パラドクス ネタバレ考察あり
あらすじ
無限に繰り返される空間に閉じ込められた人々を待ち受ける予測不能な運命を描き、世界各地の映画祭で注目を集めたメキシコ製スリラー。刑事に追われる犯罪者の兄弟が、とあるビルの非常階段に逃げ込んだ。刑事もその階段に足を踏み入れるが、1階の階段を下りると何故か最上階の9階が現われ、何度下りても9階にたどり着いてしまう。そんな不可解な状況の中、兄が刑事に足を撃たれ、瀕死の状態に陥る。一方、車で荒涼とした大地を横断していた家族4人は、一本道なのに何度も同じ場所を走っていることに気づく。やがて、娘が持病である喘息の発作を起こし……。出演は「アモーレス・ペロス」のウンベルト・ブスト、「父の秘密」のエルナン・メンドーサ。ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち 2016」上映作品。(映画.comより)
予告
90点
幸福とその対価
予告を見て面白そうだな~って思ってはいたものの観てはいなかったんです。
でも映画ブログの感想とかみてたら何やらとても評判がいいみたいで早速借りてきました(´∀`)
シチュエーションスリラーとかタイムループのような映画は久しぶりだったけどめっちゃ楽しめました。
未見の方は絶対観たほうが良いですよ♪
賛否両論はあるかもしれませんけどね(^^;)
目次
物語の説明(序)
今回はストーリーを振り返るためにも物語を簡単に説明してから考察と感想にいきたいと思います。
不要な方は考察から読んでください。
冒頭でいきなり花嫁衣装のばあさんというインパクトある映像が映しだされその後新婚夫婦が幸せいっぱいに登場する。
婆さんが花嫁の将来に見えて何やら不穏な感じ。
その後場面は変わり兄貴(カルロス)と元ヤク中っぽい弟(オリバー)と彼らをしょっぴこうとする刑事が登場。
すったんもんだの末兄弟は螺旋階段に逃げるがカルロスが刑事に足を撃たれてしまう。
そんで謎の爆発音?をキッカケに9~1回まである螺旋階段(1階には食料などの自販機がある)がループし始める。
試しに鍵を落としてみると落としたはずの鍵が上から降ってくる・・・
こういうのって背筋がぞわ~ってしますよね。
自販機の食料や所有物は階段を一周する事にゲームの無限湧きのごとく増えていく。
ちなみに自分の所有物も増殖できる。
そして足をうたれたカルロスは徐々に衰弱していきやがて・・・
キレたオリバーが刑事に銃を突きつけた所で螺旋階段組の話は一旦終わります。
物語の説明(中)
場面は変わり今度は一家団欒のシーンへ移る。
お父さん(ロベルト)と娘(カミーラ)が仲良く遊び兄貴(ダニエル)はちょっとふてくされ気味。
どうやらロベルトはお母さん(サンドラ)の再婚相手であるためダニエルはまだ気を許していないっぽい。
まあ、何はともあれ一家揃って元夫の所に行くらしい。
ダニエルは嬉しそうだけどサンドラはちょっと不満があるような感じ。
結構長い道のりがあるみたいでトイレ休憩がてらグアバジュースをロベルトがカミーラに飲ませるがアレルギーで発作を起こすことに。
しかもロベルトは手が滑り吸入器を落として割ってしまう。
予備の吸入器はダニエルが元夫との電話に夢中で忘れてしまったらしい。
吸入器のために家に戻ろうとするがここでもやはり謎の爆発音とともにループの世界へと入り込んでしまう。
吸入器がなければ当然カミーラは助からない。
ただこちらは大自然があったりガソリンスタンドとお店がある分ループする辛さは螺旋階段組に比べたらマシかもしれない。
でもこちらは時間の概念がないようで常に真っ昼間だけど・・・
そしてこちらもサンドラやロベルトが絶望するシーンで一旦終わり暗転。
物語の説明(終)
くたびれた爺さんがラーメンみたいなものを啜っている。
それを横に筋トレや階段を使ったランニングをしてる中年男性。
そう、この二人は刑事とオリバーの成れの果てだ。
だがその姿は非常に対照的。
勢力溢れるオリバーと年をとってしまい食べる以外に何も出来ない刑事。
瓦礫のように積まれた食料と所有物の山や排泄物を詰めたペットボトル。
一見ゴミ屋敷だが何とも言えない絶望感とオリバーの新興宗教にでもハマってしまったかのような雰囲気が合わさって何だか情緒的な絵になっている。
これは家族組でも同じだった。
ロベルトとサンドラは完全に老けこみ爺さんと婆さんになっておりダニエルは立派な大人になっていた。
こちらもやはりロベルトとサンドラの無気力な生き方とは正反対にダニエルは活き活きしている。
螺旋階段組も家族組も共に35年もの月日がたっている。
そして刑事とロベルトが己の死期を感じ始めた時何かが脳内を駆け巡る。
全てを理解したかのようにループの正体と一見全く関係のない二組の無限地獄の真実を語り出す・・・
ネタバレ(結)
ここからはもろにネタバレしてます。
未見の方は超面白いので絶対観てからのほうがいいですよ!
