セルビアン・フィルム(胸糞注意) ネタバレ 感想
あらすじ
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカットされるなど物議をかもしたセルビア製ゴア・スリラーのノーカット版。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。(映画.comより)
予告
70点
悪趣味ここに極まれり
この映画はどう形容して良いもんか真剣に1時間程考えちゃいました。
それほど言葉で形容するのが難しいくらい悪趣味な映画です。
なぜ「あんなシーン」を撮ろうと思ったのかって全く理解できません。
映画は何を撮っても面白ければ万事オーケーな所はあるんですけどいくらなんでも「アレ」は超えちゃいけない一線なのではないだろうか。
ちなみに出来る限りえげつない部分は言葉にせずソフトに感想を書いているので「映画の内容を詳しく知りたい!」という人には物足りないと思います(スミマセン)
ザックリとストーリーを紹介
・人格者で良き父でもあるミロシュ(スルディアン・トドロヴィッチ)は元ポルノスター
・元同僚の女にギャラの高いポルノがあると仕事を持ちかけられる
・子供も大きくなり何かと入用なので承諾するミロシュ
・最初こそは普通っぽいポルノだけどどんどん異様なプレイを求められる
・流石に無理だと思い逃げ出そうとするミロシュ
・ハングオーバーよろしく記憶を失った状態で家路についたミロシュ
・しかし体中バッキバキでオマケに尻まで痛い
・自分の軌跡を辿ると薬漬けにされた挙句トンデモプレイをさせられてたと知るミロシュ
・ミロシュは自分たち一家に起きた惨事を受け入れられず一家心中
・一家心中すらも織り込み済みで撮影されるミロシュ一家をバックにTHE END
サスペンスとしては普通に面白い
悪趣味な部分を抜かせば実はこの映画は良く出来たサスペンスなんですよ。
ハングオーバーのように途中の記憶がスッポ抜けて自分の過去をたどりながらスリリングにストーリーが展開される。
何故こうなった?一体何が起きたのか?グイグイ引き込まれていくんです。
そして主人公のミロシュの演技力も凄い。
前半の人格者としての顔と中盤から後半の悪鬼となった顔の変化が本当に凄まじい。
後半からは怒涛の展開
前半は上でも書いた通り普通におもしろい映画なんですよ。
だから「この映画のどこが史上最悪の悪趣味映画なんだあ~?」って高をくくってたんです。
そりゃ確かに「アレ」のシーンは強烈だったし吐き気を催すほど最悪の映像だけど史上最悪を語るには弱いなと思ってました。
でも後半からの展開はまさに悪夢そのもの。
およそ家族に起こりうる最低最悪の凶事です。
「あんなこと」があっては子供にとっては一生消えないトラウマになるだろうし家族としての体裁は間違いなく保てないでしょう。
よくもまーこんな絵を撮ろうと思ったもんですな・・・
まとめ
一体全体何をどうしたらこんな映画を撮れるのか。
「あらゆる良識をぶっ飛ばして映像化出来る最大限の不快感を与えてやろう!」
そんなコンセプトのもとに出来た映画と形容してもいいくらいぶっ飛んでいます。
ただ最低最悪の発想というものは案外誰でも出来るんですよ。
でもストーリー性が皆無だったりただのスナッフフィルムもどきになってるだけだと退屈なだけですからね。
この映画の監督の凄い所は「最低最悪の映画」を面白く映像化したことなんですよ。
ショッキングな映像以外はちゃんとサスペンスしてて映画としては面白いからね。
胸糞といえばこの映画。
救いを徹底排除した作りはハネケ監督のバイオレンス映画を楽しむ人々へのアンチテーゼと言われているそうな。
胸糞映画その2。
こちらも救いの欠片もないです。
しいて言えば最後にババアが自分の頭をふっ飛ばしてくれたことが救いか。
こんばんは。
いつも映画のレビューを拝見させていただいております。
大の映画好きです。
しかし、最近は何を見ようかと探すばかりで、そかし良作が見つからず、、、な日々です。
サスペンスやホラー系統 が好きです。
また、衝撃的な内容やショッキングな内容、過激であり且つ面白いものや!どんでん返しがあって、騙されるよえなものが特に好きです。
とにかく、映画をおすすめして欲しいのです。
見たことないものを知り、見たいです。
どうか、たくさん紹介してくれませんでしょうか?
心かる
らお願い申し上げます。
こんばんは!
いつも見てくださってありがとうございます。
これからもゆっくりとではありますが色んな映画をレビューするのでよければ覗いてやってください。
大の映画好きということでしたら僕なんかが紹介するような映画はすでに知ってるのも多そうですが・・・
軽くいくつか記憶に残ってるのを紹介してみますね!
過激でショッキングなので言えばフレンチホラーの「屋敷女」や「ハイテンション」がお勧めです。
ハイテンションはドンデン返し要素もあるので観やすいと思いますよ♪
あとはどんでん返しで凄まじいインパクあるのは「オールド・ボーイ」でしょうか。
リメイク版と韓国版どちらもそれぞれの良さがあるので是非観てみてください。
基本的に韓国映画は過激描写がすさまじいのでお勧めです。
そのうちそういった系統のまとめ記事も作るのでよければ読んでみてください。