ヴィクター・フランケンシュタイン ネタバレ 感想

ヴィクター・フランケンシュタイン 2枚組ブルーレイ&DVD(初回生産限定) [Blu-ray]

あらすじ

「X-MEN」シリーズのジェームズ・マカボイと「ハリー・ポッター」シリーズのダニエル・ラドクリフが主演を務め、伝説のモンスター誕生の瞬間と人間の狂気を描いたダークファンタジー。大ヒットテレビシリーズ「シャーロック」のポール・マクギガンが監督を務め、「クロニクル」のマックス・ランディスが脚本を手がけた。ロンドン王立医科大学の学生ビクター・フランケンシュタインは、自身の手で命を創り出すという思いにとり憑かれていた。ある日、人体の構造を独学で学んでいるという青年イゴールと知り合ったビクターは、その医学的才能を見込んで自分の助手にする。やがてビクターの研究は常軌を逸していき、ついに非人道的な方法で生命体を創造することに成功。しかし、生み出された「怪物」は暴走し、ビクターとイゴールに襲いかかってくる。(映画.comより)

予告

 

70点

痒いところに手が届かない・・・

ウォンテッド」や「X-MEN」などに出てるジェームズ・マカヴォイと「ハリポタ」シリーズのダニエル・ラドクリフ君が共演してる映画(もう君付けって歳でもないかな?)

ジェームズ・マカヴォイはウォンテッドの頃に比べれば大分大人の色気を醸し出してていい感じですね。

ダニエル・ラドクリフ君は・・・うーん、パッとしないかな・・・、よくも悪くも普通で特に特徴がなかったです(^^;)

というかダニエル・ラドクリフ君ってポジションとしてはイライジャ・ウッドと似た立ち位置ですよね。

二人共超人気作のシリーズ物に出たがためにそのイメージが強烈になってしまう所とか。

でもイライジャ・ウッドはいい感じに垢抜けてきてるのにダニエル・ラドクリフ君はなんか物足りなさを感じるんですよね~。

映画自体は「ぐぬぅ・・・惜しい・・・」って思う内容でした。

うーん、もうひと押しで凄く面白くなるのに気持ちいいポイントを外されてる感じでしたね~(意味深)

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ザックリとストーリー紹介

・サーカスで「せむし男」と呼ばれていたダニエル君はいつもピエロをやらされていた

・ある日団員の1人であるローレライが落下事故で瀕死の重傷をおう

・独学で学んだ医療技術でダニエル君がローレライを助ける

・ダニエルの才能に目をつけたヴィクター・フランケンシュタインはダニエル君をサーカスから救い出す

・助けだされたダニエル君は背中を強制され「せむし男」からイゴールに改名

・ヴィクターは死んだ肉体に魂を宿す実験をしていてそれでイゴールに手伝って欲しいという

・他に行く宛もないのでヴィクターと共に死んだ猿の蘇生実験を完成させ大学内で発表する

・そこで新たなパトロンを獲得するが人間を作れと言われ流石に拒否するイゴールにヴィクターはイゴールと離別

・知りすぎたためにパトロンに暗殺されかけたイゴールはヴィクターも危ないと思い実験場に向う

・実験場で「フランケンシュタイン」を完成させるヴィクターだが電力過多で多くの犠牲者がでてしまう

・フランケンシュタインに襲われるヴィクターとイゴールは何とか撃退する

・ローレライとイゴールは無事結ばれヴィクターはさらなる実験のために旅に出てEND

ジェームズ・マカヴォイのマッド感が惜しい!

