[ゾンビ映画から]バイオハザード4 アフターライフ ネタバレ 感想[アクションコメディへ]
あらすじ
ミラ・ジョボビッチ主演の大ヒットアクションシリーズ「バイオハザード」の第4弾。シリーズ初の3Dでの映画化で、第1作で監督を務めたポール・W・S・アンダーソンが再びメガホンをとる。ゾンビウイルスの拡散により荒廃した世界を舞台に、アリスは世界中を旅しながら、数少ない生存者を探していた。やがて、ロサンゼルスにウイルスに侵されていない安全な場所が存在するという情報を得て向かうが、そこはアンデッドたちによって支配されていた……。(映画.comより)
予告
40点
もう突っ込む気力もない
3でアクションの撮り方が上手くいってよっぽど嬉しかったのか今作はアクションてんこ盛り(ついでにアリスもてんこ盛り)。
しかしスローモーションの無駄な多用と無理に3Dに合わせたが為にスピード感の全くない安っぽい出来に・・・
じゃあ、原作好きには楽しめるのかと言うとそれもNO。
今作からはクリスが初登場するのですが・・・見た目はいいけど中身が全くの別物。
原作らしさ皆無で「クリスにする意味あった?」と言わざるおえません。
今作はマジでひどくて前作までのギリギリで保っていたポップコーンムービーとしての体裁も保てるのか怪しくなってくるレベル。
もはやおもちゃやゲームを売るのが目的の低年齢層狙いの映画と化してる気がする作品でした。
ザックリとストーリー紹介
・増殖したアリスたちを率いてウェスカーのいる東京支部を襲撃したアリス軍団
・しかし戦闘経験の浅いクローンアリスたちは次々と死んでいき、ついにはウェスカーの爆弾で基地諸共吹っ飛ぶ
・オリジナルアリスもウェスカーを追い詰めるものの、ウィルスを取り込み超人と化したウェスカーに歯が立たず逆に能力を奪われてしまう
・飛行機の墜落から生き延びたアリスはアラスカでクレアを発見、2人でアルカディアを目指す
・アルカディア付近にある大型刑務所でクリスと生存者を発見し共に脱出を図る
・刑務所を脱出しアルカディアにつくとソコはアンブレラ社が管理していた
・ウェスカーはここで生き残りを収容しつつ捕食して体内のウィルスに取り込まれないようにしていた
・アリス、クリス、クレアの三人はウェスカーを何とか倒すもアンブレラ社のヘリがアルカディアに向かってきてEND
アクションがくどすぎる
(この手の映画にありがちな刀を持った相手に銃をもって突進する図)
(背中にアンブレラ社とカタカナで書かれているのがミソ。)
今作は路線を完全に低年齢層へと向けたのか更に内容をなくして、アクションを重視した作品になってます。
登場人物のバックボーンもそこそこに・・・走る、翔ぶ、撃つとアクション一辺倒。
それも面白ければいいのだろうけど、3Dを意識してかスローモーションがメッチャクチャ多い。
スローモーション多すぎて映画が進むのすら遅く感じたくらいです(大げさ)
というか演出がチープすぎてどんな表情で映画を観たらわからなくなってくるんですよね。
ここのシーンとかミラ・ジョボビッチに群がるファンにしか見えないですよ。
ミラの顔の横のゾンビなんてやる気皆無だし・・・
ていうかゾンビがなんでモーゼの十戒の如く真っ二つに割れとんねん!ってツッコミたくなったのは僕だけではないはず。
あとこの直前に屋上で爆破してダイブするけど・・・命綱も爆弾で吹っ飛ぶんじゃ?と思いました。
仲間ってなんだっけ?
前作で増えすぎたアリスをさてどうしたものか。
監督の出した答えは「犬死」でした。
大量のアリスは冒頭でウェスカーにまとめてボンされます。
なにかと仲間を大事にするアリスさんですが・・・
自分のクローンが大量に死んでいるのには何も感じないのだろうか?
というか流石にいくらなんでも前作で増やしすぎたからってそりゃないよ。
命をこんなに安売りしちゃーその後の「仲間は大事」とかの言葉が全部薄くなっちゃいますもん。
せめてアリス軍団を解体するにしても「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のノバ軍くらい劇的な散り方をしてほしいものです。
敵キャラを一新!
