サウスポー ネタバレ 感想

あらすじ

「トレーニング デイ」などを手がけたアントワン・フークア監督が、ボクシング元世界チャンピオンの再起と家族の絆を描いたジェイク・ギレンホール主演作。怒りをエネルギーに相手を倒すというスタイルでボクシング世界チャンピオンにまで上り詰めたビリー・ホープ。しかし、自身が起こした乱闘騒ぎの結果、妻を死なせてしまい、さらにはボクサーライセンスまで剥奪されてしまう。失意のどん底にあったビリーだったが、育ての親であるトレーナー,ディックの元を訪れ、過去の自分と向き合いながら、再びリングへ上がる道を模索していく。本作出演のため、6カ月におよぶトレーニングによりボクサー体型を作り上げたギレンホールが主人公を演じ、フォレスト・ウィテカー、レイチェル・マクアダムスらが脇を固める。(映画.comより)

予告

 

55点

ジェイク・ギレンホール大変身

「ナイトクローラー」で陰湿でガリガリで超嫌なやつを怪演したジェイク・ギレンホールが今度は短気でムキムキで頭の足りないボクサーをやります。

もうハリウッドではこの程度の肉体改造は当たり前になってしまって感覚が麻痺してそうだけど・・・

たった半年でこれだけの体つくりをしてくるのは普通無理ですからね。

 

さて映画の内容自体は「ジェイク・ギレンホール版クリード」というイメージがどうしてもつきがちな本作。

でもその内容はボクシングというよりは家族愛とかどん底からの再生的な内容なのでクリードとはボクシング意外はあまり共通点がないです。

あとボクシングシーンがかなり微妙なのでボクシング映画を期待してた人にもちょっと肩すかしだったんだろうな~って感じましたね。

まあ、ボクシングの知識は僕はまるで無いので正統な評価ではないと思いますが・・・

とりあえず、「サウスポー」ってタイトルはあんまり関係なかったかな~?って思いました(^^;)

そんじゃ家族愛とかどん底からの再生は楽しめるのか?って言われたらそれも微妙です。

泣かされそうになったシーンはあるものの物足りなさは否めません。

だから今回は愚痴が多めになると思うのでこの映画が好きな人はそっとじ推奨です!

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ザックリとストーリー紹介

・殴られれば殴られるほど強くなる!守りを一切捨てたスタイルのみで世界の頂点にまで上り詰めたビリー

・しかしそれは相手に殴られる回数も多いということで奥さんのモーリーンとはよく口喧嘩していた

・ある日ボクシング関係者でひしめく会場でミゲルにケンカを売られてぶっちぎれるビリー

・あわや混戦となるかという瞬間に会場で銃声が轟く

・ミゲルのSPによって放たれた銃弾がモーリーンの腹部に直撃しておりビリーの腕の中で息絶える

・ボクシング意外なにも知らないビリーはあらゆることを兼用していたモーリーンという柱を失い階段を転げるかのように堕ちていく

・家を失い、娘を取られ、ボクシングを奪われたビリーは昔唯一自分を苦しめた相手を育てたトレーナーのティックの所に転がり込む

・ティックにボクシングのいろはを教わり正統派ボクサーとなったビリーは再戦で見事勝利を飾る

・そこでビリーの再起をしったジョーダンがこれは金になると踏んでビリーに因縁の相手ミゲルと対決をしないかと誘惑される

・対戦に同意したビリーは死ぬ気でトレーニングしてリングに上がるビリー

・すっかり真人間になったビリーに娘レイラの応援もあり百人力

・試合は終盤にまでもつれ込むがティックの教えた「守る」スタイルが決め手になり勝利

・控室で娘レイラ抱き合いながらEND

見せ場はモーリーンが撃たれるまで

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(不器用男とできる女のコンビは大好物)

ビリーのくたびれ方とデキる妻モーリーンは中々魅力的でした。

ビリーは一人ではネクタイすらまともに結べないし、ボクシングのプロデュースは奥さんや友人に丸投げと人を殴ること意外何も知らない何もできない。

そんなビリーがどうにか娘を取り戻そう、ボクシングで再起しようと図る姿は感動的でしたね~。

言葉が少なくて不器用だけど一生懸命残されたものを守ろうと奮闘するビリー。

ジェイク・ギレンホールの演技力も相まって中々泣かせてきます。

あと奥さんのモーリーンも出番は少ないながらも今までビリーが出来ないことを何でもしてきたんだろうな~ってのがよくわかります。

映画では語られないけど世界チャンプになるまでに幾つもの辛い想いをしてきたんだろうな~って妄想が捗りますね。

ボクシングはかなり微妙

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(バッキバキの体には惚れ惚れするのだが・・・)

