監督の演出ってハマってる映画は悪くないんですよね。
特にソルジャーとかデスレースシリーズとかポンペイとかはわりと好きだったりします。
ほへ~、ニキータのダストシュートは連想はしましたけど・・・他は言われないと全く気づかないですね。
というか覚えてないシーンもあったりします・・・(^^;)
3以降は殆ど記憶に無いんでもっかい観てきます。
しかし、こういう情報知ってから観るとまた違った楽しみ方ができそうですね!
うーむ、たしかにオマージュの仕方がイマイチとは思います。
AVPは当時暗すぎて全く映像が観れなかった記憶がしかないんですよね(うちのテレビの問題?)
でもランス・ヘンリクセンはかろうじて覚えてます!ガンで余命わずかだからプレデターに見逃してもらったのに舐めプしてやられちゃったんですよね(^^;)
へ~、バイオのノベライズは凝ってるんですね~。
カルロスのミイラ映画好きネタはハムナプトラ知ってる人ならクスリとしちゃいますね。
残りは上にも書いたとおり一度観ないと記憶の彼方にすっ飛んでるのでちょいと時間がかかります。
気長に待ってもらえれば幸いです!
こんばんは中村です。
早速バイオハザードの1と2を観ました。
1の方は皆さん仰るように良くできたゾンビ映画として面白く観れましたがどちらかと言うと最初のガスやエレベーターの死亡シーンやレーザーのシーンの方が怖くて印象的でした。やっぱり閉鎖空間での出来事の方が怖さが増しますね。
2の方は外に出てしまった分エイリアン1の様な息苦しい重々しさが無くなってしまった様に感じましたが、外では兎に角派手なアクションを、建物の中ではホラー映画独特の間を使い分けてあり、その緩急というかメリハリは良く出来てて個人的には結構楽しめました。教会の所とか割と好きです。バイオハザードに対してあまり知識がなく先入観のようなものがないのもあると思いますが。
せっかくなんで問題の3以降も観てみようと思います。
それでは失礼致します。
こんばんは!
わざわざ感想をいただきありがとうございます。
ガスとかエレベーターとかレーザー本当に怖いですよね~。
当時学生で映画館で観たけどヒヤヒヤしてました。
あ、確かに屋内と外での緩急の付け方は上手かったですね!
先入観なしで観れるのもちょっとした特権ですね。
3以降の感想も楽しみにしています(^^)