ということでいきます。
刑事とロベルトはそれぞれにシンクロしたかのように同じことを話し始める。
刑事は「私はダニエルだ」と言い始める。
そしてよく見ると家族組のダニエルの35年後の姿は髪が長くてわかりにくいけど螺旋階段組の刑事ソックリなんですよね。
そしてロベルトは「私は昔ルーベンだった」とこれまた違う人物の名前をだす。
このルーベンという人物は幼少期に遠足でフアンという少年と指導員とイカダで一度ループの世界に入ったことがあるという。
そしてその時フアンは指導員の「不注意」で怪我をしてそれのせいで徐々に衰弱していき・・・
と完璧に今までのループする世界と同じである。
しかもその指導員もまた亡くなる直前に今と同じように35年ループを体験したとルーベンに話す。
ルーベンは赤い車に近づくなという警告を受けていたがそれを無視してしまう。
ルーベンはイカダで35年を過ごした後にロベルトとして更に35年間ループ界を過ごしてきたという。
そしてこのループ界の仕組みを説明するロベルト(ルーベン)と刑事(ダニエル)。
ループ界は現実世界の同じ姿をした人物の幸福のエネルギーを生み出すためにあるのだという。
誰かが幸せになる為には誰かがこのループ界でエネルギー源を発生させる必要がある。
悲しみなどの強い感情も大きなエネルギーになるのでその悲しみを引き起こすのに必ず誰かの死が必要になっている。
だから常に生け贄みたいな存在がループをする際にいたわけだ。
そしてそれぞれ「エレベーター」「パトカー」に乗るなと言い残して全てを語り終える刑事とロベルト。
オリバーは時間の概念みたいなものを研究してきたからか「エレベーターに乗ることの意味」を何となくわかってるようだった。
だが螺旋階段に閉じ込められる苦痛から開放される為に結局乗ってしまう。
そしてダニエルもロベルトが言ったことを深くは理解できてない様子で結局パトカーに乗ってしまう。
二人共何かに操られるように用意されている服に着替え新たなループへと旅立つことに・・・
結局ループ界の出口は新たなループの始まりでしかなかった。
ここで無音映像が流れる。
現実界のダニエル(幼少期)やダニエル(刑事)やオリバーやロベルトの様子が映しだされていく。
画面は変わりオリバーはエレベーターボーイの服装を着て新婚の夫婦をエレベーターで30回に案内していた。
わざとらしく鞄を落とし連れてきた蜂を開放して旦那が蜂に刺される。
落とした拍子に瓶が割れており蜂アレルギーの注射が打てない。
旦那が今回のループの生贄となるのが暗示され謎の爆発音と共にループの世界へと突入して映画は終わる・・・
考察
この映画実に多くの伏線や疑問点が多いのでそれを自分なりに整理して一つ一つ回答を用意してみようかなと思います。
ど素人の適当な考察なのであまり期待しないでくださいね。
登場人物まとめ
螺旋階段組
・刑事(ダニエル)70年ルーパー
・オリバー(70年ループ確定)
・カルロス(生け贄)
家族組
・ロベルト(ルーベン)70年ルーパー
・サンドラ(生け贄)
・カミーラ(生け贄)
過去のループ組
・ルーベルン(ロベルト)70年ルーパー
・フアン(生け贄)
・指導員(70年ルーパー)
ループ世界ってなに?どんな役割?
まずこの映画ではループする世界の住人とリアルの住人は同じ顔同じ名前の同一人物がいます。
ループする世界の住人が深い悲しみや生きようとする強い意志を持てば持つほど現実の世界の同一人物が幸せになれます。
わかりやすく言うと・・・
・ループ界のAさんが若くて生きる意志に燃える
⇩影響
・現実界のAさんは滅茶苦茶幸せになる(゚∀゚)ハッピー!
