[ロドリゲスネキ]レディガイ ネタバレ 感想[ファン向け作品]
あらすじ
「ストリート・オブ・ファイヤー」「48時間」などで知られるウォルター・ヒル監督が、性転換手術で男から女にさせられた殺し屋の戦いを描くアクション映画。「ワイルド・スピード」シリーズのミシェル・ロドリゲスが主人公フランク役を演じるほか、フランクを女に変えた女性医師役で「エイリアン」シリーズのシガニー・ウィーバーが出演。銃撃戦によって意識を失った凄腕の殺し屋フランク・キッチンは、見知らぬベッドの上で目が覚める。全身に巻かれた包帯を取り去り、鏡を見たフランクは、自分の姿がまぎれもない女に変貌していたことに驚愕する。フランクは正体不明の女性医師によって性転換手術を強行されており、しかも、それが医師のフランクへの復讐を意味しているという。大切なものを奪われたフランクもまた、自身の姿を男から女に変えた者への復讐を開始する。(映画.comより)
予告
50点
最高の素材で作った最低の料理
『バイオハザード』や『ワイルド・スピード』で一般的な知名度が爆発的に上がったロドリゲス姉さん。
銃を扱わない役で映画に出るのが珍しいくらい軍人とかアウトロー役が多く、演じている姿が男よりも男らしいので着実にコアなファンが増え続けています。
僕もそんなロドリゲス姉さんのファンの一人ではあるのですが、演技とかキャラよりもストレートに顔とスタイルと声がドストライクなんですよね。
基本ロリフェィスなのに鋭い目つきって組み合わに弱いんですよね(30歳超えたおっさんが言うと危険なセリフ)
最近でいうと『ローガン』でX-23を演じたダフネ・キーンちゃん(13歳)の表情も将来がとても有望ですな。
っと脱線しましたが、今回は「男よりも男らしいロドリゲスネキ」が男から女に性転換されてしまうという素晴らしい設定の作品です。
もうね、ロドリゲスファンからすれば「その手があったか!?」と青天の霹靂の如く設定の素晴らしい映画なんだけども・・・ぶっちゃけ観た感想は激しく微妙です。
もう一度言おう、激しく微妙です、てかロドリゲスファンでも無ければク◯映画です。
目次
ザックリとストーリー紹介
・一匹狼の殺し屋フランク・キッチンが見知らぬベッドで目覚めたら女に性転換されていた。
・怒り狂うフランクだったが、一先ずは為す術もないので一夜を共にした看護師のジョニー頼る事に。
・落ち着いたフランクは自分を女にした奴に復讐するために、過去をたどりながら犯人探しを開始。
・マフィアなどの関係者を辿っていくと自分を性転換した相手がレイチェルという闇医者だと判明。
・関係者を血祭りに上げていき、レイチェルが自分に性転換手術をした理由を問う。
・その理由はレイチェルの身内の復讐(おまけ)と殺人者としての人生を歩んできたフランクに二度目の人生を歩ませようという高尚な目的であった。
・しかしフランクは性転換しても二度目の人生を歩むつもりがないと感じたレイチェルは再度フランクを捕まえ、モルモットにしようとする。
・スキを見て抜け出したフランクはレイチェルを捕まえるが、殺さずに逆に手術台にのせる。
・後日フランクは偽装工作により逃げ切り、逮捕されたレイチェルはお風呂で切り落とされた自分の指を虚ろに見つめていたEND。
ロドリゲス姉さんが肢体を惜しげもなく披露
(予告だとわかりづらいけど、このバスローブも中々にセクシーな格好)
今作ではロドリゲス姉さんがバッチリ脱いでるんですよ。
まあ、シーン的にはエロスを感じるよりもシュールな感じではありますが。
でもロドリゲス姉さんがメチャクチャいい体をしているので、個人的にはコレだけでこの映画を見る勝ちがあると思えるほどに素晴らしいサービスショットだと思うんですけどね。
脂肪と筋肉のバランスや胸の大きさや形などフィットネスモデルのような肉体なので、ファンであれば一見の価値はありだと思いますよ~。
後はロドリゲス姉さんのまともな女メイクってかビッチ風メイクを観れるのも貴重ではないでしょうか。
ほんのワンシーンではあるけれども「女っぽく男を誘うシーン」もグッと来ましたね。
だからね、僕は思うのですよ、ロドリゲス姉さんもジェニファー・ローレンスみたく女をたらしこむ役で映画作ってもイケるんじゃ?いや作って欲しい切実に。
男フランクのロドリゲスに違和感ありあり
こっからは駄目なところや文句を書いていきます。
まずね、冒頭ってかこの映画時系列が入り乱れっちゃっててアレなんですけど、なんで男の時のフランクをロドリゲスが演じたのかって話。
付け髭したり、声低くして喋ったり、CGで胸消したりと努力はしてるけれども、男として振る舞うにはかなり無理があります。
ぶっちゃけ違和感ありありでコントにしか見えないですもの。
あまりにも酷いので「コレわざとなのかなあ?」なんて思ったくらいですからね。
そもそも最近の映画のメイク技術やCGの力をフル活用すればミシェル・ロドリゲスをガチムチの男にできなくはないだろうし、、、予算が異常に少なかったんでしょうかね?
