[癌を克服した]セルフレス 覚醒した記憶 映画 ネタバレ[デッドプール]
あらすじ
「デッドプール」のライアン・レイノルズ主演によるSFアクション。余命半年と宣告された大富豪の建築家ダミアン・ヘイルは、父を嫌う一人娘のクレアとの仲を修復することなく死を迎えることに絶望していた。失意の中にあったダミアンに天才科学者のオルブライトがもちかけたのは、遺伝子操作で作った肉体へダミアンの頭脳を転送することだった。莫大な料金と引き換えに新しい肉体を手に入れたダミアンだったが、その肉体は遺伝子操作で作られたものではなく、妻子ある特殊部隊の軍人マークの肉体だった。真実を知ったダミアンとマークの妻は、オルブライト率いる秘密組織に命を狙われることとなる。新たな肉体のダミアン=軍人マーク役をレイノルズ、68歳のダミアン役をベン・キングズレー、科学者オルブライト役をマシュー・グードがそれぞれ演じる。監督は「ザ・セル」「インモータルズ 神々の戦い」のターセム・シン。(映画.comより)
予告
65点
若さは至高の財産
デッドプールですっかり人気者になったライアン・レイノルズの映画です。
サイエンスサスペンスかと思ったら後半はバリバリのアクションに・・・
とまあ別の意味で意外性があった映画でした。
内容はフェイスオフとかジェイソンボーンとか転校生をごちゃまぜにした感じ。
超面白かった!とはいえないものの、どこか心に残るものがある不思議な映画でした。
ザックリとストーリー紹介
・大富豪のダミアンは病に侵され迫り来る死に絶望していた
・そんなおりオルブライトという天才科学者と出会い「若返る上に死の絶望から逃れられる」と言われる
・選択肢のないダミアンは大金をつんでその誘いに乗る
・オルブライトの施術は「健康的だが魂の抜けた肉体にダミアンの魂を入れ替える」というものだった
・自分の死を偽装して健康的で若い体と新しい人生を手に入れたダミアンは「マーク」として数十年ぶりの若さを堪能する
・オルブライトから渡された定期的に飲まなければいけない薬をふとしたキッカケで飲み忘れてしまうダミアン
・その為にダミアンは生前のマークの記憶に侵食され始める
・マークの人生が気になってしょうがないダミアンはマークを探ろうとする
・実はマークは家族のために身売りをした軍人であり、ダミアンはそれをお金で買ったという真相に気づく
・真相に気づいてしまったためにオルブライトにマークの家族諸共始末されそうになる
・逆にオルブライトの組織ごと壊滅させるダミアン
・人の人生を買ってまで生きながらえようとする自分に疑問を感じたダミアンは体をマークに返すことを決意
・ダミアンは薬を飲むのをやめてマークに意識を返した上にマークの家族にお金まで残してあげてEND
老いと若さ
(ベン・キングスレーの悪役顔がツボ)
老いを感じ始めた人が若さを手に入れるという設定って、平たく言えば「強くてニューゲーム」なんですよね。
僕はRPGは一周目はガンガン進めてって2周目でオレツエーを楽しむスタンスなんです。
だからクロノトリガーとかテイルズシリーズの強くてニューゲームが大好きなんですね。
(まさに不朽の名作、音楽、ストーリー、キャラクター全てが完璧です)
(テイルズシリーズの総合的には一番おもしろい作品、アクションとかやりこみに限定にするならD2が素晴らしい。)
話を戻すとゲーマー気質な僕には前半の強くてニューゲーム感は結構楽しめたんですよね。
(このセリフは男の子ならグッとくるはず)
ダミアンが若返った後に高級車や女をこれでも勝手くらい堪能するけど、「クッソ、、、羨ましい!」と思いつつも「やっぱ若さってえぇんじゃあ~あ^」ってなりましたよ。
そんで自分も10代に若返れたら学校であんなことやこんなことしたいよぉ・・・なんてやましい気持ちになってみたりなんかしたりして。
・・・こんなしょーもない下ネタばかりやってるから読者が増えないんだろうなあ。
でも最近のりたまがイケズなもんだからあれこれ溜まってるんですよね~(トンデモなくいらない情報)
でもでも!若いころに若返ってアレコレしたいってのは健全な30代以上の男子諸君ならわりと共感してくれると思うんですよね。
いや、絶対一度や二度は妄想したと思うんですよね!?そうですよね!?(必死)
後半はアクション映画に・・・
(このセリフだけで先が読めちゃうから秘密の意味がない気がする)
さて気を取り直して・・・
前半とは打って変わって中盤から後半は完全にジェイソンボーンになってます。
主人公が元特殊部隊の軍人なもんだから迫り来る脅威を力技でどんどん解決していきます。
うーん、後半は正直微妙です。
こういう映画にアクションはいらないんだよなあってのが正直な話で。
ぶっちゃけアクション要素はないと思ってただけにかなり以外な展開でしたよ。
だから実は親友の息子もオルブライトの施術でボディの代替やってる~とか本来ならちょっとしたどんでん返しがどーでもよく感じちゃいました。
ただダミアンの娘関係やマークに体を返すくだりはちょっぴり泣かされましたけども。。。
ダミアンの心情の変化がわかりづらい
序盤のダミアンってどちらかと言えば悪党なんです。
地位と名誉を手に入れるために若いころはアレコレ汚いことに手を染めてきたわけなんですけど、何故かマークの体を手に入れてからは妙に良い人になるんですよね。
ここらへんの心情変化がまるで描かれていないんですよ。
それがちょっと残念だな~って。
そりゃ、歳をとって丸くなった~とか娘が真人間で影響を受けた~とかマークの家族に自分の娘を重ねた~とか色々あるだろうけど・・・
そういった心情変化の描写がないのでがどーにも引っかかっちゃいました。
良いおじちゃんになったダミアンに涙
アレコレ文句は言いつつもラストは結構泣かされました。
歳をとって若さを取り戻したダミアンは本来ならマークの家族なんか知るかーいってな感じで第二の人生を生きれたはずなんですよ。
それを娘への贖罪やマークの家族に感情移入してしまったばかりに自ら去る道を選んだわけです。
もし自分だったらそんなことできますかね?
自己犠牲と言えばありきたりに聞こえるかもしれないけど・・・
老いの悲しさ虚しさを知る人間が「若さと第二の人生」を手に入れたのに自ら手放すというのは並大抵の自己犠牲ではないんです。
だからこの映画ってちょっと心に残る映画なんですよね。
まあ、それだけにもっとダミアンの心情変化を掘り下げてくれたほうが面白かったんだろうな~って惜しいとも思うわけですが・・・
まとめ
デッドプールのライアン・レイノルズ目当てで観るとちょっとガッカリかもしれませんね~。
ぶっちゃけライアン・レイノルズじゃなくても誰でもいい感じの役柄だったし・・・
ただ出番は少ないけどベン・キングスレーは存在感ありましたね。
ダミアンの娘との絡みがもっと観たかったなあ。
まとめると後半のアクションは完全に蛇足だし、入れ替え装置は色々と突っ込みたくなるけど・・・心にグッと来るところもある映画でした。
限定商品付きのデッドプール。
これから先しばらくライアン・レイノルズはデッドプールのイメージがついてまわりそう。
若いころのザック・エフロンが堪能できる映画。
ライトに若返りを楽しめる作品、歳をとって観ると意外とくるものがある。
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