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(コミュ症で自分勝手でマッドなサイエンティストのヴィクター)

研究の事しか頭に無く他人の都合などお構いなし。

こういった所謂マッドサイエンティストっていまや古今東西溢れているけどそれでもこういうキャラってやっぱりたまらない。

一点の邪念もなく目的に向かえる人って観るものに不思議な感動を与えてくれますよね。

でも今作のヴィクターはうーん、惜しい!・・・んですよね。

序盤こそは「いかにも」な風体でスッゲー燃えました。

イゴールをサーカスから助け出す下りとかさり気なく団長にジャンピングパンチかましたあたりとか「これは名作の予感!!」って思っていたんですよ。

でもねー中盤で親父が出てきた辺りくらいからはとっても微妙・・・

人体実験に兄貴を死なせたトラウマだとか家の名誉だとかってどうにも陳腐に感じてしまうんですよね。

ラストもなんか歯に詰め物があるかのように消化不良だしね。

良いキャラではあるもののどこか物足りなさを感じてしまうのが残念でした。

ただジェームズ・マカヴォイファンにはライトなイカレっぷりが程よくていいかもしれません。

ムカデ人間」のハイター博士のようなキャラを演じられても女性ファンが離れていきそうだしね(そんなジェームズ・マカヴォイがむしろ見たい)

イゴールとの友情にホッコリ

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(研究を独占するか!?と思ったけど意外と良い奴なヴィクター)

ヴィクターとイゴールの友情には結構グッと来るものはありましたよ。

ただアッチの層を狙ってるのかはわからないけど妙にこの2人の距離感が近いように感じました。

まあ、この組み合わせはアリといえばアリですが・・・(ありなんかい)

ぶっちゃけローレライが邪魔者にしか思えませんでしたからね。

上でヴィクターが人間らしすぎると批判はしたけども、その微妙に残った人間味がまたイゴールとの友情の熱さに熱を注いでるわけでもあるんです。

ラストの締めは物語的にはダメだけどイゴールとの友情に絞って言えば結構アリなんですよね。

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父親にここまで言われ、しまいにはぶん殴らてしまうヴィクター。

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そんなヴィクターの進む道が蛇の道であったとしても助けたいと思うイゴールには結構心打たれました。

路線が定まっていないのが残念

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(コイツでなくても良かったような・・・)

上で言ってるようにヴィクターの人間らしさがマッド感を薄れさせてる反面、その人間らしさがイゴールとの友情の感動にも繋がっている。

そのどっちつかずな内容がまとまりがなくてどういう目線で観ていいのかを迷わせちゃうんですよね~。

ラストのフランケンシュタインにしてもぽっとで感が否めない。

そもそも戦わないで逃げれば良かったんじゃないの?なんて思わなくもないしね。

アクションがやりたいのか、サイエンスものがやりたいのか、友情が魅せたいのか、イカれた学者を魅せたいのか。

どれにも針が振り切れてないから中途半端で不完全燃焼になってしまうんですよね。

魂のあり方に疑問

終盤でフランケンシュタインを「空っぽ」だと言っていたけど僕にはそうは見えないんですよね。

他者から攻撃を受けてそれに反撃するってことはなんかしらの反応を示してるわけじゃないですか?

それを空っぽとするのはな~って。

だったら何されてもモノ言わぬ肉塊として表現してたらまだ納得はできたんですけどね。

まあ、それじゃラストのバトルにつながらないのだけど。。。

まとめ

矛盾点というかモヤッとする部分が多いけどそれなりに楽しめる映画でした。

ヴィクターのライトなイカれっぷりとイゴールとの熱い友情にはわりとくるものはあります。

まあ、モンスターものだと思って観ると間違いなくガッカリするでしょうけどね。

 

しかしダニエル・ラドクリフ君は地味な役柄だったな~。

個人的には顔が濃ゆくて結構好きだし、イライジャ・ウッドのようにB級ホラー路線に出てほしいものですね。

というか「ゾンビスクール」のロード・オブ・ザ・リングネタのようにハリポタネタをワンシーンくらい盛り込んで欲しかった。

例えば実験シーンで魔法を唱えるボケをかますとか・・・

ってゾンビスクールと違ってこっちは大作っぽいし無理なんでしょうけど。

 

マッドサイエンティストと言えばこの映画をおいてほかはあるまい。

予告に心奪われたけどまだ観てない映画。

そのうち観たい。

フランケンシュタイン繋がりで・・・スッゴいつまらなかったです。

 

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