・逆にループ界のAさんがネガティブで過去を振り返るだけで食っちゃ寝ばかり
⇩影響
・現実世界のAさんはどんどん不幸になる(´Д⊂ヽグスン
また劇中でハムスターが回っているシーンがちょっと映るけどこのループ界を表しているものだと思います。
ループ界の人間はハムスターのようにひたすら出口のない所を這いずりまわりエネルギーを発生させ続けるための存在でしかないってことでしょう。
ループ界の流れをおさらい
まずダニエルは幼少期に35年間家族組の方でループ界をさまよいパトカーに乗った瞬間に刑事として35年間今度は螺旋階段でループ界に閉じ込められる。
ロベルトも幼少期に35年間ループ界をさまよい(この時の名前はルーベン)その後ロベルトとなり家族組として更に35年ループ界に閉じ込められる。
つまり二人は合計で70年ループ世界にいた事になり家族としての記憶は全て偽りのものでしか無い。
次にオリバーはダニエルによって35年間ループに巻き込まれた後エンディングのように今度はカールとして更に35年のループ界を過ごすことに・・・
結局ループからの生存者はゼロ。
指導員、ダニエル、ロベルト(ルーベン)、オリバーは全員70年ものあいだループ界で過ごした(オリバーはこれからだけど)というオチ。
ラストの無音映像はどういう意味?
ループ界で精力的に生きてきたダニエル(幼少期)とオリバー(少年期)のおかげで現実世界のダニエル(幼少期)とオリバー(少年期)も幸せになれた。
だが年を取り精力的に生きられない刑事(大人になったダニエル)とロベルトはエネルギーを生み出せないので現実世界の刑事(大人になったダニエル)とロベルトも不幸になる。
幸福と絶望の対比が音楽と共に切り替わるのが何とも悲しく涙を誘う・・・
正直二回目に観た時はちょっとほろっときちゃいました。
人生って切ないなあって。
何故名前をかいておけと言われたのか?
ロベルトや刑事が絶対忘れると言ってるように次のループへのキッカケに触れた瞬間に35年間の記憶がなくなるからでしょう。
忘れてしまっているのは様々なシーンで暗示されていますね。
・刑事が幼いころのダニエルのマジックのカードを意味がわからず粉々に破り捨てる。
・ロベルトが「何か臭わないか?」といってイカダの端っこを捨てる。
・ダニエルはパトカーに触れた瞬間に「冒頭の刑事」になっている(パトカーに乗せていくつもりだったハムスターや所有物をためらいもなく捨ててる)
・オリバーはエレベーターに乗った瞬間に「ロシア出身のカール」という全くの別人になっている。
でも次のループに入ってしまうと忘れてしまうのでは名前を書こうが皮膚に刻み込もうが無駄な気がするが・・・
ループ界の住人の意地かもしれませんね。
ラストのカール(オリバー)のあの行動は何?
ラストの花婿が蜂に刺されるシーンでカール(オリバー)が明らかに人為的に蜂を開放しバッグを落としてます。
これは赤い手帳に記された未来でありそれを行動に移しているわけだが問題は自我がないということ。
それは序盤でカルロスを撃った刑事が「オレは撃っていない」と言っていた事からもわかる。
またロベルトが吸入器を落とした時も本人も不思議そうな顔をしている。
だから最後のカール(オリバー)含めこれらのループに入るための行動は「何者かに」操られているのでしょう。
赤い本の正体
未来予知の手帳ですね。
内容は次のループへの突入条件が書かれておりダニエルとオリバーはそのとおりに行動しました。
でも行動を操れるのなら本に書く意味はあるのか?
疑問が残る所ですね。
ラストは次に繋がる若者がいないが・・・
ラストでは花嫁と花婿とカール(オリバー)がループに入る。
この3人では花婿が犠牲になるわけだが今回は若者がいない。
今まで必ず若者と生け贄と年寄りと3人いたわけだが法則が崩れている。
可能性としては・・・
・そもそもループを引き継ぐ人間はいなくても良い
・花婿orカール(オリバー)の息子をループ界で出産&育児
の二択になります。
そう考えると面白いのがオリバーとルーベンの生い立ちですよね。
もしこの二人の生まれがループ界だったとしたら・・・?
半端無くゾワッとする話になるんじゃないでしょうか。
わかりづらいところの補足
ダニエルだけずーとダニエル(幼少期)ダニエル(刑事)としてループ界で70年過ごした。
だがロベルトは幼少期はルーベンとして、大人になってからはロベルトと一人二役ループ界で過ごした。
そしてオリバーも少年期はオリバーとして、大人になってからはカール(これから)と一人二役ループ界で過ごす。
これの意味する所は?
全くの他人としてもループ界にとらわれるかもよっていう示唆なのか。
はたまた誰にでもループ界の自分がいるかもよという暗示なのだろうか。
どちらにせよ自分の人生が他人の頑張りによって決められてると思うとゾッとしないですね。
疑問点と未解決な所
・ハムスターは何故35年も生きていられた?
