[名無しの]ジェーン・ドウの解剖 ネタバレ 感想[権兵衛]

ジェーン・ドウの解剖 [Blu-ray]

あらすじ

遺体安置所を舞台に身元不明女性遺体の検死から、さまざまな怪現象が巻き起こる恐怖を、リアルな解剖シーンの描写を交えて描いたホラー作品。バージニア州の田舎町で息子のオースティンとともに遺体安置所と火葬場を経営するベテラン検死官トミー。ある夜、保安官から入った緊急の検死依頼は、一家3人が惨殺された家屋の地下から裸で発見された身元不明女性、通称「ジェーン・ドウ」の検死だった。解剖を進めていく中で、遺体に隠されたある事実が判明し、閉ざされた遺体安置所にさまざまな怪奇現象が発生する。監督は「トロールハンター」を手がけたノルウェー人監督アンドレ・ウーブレダル。(映画.comより)

予告

 

80点

名無しの権兵衛による災厄

こんにちは、ペルソナ5にハマりすぎて一ヶ月近く更新をサボっていたゆでたまです。

いや~、何年ぶりですかね~あんなにゲームにハマったのは・・・。

とまあその間も映画は何本か観ていました。

その中でも特に面白い!と思えたのがこの『ジェーン・ドウの解剖』です。

ブログで常々言ってるけど、僕はオカルト×サスペンスってジャンルは基本的に苦手なんです。

サスペンスにオカルトって何でもありになりそうで、どーーしても苦手意識がなくならないんですよねー。

ただそういった苦手意識があるにも関わらず今作はグイグイ引き込まれました(アレ、前にもこんなこと言ってたようなきがするな)

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ザックリとストーリー紹介

・死体安置所で働いているオースティンは仕事を終えて彼女と家に帰っていた。

・だが同じ死体安置所で働いている親父から新たな死体が入り、解剖をする知らせを受けて手伝いにいくことに。

・だがその死体は所謂名無しの権兵衛と呼ばれる「ジェーン・ドゥ」であった。

・彼女の正体を調べるために解剖に入る二人だったが、調べれば調べるほどに謎が増えていく。

・抜かれた舌、折られた両手足、不可思議な模様の布、皮膚の内側に烙印と異様な事実に困惑する二人。

・そして次第に死体安置所で様々な怪奇現象が発生し始め、二人は正体不明の化物に襲われる。

・化物に対して抵抗したトミーは斧で反撃するが、それはオースティンの恋人であるエマだった。

・二人は怪奇現象の原因はジェーン・ドゥだと決めつけ遺体を焼くことにする。

・だが燃え盛る火はジェーン・ドゥを焼くことはなく消えてしまう。

・仕方ないので更に女性の体を調べていくと、女性の正体は中世時代の魔女狩りの被害者だとわかる。

・彼女は本物の魔女かもしれないと思ったトミーは、魔女に「息子だけでも助けて欲しい、お前の憎しみは全て渡しが請け負う」と交渉した。

・その瞬間トミーは魔女が受けたであろう拷問が肉体を襲った。

・手足が折れていき炎で焼かれる苦しみを味わうトミーとは裏腹に魔女の傷は癒え始めていた。

・そこでトミーは自分を殺してくれとオースティンに頼む。

・泣く泣くトミーの心臓にメスを指すオースティンだったが、トミーの死とともに魔女の復活は阻止できました。

・満身創痍の姿で遺体安置所から出ようとするオースティンはトミーの幻影にびっくりして転落死してしまう。

・一夜明けて台風が過ぎ去った頃、ジェーン・ドゥは移送されていく中彼女の指は微かに動きを見せてEND

まるで生きているかのようなジェーン・ドゥの魅力

(本当に生きているかのようなジェーン・ドゥ、ってそら役者さんは生きてるんですけどね)

遺体を扱う映画って数あれど、ここまで美しくて怖い遺体って久しぶりに見た気がします。

しかしジェーン・ドゥを演じたオルウェン・ケリーは本当に映像映えする女優さんですね。

決して万人受けする美人さんではないかもしれないけれども、独特な美しさがあります(すきっ歯がチャーミング)

そういえば、なんて映画だっけかな~、遺体安置所の職員(女性)で遺体愛好家で・・・って映画が昔あったような。

そういった映画が作られることからわかるように、人の魂が抜け落ちた様って無機質な美しさがありますよね。

だからか、昨今ではお人形さんになるために整形を繰り返す人も世界中にいたりします。

美しいという事はそれだけで、1つのコンテンツとして成り立ちますからね~。

導入から風呂敷の広げ方が素晴らしい!

この作品はメインの登場人物が4人とこじんまりとした映画だけど、導入から引きつけてくれます。

・折れた手足

・切られた舌

・焼かれた体内

・皮膚の裏側の烙印

等など様々な謎がいい具合に風呂敷を広げていくんですよね。

まあ、存在そのものが超常現象じみてるので「あ~、オカルトサスペンスか~」ってわかっちゃうのが残念ではあるけど(どんだけ苦手なんだこのジャンル)それでもジェーン・ドゥの正体が判明するまではワクワクしっぱなしでしたね~。

あ、正体が判明してからも面白かったですけどね。

魔女の復活なるか!?どうなんだ!?って展開は結構燃えましたよ。

ただアレで復活して動き出したら一気にチープになっちゃうんだろうな~と思うと復活してほしいようなほしくないような気になりますね。

解剖がエグいよ!

(普段見せないとこまでくっきりと見せてくれますよ!)

死体解剖ってホラー映画ではわりと観られると思うけれども、この映画の解剖は中々にリアルです。

と言っても別に死体解剖なんてリアルでは観たことないんですけどね。

でもメスがスー・・・と体に食い込んでく感じは背中が寒くなるくらいのリアリティはありましたよ~。

ていうか医療用のメスってだけでもう怖くないですか?

あの異常なまでに鋭利な切れ味が僕は結構苦手でして・・・。

スラッシャー映画でチェーンソーで手足ぶった切られるよりも、メスを使った系統のがゾワゾワっときます。

魔女は実在したのか?生まれたのか?

この映画で一個だけ残念というか消化不良で終わったのが魔女の存在。

彼女は最初から魔女だったのか、はたまた拷問の末に復讐の鬼となって魔女になったのかが明らかにされてません。

やっぱそういう所をキッチリ知りたくなるじゃないですか、それに魔女として目覚めた姿ってのもやっぱ観てみたいですな。

ま~、知りすぎると神秘が失われるのがわかってても人って生き物は知りたくなるんですよね。

まとめ

びっくり仰天のどんでん返しがあるわけではないけれども、丁寧に丁寧に作られたとても良い映画でした。

何の罪も犯していないオースティンとトミーが酷い目にあってENDってのはなんだか可哀想ですけどね(あと彼女のエマもか)

まあ、魔女という災厄というか災害に出会ったのが運の尽きだったのでしょう。

だったらより一層悲劇的で絶望的で胸糞悪い結末にしても良かったんじゃないの~なんて思います。

ちなみに呪術とか魔術的な意味で死ぬ程胸糞悪い映画で『スケルトン・キー』って映画があって、それも結構面白いのでおすすめですね。

[超絶胸糞!]スケルトン・キー 映画 ネタバレ 感想[驚愕のどんでん返し!]

全世界の胸くそ好きにオススメできる一作です。

結構どんでん返しが面白いのでネタバレ観る前に観たほうがいいですよ。

ブログの更新時間を盗んでいった元凶です。

ペルソナ3~5の中では一番難易度が低く遊びやすいのでおすすめです。

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