殴られれば殴られるほど強くなる!って漫画みたいな設定をしてるのは良いんですけど、正直ボクシング部分は微妙です。

つまらなくはないけど派手さも勢いも無くて地味でした。

リアル志向なら殴られれば殴られるほど強くなるって設定が嘘くさいし、エンタメならもっと派手なカメラワークでボクシングを観たかったって思いましたね~。

「クリード」では強烈なパンチを食らってダウンして一瞬だけ回想シーンをはさみ2秒で立ち上がるシーンとか鳥肌モンだったし、見えない目をレフェリーに悟られないためにサポーターが後ろで見えてる指の数を教えてたりとか素人にも分かりやすい盛り上がりどころがありました。

あとは戦う前に相手の戦闘力を示唆するランキングがでるとかね。

この映画にはそういったものがなくて本格的なボクシングっぽいものを見せられるのでぶっちゃけちょっと退屈。

大体サウスポーってタイトルが全くと言っていいほど本編と関係無いってどうなの!?

まあ、ここらへんの評価はボクシングに詳しい人の解説や感想を聞きたい所ですね!

家族の絆の再生もいまいち

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(おっさんと子供が抱き合ってえーんえーんってすれば感動できると思うな!)

モーリーンとビリーの設定は素晴らしかっただけに娘のレイラとビリーの設定は微妙でした。

どうにもレイラの怒りが理不尽に感じるというか。

子供が駄々こねてるだけなよーな・・・

それがビリーとも噛み合ってないんですよね~。

それに家族として落ちる所まで落ちきれていないから再生するのにもそこまで感動がなかったです。

ぶっちゃけレイラってただ一時的に預けられているだけでビリーが真人間になってしまえば普通に一緒に暮らせますからね。

そんでビリーもわりと順調に真人間になっていくしね。

これじゃー盛り上がるほうが難しいですよ。

 

何か最終目標が一緒に暮らすことになってるのがいけない気がするんですよね。

それだったら筋を「亡くした母を乗り越える」方が良かったと思うんですよね。

二人共モーリーンにおんぶにだっこだったわけだからモーリーンを亡くした弊害は大きいはずなんです。

だから一緒に暮らすけどビリーは不器用で飯もろくに作れないし、バイトはろくに出来んし喧嘩っ早い親父に娘が愛想を尽かしたり・・・でもやっぱり親子なわけで最後は力を合わせてチャンピオンを目指す!

な~んてストーリーのほうが王道で面白いような気がしなくもないような気がしなくもない(自信が全く無い故・・・)

家族の絆?成り上がり?どっちがやりたいんだい!

どーにもどっちも中途半端なんですよね。

どっちも丁寧さがなく唐突なんでノリきれないんですよ。

娘レイラとビリーの親子の絆がどーにも噛み合ってないというかね~。

これだったらモーリーンとの孤児院から世界チャンプになるまでの成り上がりストーリーの方が面白かったんじゃ?

まとめ

全体的に荒削りで物足りなさMAXな映画でした。

ボクシングに見所がなく親子愛に感動もなく・・・でもスッゲーつまらんかと言われればそんなこともなくて。

モーリーンを腕に抱えて泣きじゃくるビリーの姿にはこっちまで涙が出そうになるし、ビリーが真人間になっていく過程はほんのり感動できるんです。

ただそれ以外がね~。

大体再起するスピード早過ぎる気がするんですよね。

復帰して二戦目にもうタイトルマッチって・・・

本場アメリカではあるんですかね?こういうこと。

うーん、キャストは豪華だけで地味で大枚な映画っていうことでオシマイ!

 

良い奴しか登場しない爽やか映画。

年老いたスタローンには色んな意味で泣かされます。

王道ボクシング漫画。

涙あり笑いありと何度読み返しても面白いです。

ただハッキリ言って最近の一歩はつまらん!

あとキャラが蚊トンボみたいに細くなってて嫌なんですよね・・・

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