理由その1:ズバリこいつがループ界の主だから
何故かラストのエレベーターにもチラッと意味ありげに映るしこいつが全ての元凶であり神的な存在の可能性。
理由その2:次に繋がる重要なファクターだから
螺旋階段組の蜂も35年生きれている上に生け贄のキッカケになっている。
しかしそうするとハムスターの存在意義がない・・・
理由その3:ループする度に増殖している。
もし任意で増やせるのならこれが一番可能性が高いだろうか。
・ロベルトが事切れる直前に言った「それから奴を・・・」の奴とは?
この世界を作りだした元凶をさしているのだろうか?
・何故自販機のサンドウィッチは腐っていた?
最初から腐っていたのか?
・ジャケット詐欺やろ!
サンドラに見えるけどあんな服装してないよね・・・
他にも色々とありそうな気はするけどとりあえずこんなものですかね。
まとめ
考察を書いてたらとんでもない文章量になっちゃいました(^^;)
読む人いるのかなこれ・・・
でもそれだけ考察しがいがあって面白い映画だったってことです。
まあ疑問点や未解決部分も多いんですけどね。
あと音楽も良くてラストの現実世界のロベルトやダニエルやオリバーの歩む人生とと共に切り替わる音楽が泣けました。
出しようがないかもしれないけど続編を観てみたいものです。
ちなみにネタ的にはあの有名な「5億年ボタン」とよく似ていますね。
背筋がぞわ~とするような恐怖が味わえます。
読んだことない人はサラッと読めるのでぜひ呼んでみると面白いですよ♪
この映画を見て真っ先に思いついた映画ですね。
早い段階でネタに気づけちゃうけど良作だと思います。
めちゃめちゃ参考になったよ。
この映画面白くて、いろんなサイトを巡ってきてけど、ここが一番面白かったです。
参考になれて何よりです。
ありがとうございます!
この映画おもしろいですよね~、初見の時はあまりのインパクトに速攻で2週目観始めましたよ。
音楽は『LOST』の影響モロ受けで
かろうじてパクリでない程度に模倣という感じ
ストーリーも『LOST』観ながら思いついたんだろうね
この作品気に入ってて『LOST』未見ならそっちをオススメ
おぉ、そうなんですか~。
「LOST」はむかーし一話だけ観たのを覚えてます。
調べたらシーズン6全121話もあり、ボリュームがあって骨太そうですね!
ゆっくりとではありますが観ていきたいです(^^)
映画 愛 「パラドクス」拝見させていただきました
登場人物を確認するために もう一度見返すのが面倒でしたので 大変役に立ちました 感謝致します(^-^)
やはりハムスターは神的な存在なのでしょうか エスカレーターの老婆(花嫁)の手から少年らしき人物がハムスターを渡されるシーンがありましたが ダニエルのハムスターそっくりでしたし 謎ですね
「バタフライエフェクト」ほどの名作ではないですが、「トライアングル」より心に響く作品(パラドクス)だったと思います
素敵なHPですね☆ありがとうございました☆
ハム☆さんこんばんは~!
この映画って登場人物が多いだけにかなりややこしいですよね(^^;)
お役に立てたのなら幸いです!
ハムスターが全てを司る黒幕にも見えるし、ただの暗示ともとれちゃって断言しきれないんですよね。
ココらへんの謎が考察しがいがあるとも言えるし、未解決にも思えてモヤッとする所ですね~。
おぉ、的確な表現ですね。
確かに「バタフライ・エフェクト」ほど完成されてはいないけど「トライアングル」より洗練されてるように思います。
こちらこそ有難うございます!
こんばんは。
今日借りてきたDVDで「パラドクス」を観賞し、面白かったので考察サイト探してここへ辿り着きましたw
ラストについて自分の考えがあったので書き込ませていただきます。
たぶんラストの新郎新婦とカールのホテルの廊下のループでは、カールが新婦に手帳を託し、映画冒頭へと繋がって新婦、新たな生け贄、電車に35年乗る者の三人でエスカレーターのループに陥るのではないでしょうか。
ラストのレールの映像、湖の映像、道路の映像、階段の映像、ホテルの廊下の映像、この流れできて最後にエスカレーターの映像がありましたのでこのループする物語そのものがループしてることを示唆していたように感じました。
なんにせよ終盤で一気に全部繋がった感じは見事な映画でした。
階段のループの段階ではハズレのB級映画かと思いましたが良い意味で裏切られた良作でしたw
これからもこういう映画に出会えたらいいなと思いました。
こんばんは!
