[世界観]ゴースト・イン・ザ・シェル ネタバレ 感想[だけはいい]
あらすじ
士郎正宗のコミックを押井守監督が映画化したSFアニメの傑作「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」を、ハリウッドで実写映画化。オリジナル作品の草薙素子に相当する主人公の少佐を、「アベンジャーズ」「LUCY ルーシー」などアクション映画でも活躍するスカーレット・ヨハンソンが演じ、少佐の上司・荒巻に、映画監督として世界的評価を受けるビートたけしが扮する。そのほか、少佐の片腕バトー役でデンマーク出身の俳優ピルウ・アスベック、テロ事件を企てる謎めいた男クゼにマイケル・ピット、オリジナルキャラクターのオウレイ博士役でフランスの名女優ジュリエット・ビノシュらが出演。監督は「スノーホワイト」のルパート・サンダース。日本語吹き替え版には田中敦子、大塚明夫、山寺宏一というアニメ版の声優が起用されている。脳とわずかな記憶を残して全身が機械化された、公安9課最強の捜査官・少佐は、全世界を揺るがすサイバーテロ事件を発端に記憶が呼び覚まされるが、そこには驚くべき過去が隠されていた。(映画.comより)
予告
55点
名作を2次元から3次元にしただけ
初めに僕は『攻殻機動隊シリーズ』に関してはそこまで詳しくは知りません。
断片的な幾つかのシーンを観たりとかはしてますけどね、例えばタチコマの自己犠牲のくだりとか(ここだけで泣いた)
なんでまあ基本的に原作愛と言ったものがないので、原作フィルターなく映画を観れましたね。
ビジュアル面は予告で観た以上に良く出来てるし、みんな英語の中たけしだけ日本語なのも別に気にならなかったです。
ただストーリー展開やアクションはかな~り微妙でしたね~。
まあ、僕はSFというジャンルは好きなんですけど『ブレードランナー』や『攻殻機動隊』みたいな生真面目SFものって苦手なんですよ。
ブレードランナーなんて超有名な作品じゃないですか、でも僕にはあの良さがミリ単位もわからなくて・・・(ハリソン・フォードは好きな俳優なんだけどね)
なので今作の評価もかなり当てにならないと思いますんで悪しからず!
ザックリとストーリー紹介
・ミラ・キリアンは、目覚めると無機質な医療用ベッドの上にいた。
・オウレイ博士によると全身を義体にしなければいけないほどの事故にあった模様。
・記憶のないミラはとりあえず公安9課で働いていた。
・ある日のミッションでミラはハンカ・ロボティックス社に反するテロ集団を調査していた。
・そこでミラは自分の正体に近づく何かに気づく。
・相棒のバトーと捜査を続けていく過程でテロの主犯であるクゼに辿り着くがそこでミラの過去が明らかになる
・ミラとクゼは全身義体にされる前は仲間であり、今の記憶は偽物だとわかる
・全てを仕組んだのはハンカ・ロボティックス社だと判明するが、ミラはハンカ・ロボティックス社の社長のカーターの手によって捕まってしまう
・オウレイ博士による協力でハンカ・ロボティックス社を脱出したミラはクゼと再開。
・そこにカーターの操作する多脚戦車によってクゼは動けないほどの損傷を受ける。
・ミラが死力を尽くした結果多脚戦車の破壊に成功し、クゼは義体を捨てミラの中で生きることを決意。
・一方カーターは荒巻によって射殺され、ミラはバトーによって救出される。
・ミラは自分の生前である草薙素子の墓にお参りして、実の母親に別れを告げる。
・草薙素子としての記憶を取り戻したミラは公安9課のいち員として今日もミッションに赴きEND
スカーレット・ヨハンソンの草薙素子はよく出来ていたが・・・
(相変わらず美人ですな!)
