ヘイトフルエイト ネタバレ 感想
あらすじ
「イングロリアス・バスターズ」「ジャンゴ 繋がれざる者」のクエンティン・タランティーノ監督の長編第8作で、大雪のため閉ざされたロッジで繰り広げられる密室ミステリーを描いた西部劇。タランティーノ作品常連のサミュエル・L・ジャクソンを筆頭に、カート・ラッセル、ジェニファー・ジェイソン・リー、ウォルトン・ゴギンズ、デミアン・ビチル、ティム・ロス、マイケル・マドセン、ブルース・ダーンが出演。全員が嘘をついているワケありの男女8人が雪嵐のため山小屋に閉じ込められ、そこで起こる殺人事件をきっかけに、意外な真相が明らかになっていく。音楽をタランティーノが敬愛する巨匠エンニオ・モリコーネが担当し、第88回アカデミー賞で作曲賞を受賞。モリコーネにとっては、名誉賞を除いては初のアカデミー賞受賞となった。70ミリのフィルムで撮影され、画面は2.76:1というワイドスクリーンで描かれる。(映画.comより)
予告
75点
サスペンスの皮をかぶったブラックコメディ
クエンティン・タランティーノことタラちゃんは映画界でも何故か随一の愛されキャラ。
僕もタランティーノの映画はそれなりに観てるのですが・・・実はそんなに好きでもないんですよね。
あ、そんなに好きではないって言うと語弊があるかな。
正しく言うのなら一部の人が持て囃すほどではないかな~なんて偉そうなことを言ってみたり・・・(ファンの人すみません)
ただタランティーノの映画自体は毎回観たいと思うし実際観てるしどれもそれなりに面白いんです。
特に意味のない長ったらし会話や無駄に気合の入ったゴアシーンとかシュールなギャグとかはすっごい好きなんですよ。
でも世間(一部の人?)が言うほどどツボにハマるってわけではなく、あくまでクスッとなる程度なんですよね。
今作もまさにそんな感じで楽しめはしたけども「あぁ、いつもどおりのタランティーノクオリティだ」と安心感はあるもののどこか物足りなさも感じました。
ザックリとストーリー紹介
・黒人の賞金首稼ぎのマーキスは馬を失い吹雪の中、同じく賞金首稼ぎのジョン・ルースと賞金首のデイジーと保安官になる予定のクリス・マニックス出会う
・四人+馬車の御者ジャクソンはレッドロックを目指していたがミニーの紳士服飾店で吹雪をやり過ごすことに
・ミニーの紳士服店には店を任されたボブ、レッドロックの執行人のオズワルド、母のもとに行く予定のジョー・ゲージ、元将軍の年寄りサンディ・スミザーズがいた。
・こうしてそれぞれ境遇の違う8人がミニーの紳士服店に集まるが、黒人嫌いのサンディをマーキスが挑発しキレたサンディを「正当防衛」で撃ち殺した
・その一方で「何者か」がコーヒーに毒を入れ、ジョンとジャクソンが犠牲になる
・マーキスとコーヒーを飲みかけたクリスは犯人探しを始める
・まずは店を任されたボブが嘘を見抜かれマーキスに頭を吹き飛ばされ、ジョー・ゲージが自分が毒を入れたと白状する
・しかし地下に隠れていたデイジーの弟(ジョディ)がマーキスの玉を吹き飛ばした好きを疲れクリスがオズワルドと相打ちになる
・実はミニーの紳士服のミニーたちはジョディがデイジーを救うために殺害されており、ミニーの紳士服に最初からいた奴らは全員グルだったのだ
・瀕死の重傷をおって生き残ったクリスにジョディは「サーキスを殺せばお前は助かるし賞金首の賞金ももらえるぞ」と取引を持ちかけるがクリスは拒否
・クリスとサーキスはジョディの弟を含めジョディ以外の仲間を全員殺してジョディを吊るしてEND
下品なトークを堪能しつくせ!
(キレッキレのサミュエル、全国の息子を持つ親が青筋立ててキレる煽りでした)
相変わらずのくだらない会話に特に意味のないシーンが多いタランティーノ作品。
今作はなんと前半から中盤までの1時間半が会話のみでほぼノーバイオレンスなのです。
黒人差別や南北戦争のわだかりを中心とした話ばっかりなのでこういった話に興味ない人は退屈かもしれませんね。
でもタランティーノ独特のセリフ回しとか会話が面白いので、タラちゃんファンならニヤニヤしながら至福の顔で会話を堪能できるかと・・・。
少なくとも僕は黒人差別も南北戦争も全然詳しくないけど堪能できましたよ!
(皆で超うまそうなシチュー(カレーにみえる)食ってたり煽り合ったりするだけで物語の7割が終わるのに面白いと思える不思議)
しかしサミュエルって汚いセリフを連呼するのが本当に似合ってますよね。
キレッキレの煽りをかますサーキスには「コイツと口喧嘩しても絶対勝てねぇ・・・」って思わされましたよ。
まあ、僕は口喧嘩が死ぬほど下手なんで、口喧嘩したらボロっクソにやられて顔真っ赤にして怒って最終的には殴りかかりますね(サンディの二の舞い待ったなし)
後半からの急展開がズルいよ!