ふむふむ、あの電車のレールにはそんな意味があったのかΣ(゚Д゚;)
新たな解釈を教えていただきありがとうございます!
うーむ、ループが鍵を握る映画なので有り得る話ですね~。
終盤の謎が収束する感じは本当に素晴らしいですよね!
序盤はありがちなループものにありがちな結末なんだろうな~なんて思ってただけに度肝を抜かれましたw
こういう映画に出会えるのって本当に幸せなんで僕もメッチャ同意です(^^)
>ダニエルだけずーとダニエル(幼少期)ダニエル(刑事)としてループ界で70年過ごした。
ダニエルは階段のループではマルコ・A・モリーナと名乗っていました。
>螺旋階段組の蜂も35年生きれている上に生け贄のキッカケになっている。
蜂はループ外かと。オリバーがエレベーターでカールの制服を見つけるシーンで、蜂の入った箱が写っています。
ハムスターは重要かもしれませんね。ダニエルのハムスターの名前が「ガメン」で、オリバーはマルコのことを「ガメンの手先かも」と言っていました。
意味深な映画ですね。たまにこんな映画があるから、B級と分かっていても見たくなります(^_^;)
拓坊さん情報ありがとうございます!
マルコ・A・モリーナという名前だったんですね~、見落としてました(^^;)
なるほど・・・蝿はループには中と外があるよ~という暗示だったのでしょうか?
ハムスターの名前がガメンでガメンの手先とな!?これまた見落としてる情報でした。。。
こういうガツン!と脳髄を刺激してくれる映画があるからB級は止められませんね♪
なかなか興味深い考察でした!
自分は映画の内容そのまま受け取ることしか出来ないので、楽しませて頂きました!
この映画って誰もが1度はぼーっと想像するよな事を
うまい具合に繋げたのも凄いですが、それを引き立てたBGMのおかげで感情移入と言うか夢中になることが出来ました!こういう系のジャンルにはありきたりなんですが、自分にはすごく響きました!
よく片手間に映画を観てたんですがんですがこればっかりはテレビに張り付いて見ちゃいましたw
コメントありがとうございます。
僕も画面に張り付くほど面白い映画でしたので考察も楽しく出来ましたよ(^^)
ループものってジャンルとしては掘り尽くされてるけど、パラドクスは観せ方、BGM、世界観の構築が素晴らしいですよね。
同じ監督の撮った「ダークレイン」もパラドクスほどの衝撃はないにしてもそこそこオススメなのでお暇な時でも観てみてください(^o^)
最後のオリバーがカールとなりカップルとループに入った場面、若者がいないと書いてますが、花婿が若者ではないでしょうか?
確かに子供の頃のダニエルと比べれば年をとっていますが、初期のオリバーと近い年ですし、カールが年を取っている方と考えれば役者は揃っているように感じます。
またループ内でルーベンが産まれたのでは?と書いていますが、普通の人生をおくっていた若者がある分岐点で、そのまま人生を歩む方とループに巻き込まれる方に分かれるのではないでしょうか?
そこでループに巻き込まれた自分が犠牲となり普通の人生を歩む人生の幸せを生み出すと解釈していますがどうでしょうか?
ひまじんさん、初めまして!
有り得る話ではあります。
ラストで花嫁のヨボヨボの姿で画面に映るけど、花婿のその後は画面に映っていませんからね。
またループ組の誕生方法についてもひまじんさんがおっしゃられているとおり、普通に生きていた人達がある日突然分裂したと言う解釈もありえます。
実際僕も最初に観た時はひまじんさんと同じ考えでした。
でも、そもそもこの映画の「ループ」とか「ルール」はかなり曖昧で、人によって捉え方が変わるんですよね。
だから、「この世界では誰しも生まれた時にはすでにループ界と人間界で自分が存在しており、ループ界の自分の行動によって人間界での自分の運命が決まる」
っていう僕の解釈は単に「その方が面白そうだしゾッとする」って理由なんですよ。
花婿組に若者がいないと解釈したのも「子供を産んでその子がループするっていう発想の方が面白そう」だからです。
まあ、これがこの映画が賛否両論な理由でもあります、なんせ作りて側が明確な答えがを示してくれてないですからね。
ちなみに、この世界の秘密に関しては監督さんの次回作「ダークレイン」という映画の中でちょびっとだけ触れてます。
ファンサービスともとれるし、パラドクスという世界がどのようにして出来上がったのか?という壮大なネタバレに繋がっている・・・ともとれます。
曖昧な表現でこれまたパラドクス同様に「みんなで好きに解釈してね♪」になってるので、興味がありましたら是非観てみてください。