最初に予告を観た時はしかめっ面のヨハンソンに、微妙だな~なんて思ってたけど、いざ動いている所を観ると以外と悪くありませんでした。
ジーパンとジャケットを着ている姿なんて「実写化したら草薙素子はこんな感じになるんだろうなあ」という想像まんまともいえます。
またどう見ても真っ裸にしか見えないステルススーツもそんなに悪くないですね。
だからまあビジュアル面は悪くないのだけれども、アクションの質が低いのが足を引っ張ってます。
DVDにある制作過程を観ているとアクションのコンセプトは「スーパーヒーロー程ではないけれども一般人よりは強い」です。
だからあまりにも現実離れした動きはやらないんですよね。
それはいいんだけれども全体的にアクションはもっさりと言うか大雑把なんですよ。
銃をぷっぱなすにしろ相手をボコスカ殴るにせよ、これといって心惹かれるアクションシーンや燃える展開は全編通してなかったです。
まあ、強いて言えばラストの多脚戦車のところだけは良かったかも(ミラの義体が壊れるところ)
ゴースト(魂)があるかどうかが空気
(記憶とか魂にこだわるミラに対して「んなもんねーほーが楽やで」というバトーの返しが素敵)
原作にとってゴーストと言うのは1つのキーワードでした。
タイトルにもついてるくらいですからね、魂のあり方を問うのがこの作品のメインテーマなのでしょう。
しかし映画ではそれが活かされてるシーンが殆どありませんし、魂の定義という重く哲学的なテーマも今ひとつ伝わってきません。
まあ、犬とか娼婦とかのシーンがそうなのだろうけど・・・うーん、なんだか心にグッとくる物を感じないんですよね。
ロボットであること人であることの境目はどこにあるのか?
それをもっと分かりやすく伝えてもらえたらなあなんて思っちゃいましたね~(理解力不足のせいもある)
公安9課の面々が空気すぎる
(荒巻は別にたけしじゃなくてよかった、いやむしろ違うほうが良かった。)
公安9課という特殊部隊が殆ど活躍しません。
原作でどういった役回りをするのか走らないけれども映画では存在が活かされることがないんですよ。
バトーと荒牧以外はラストのカーターによる策略がわかってからちょびっと出番がある程度。
うーん、これだったらいっその事いなくても良かったんじゃ・・・。
というかですね、たけしの演じる荒巻は荒巻ではなくたけしになっちゃうんですよ。
別にそれで大きく興をそがれるとかまではいかないけれども、わざわざたけしを使う意味はないのでは。
まとめ
DVDにある制作過程を観ると頑張って作ってるし、原作大好きな人が作ってるってのは伝わってくるんです。
でも僕個人の感想としては原作をなぞって、再現しただけの映画でしかなかったですね。
ただ続編は是非とも出してほしいと思ってます、なぜなら動くタチコマがみたいですからね!
無表情&真っ裸ヨハンソン繋がりで。
メチャクチャ退屈な映画なんだけれども映像は妙な中毒性があります。
ロボ繋がりということで・・・。
ロビン・ウィリアムズの中では一番好きかも、メッチャ長いけれど面白いです。
続編が出るようですな!今度は楽しめると良いなあ。
ゆでたまさん、こんにちは。
なるほどー美人女優を起用すると、見た目は良くても
アクションシーンはどうしてもシャープさに欠けますよね。
見てスカっとするほど切れ味の良い動きを見せるには
フツーの女優さんには無理かもしれません、
このタイ映画の『チョコレート・ファイター』の女の子は
4年間修業したようです。
https://www.youtube.com/watch?v=3pzDpXVppi4
テーマが単純化されて、消化不良のまま終わるのは
ハリウッド映画にはよくあることでしょうね。
でもハリウッドにしてはなんちゃってじゃなく日本の
原作リスペクトらしいので、見てみたいと思います。
雪さん、こんにちは。
ヨハンソンはアベンジャーズでもいい動きをしているので、決して魅せる格闘シーンが作れないわけではないんですけどね~。
それに制作の映像を観ているとヨハンソンのスタントさんも凄くキレッキレの動きをしていました。
ただそれらを「スーパーヒーローほど強くない」というコンセプトで縛ってしまったのが、イマイチになった結果かもしれません。
まあ、単に僕の好みのアクションではないってだけかもしれないですけどね(^^;)
『チョコレート・ファイター』は前に観ましたよ~(^o^)
初見のジージャーのアクションには度肝を抜かれたもんです!受けた衝撃は『マッハ!』を観た時以上でしたね~。
しかし、あの年齢で4年も映画の為に格闘技に打ち込めるってとてつもない精神力ですよね。
続編(1との直接的な繋がりはない)の『チョコレート・ファイター2』ではジージャーだけじゃなく周りも凄かったけど・・・お話はあまり面白くなかったです(^^;)
『ゴーストインザシェル』は構想に5年もかかってるらしいし街並みの映像は中々素晴らしく凝っているので、そこら辺は原作へのリスペクトが桁違いだなと感じられます。
消化不良なのも一作目だと思えば仕方ない部分も無きにしもあらずなので、続編に期待したいシリーズですね!
それでは雪さんのゴーストインザシェルの感想をお持ちしています!