(タラちゃんのヘッタクソなナレーションとともに物語は急展開!)
8人であることをあれだけ強調しておいて真犯人は9人目!なんてズルくないですか!?
いや、正直な話タラちゃんの映画にサスペンスは求めてなかったけど、途中までちゃんとサスペンスしてただけに後半からの暴挙には驚きましたよ。
途中までは自分なりに予想たててましてね・・・「実はサーキスと誰かがグルで恨みつらみで皆をハメてるんだー」とか考えてたのに、唐突に床下から「タマタマとオサラバしな!」の迷台詞とともにサーキスの玉がふっとんだのには笑いながらも何じゃそりゃ!とも思っちゃいましたよ。
とま~怒ってるようで実は対して気にしてないんですけどね(何がいいたいんだ)
何か突飛な展開なのに「面白いからいいや」って思えちゃうんですよ。
うーん、冒頭でタランティーノ映画はそんな好きじゃないとか言ってるのに結局楽しまされてるなあ(悔しい!)
ハッ!これがタランティーノの魔術かΣ(゚Д゚)!
ジェニファー・ジェイソン・リーが可愛い!
(ガッツポーズと舌ペロが超かわいい!!)
口が汚い盗賊団の副リーダーで最後の最後まで不憫な扱いを受けまくりのジョディ。
ジョンには事ある事に殴られるし(女の子なのに前歯まで折られちゃう!)弟は目の前で頭ふっ飛ばされるし終いには自分は首を吊られちゃうしね。
普通ならどっかでめげても可笑しくないのに絶対めげないんです。
僕は常々強い女が好き!と豪語してるんですけど、ジュディの逆境にメゲない強さもまた惹かれるものがありましたね~。
ちなみにジェニファー・ジェイソン・リーと言えば「ルームメイト」で狂気的な偏愛をもった女性を演じたのが印象的かな~。
ただ他の作品はあんまり観たことないのが多いんですよね(コレを気に見てみようかしら)
でも「ルームメイト」は滅茶苦茶面白いから興味のある人は是非観てみてね!
ブリジット・フォンダの美しさも見どころ!
まとめ
サスペンスだとか真面目な要素を求めてちゃいけない映画です。
まあ、タランティーノファンはそんなもん求めて観ないんでしょうけど。
でも容赦のないブラックなジョークをバンバン飛ばして下品な会話にクスりと出来る人ならどストライクな映画でしょう。
「10クローバーフィールド」で着実にファンを増やしたであろうメアリー・エリザベス・ウィンステッドちゃんの可愛いミニスカが観れるのはこの作品だけ!
脇役だからあんまり出番ないんだけどね。
どうも中村です
今回のタランティーノも2時間を軽く超える大作でしたね。
今回の「ヘイトフルエイト」は他でも言われている通り、此れまでのものよりバイオレンスな描写は控え多分会話のテンポや演出に力を入れている印象でしたね。いや、普通の映画なら充分グロテスクと思えるシーンもありましたが。とはいえ、今回の作品は私としてはそれなりに楽しめました。やっぱりあのブラックな冗談が好きなんですよね。直前にアパルトヘイトの映画を観てたんで尚更。
ただ、これはミステリーとして扱っていいのだろうかという疑問はありました。多分タランティーノを知っている人向けの映画なんでしょうね。
タランティーノはやはりあのくだらない上に無駄に長いトークが持ち味でしょうが、個人的にはCGに頼らない拘った絵づくり
かと思います。その点で盟友ロバート・ロドリゲスよりも好感が持てます。単純に映画として観ればロドリゲスの方が好きですが。
以前キル・ビルの3作目をつくるとかなんとか言ってましたがアレはどうなったんでしょう。
「デス・プルーフ」のメアリーは何故あんな格好をしていたのか…そもそも何故出したのか…
余談ですが、メアリーはエドガー・ライトの「スコット・ピルグリム」の印象が強すぎてどれ観てもこれじゃない感が拭えなくなってしまいました。
中村さんこんにちは~。
タランティーノ作品にしてはわりとグロは控えめでしたね~。
まあ、普段グロめな映画を観ない人にとっては結構キツイかもしれません(^^;)
ブラックな冗談面白いですよね、何回ニガーってセリフがでたか数えてやろうかって思ったくらいです。
ジャンルがタランティーノのって感じですよね。
サスペンス風に仕立てて最後にぶち壊す爽快感!みたいな。。。
ノーCGにもノーCGの良さってありますよね!
僕はゲームっ子なんでCG全開の作品も大好きなんですよ~。
だからどちらの監督の作品も好きですね(^o^)
え?キル・ビル3が出す話あったんですか!?
ユマサーマンはもう色々と無理だろうし、タランティーノはリブートなんてしなそうだからどうなんでしょうね~。
メアリーは・・・監督の趣味じゃないでしょうか?個人的には好きな女優さんなんでチョイ役でもでてくれると嬉しいです!
「スコットピルグリム」実はまだ観てないんです。
その他のエドガー・ライト作品は観てるんですけど。。。
ゲームっ子としてはゲームっぽい雰囲気の映画に関してはどうしても厳しくなってしまうんでちょっと観るのが怖いんですよね。。。
いや、別に怖がる必要はないって話なんですけどね(^^;)