だったらだったたで全くの無名の俳優さんを男フランクに使えばいいのに、、、。
「コンセプトが男と女のロドリゲス」だと言うのならロドリゲスが演じるのもわからなくないのだが、、、最低限のクオリティーは保つべきだし、保てないのならコンセプトなんて二の次にすべきでしょう。
最高の素材をなぜ活かさない
この映画のもっとも駄目な所はココ。
ロドリゲスの女体化という画期的な発想なのにそれが全く活かされていません。
異性への転換って題材は使い古されてるけれども、それをミシェル・ロドリゲスでやったってのに大きな期待を抱いている人も多かったと思うんですよ。
でも残念ながらそれは一切活かされていないんですよね。
例えば女にされたから腕力が弱い、銃の反動で狙いが定まらない、迫力がないから相手に舐められるとか「性別が変わったことによる変化」をもっと描いても良かったんじゃないかと。
逆に女だからこそできる暗殺のやり方とかもいくらでもありますよね。
それにか弱いロドリゲスや女になってしまったロドリゲスが女としてのロドリゲスに苦戦するとか、ロドリゲスという女優のウリを前に出すこともできたはず。
だがこの映画では女体化の「見所」もなければ、ロドリゲスの「見所」もないんですよね。
レクター博士もどきのシガニー・ウィーバー
(拘束着つけられてる頭いい人=レクター博士って連想できちゃうんだから『羊たちの沈黙』って凄い)
仕事を選ばないシガニー・ウィーバーはとても好きだが、この作品では完全に名優の無駄使いです。
レクター博士ポジションを狙っているのか、ただの精神異常者を描きたいのかはわかりませんが、dr.レイチェルというキャラクターがブレッブレなんですよね。
なんか色々な偉人の名言を引用しては偉そうな事を言ってるけど、結局フランクに逆転ホームラン撃たれて病院送りだしね。
噛み合わないコンセプト
「女体化というラノベ級のぶっ飛び設定で、クソ真面目で哀愁漂うノワール調の映画を作ろう」ってのは無理があります。
いや、できない事ないかもしれないけど少なくともこの映画には何も感じませんでしたね~。
女体化で真面目な映画ってサイコとかホラーとかじゃないと成立が難しいと思うんですよ。
例えば『私が、生きる肌』とかはサイコ系女体化映画として秀逸でしたからね~。
まとめ
退屈な映画と言わざるおえない映画です。
コンセプトが噛み合わない、ロドリゲスを使う意味がない、シガニー・ウィーバーの無駄使いと最高の素材でもここまでダメダメな映画にできちゃう悪い意味でいい例ですね。
正直ロドリゲスファンでも最後まで観るのが苦痛に感じるのでおすすめできない作品です。
コレを観るのなら他にいくらでも女体化の面白いコンテンツがありますからね。
今回は下の方でそちらを軽く紹介しておくので、興味のある人は観てください。
女体化の面白い作品
最近アニメ化が決まった漫画。
ノリ的には『監獄学園』に近いものがあり、監獄学園ほどギャグが振り切れていなく、どちらかといえばブラックジョークに寄せた作品ですね。
個人的にはかなり好きな映画。
サイコ系とは言ったけど、純愛ともとれなくはない作品。
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