(5のマジニの要素を加えてゾンビ)
今作からトロットロ歩くゾンビは出てこなくなりました(いなくなったわけではない、ちょっぴり出番もある)
その代わりにゲームバイオハザード5のような全力疾走してくるマジニになってます。
といっても映画の中では原作のような寄生虫ではなくゾンビの突然変異扱いですけどね。
簡単にいえばロメロ爺さんの大っ嫌いな走るゾンビってやつですね。
他にも処刑マジニとかも出てくるけどココらへんの出来は非常にいいです。
とくに処刑マジニは原作まんまで映像技術の進化って素晴らしいな~って当時は思ったのものです。
(タフさといいおっきなハンマーといい原作そのまま、違うのは死んだ後に破裂しないことぐらい)
今作の原作要素
(初登場のクリス!クレアと並ぶのはファンとしては嬉しい瞬間)
今作から初登場のクリスは「プリズンブレイク」で有名なウェントワース・ミラー。
プリズンブレイクのオマージュか牢屋の中にいる所で出会います。
クレアとの関係も兄弟扱いでファンなら感涙モノの瞬間。
ゲームでもこの2人なっかなか出会わないですからね~。
でもクレアが記憶を失ってるのでクリスとは兄弟としての絡みは見れないのが残念な所。
他にもクレアが処刑マジニに追い掛け回されているシーンはベロニカのモンスター化したスティーブを思いこさせたりします。
本当にベロニカのオマージュかどうかは微妙なラインですけどね。
後はウェスカーとの格闘シーンはまんま5のジル&クリスVSウェスカーそのまんま。
違いはジルポジションを映画だとクレアってくらいですかね。
ウェスカーが癒やしキャラに・・・
(コスチュームの再現度が無駄に高い、ここらへんは流石ハリウッドです)
原作のウェスカーは冷徹で計算高くカリスマ的な魅力を持ったキャラだけど、映画のウェスカーはギャグ担当です。
本人は大真面目なんだろうけど笑えてきちゃうシーンが印象的でした。
例えば・・・あまりにも一人よがりすぎて部下に見捨てられたり、ラストは逃げ方がパターン化してるせいでアリスに一杯食わされたりと癒やしキャラになってましたね。
飛行機に乗って逃げたと思ったら爆弾が仕掛けられており・・・
この顔である。
こんなん笑うなって方が無理だ。
まとめ
見直さなければ何一つ思い出せないくらい内容が薄い映画。
原作ファンでも無ければ金返せ!って騒ぎたくなるレベルの出来。
いや、原作ファンでもキツイものがあるんですけどね。
何にせよ3で大幅に脱線したレールを何とか軌道上に戻せはしたものの、映画としては前作以上に微妙です。
もしかしたらシリーズで一番ダメな作品かもしれません。
5の内容は割りと覚えてるんで多分この作品が一番微妙かな?
まあ、ルーサーとか割と好きなキャラではあるんですけどね、それだけじゃ作品全体の評価はまかないきれませんでしたね。
5からクリスが別人になった(見た目的な意味で)
ウェスカーとクリスの決着がつく作品なのでファンとしてはバイオの1つの終着点かもしれません。
ゲームとしては可もなく不可もなく・・・もっとコープが面白ければ盛り上がったと思います。
とりあえず、高難易度のQTEは害悪でしかないのですぐさま廃止してください。
こんばんわ~いよいよ佳境ですね。
前作ラストで扱いどうするの?ってなったアリス軍団のあっけない結末、やりすぎたから超人能力リセットするよー(方法はともかくこれはナイス判断と思いましたが次作でまた…)などなど、脚本の行き当たりばったり感がいよいよ酷くなってきたというか。
バイオに限らず段々設定に無茶や齟齬が発生し始めるのは長期シリーズあるあるなんですけど、そこら辺の匙加減が絶妙で観客に許してもらえるギリギリのバランスを保てるか否かは大きく分かれている気がします。
(ワイスピはギリセーフ、13金始めスラッシャーホラー物は大抵開き直ってるから逆に許せる…という感じに)
で、バイオ世界はクローンがあるのでいくらでも主要人物復活可ですよーというのは正直萎えるというかこの映画を一番駄目にしている設定に思えてなりません(^^;)
そういえば今のウェスカーはクローンなのでしょうか、それとも超人能力で輸送機から脱出した??
ゲームファン的にはゾンビと処刑マジニのツーショットを拝めるのが新鮮ですね。そもそもマジニの設定自体変わっちゃってますが。
口からプラーガを吐き出すウェスカーなんて観たくなかった…
こんばんは~!実写バイオが終わったらCGバイオもレビューしようと思うのでもーちょい続きます( ・`ー・´)
シリーズ物ならではのやっつけ感ですね。
13金とかエルム街とかってある種モンスターがマスコット化しちゃってるやつとかは評価が甘々になりがちですよね~。
クローン設定はドラゴンボール並にチートだから慎重に扱わないと一気に緊張感なくなっちゃいますね(^^;)
今作のウェスカーってどうなんでしょう?僕も覚えてないんですよね、多分クローンなのかな?
あの爆発で生き残ったら流石に冗談きつい気がします(゚A゚;)
あ、ゾンビと処刑マジニのコラボは確かにレアですね~。
口からプラーガを出すウェスカーは流石に白けますね、ゲームでのカリスマ性が・・・・(‘A`)