[酷いとは]テラフォーマーズ ネタバレ 感想[こういうことだ!]
あらすじ
火星で人型に進化したゴキブリ「テラフォーマー」と人類の壮絶な戦いを描いた大ヒットコミックを、鬼才・三池崇史監督のメガホンにより実写映画化。主演を「悪の教典」でも三池監督とタッグを組んだ伊藤英明が務め、武井咲、山下智久、山田孝之、小栗旬ら豪華キャストが集った。2599年、人口増加による貧富の差が激しくなる日本では、新たな居住地開拓のために「火星地球化(テラフォーミング)計画」が始まっていた。しかし、火星の気温を上げるためにコケとともに放たれたゴキブリが異常進化してしまう。そのゴキブリたちを駆除するため、15人の日本人が火星に送り込まれるが……。(映画.comより)
予告
25点
クソ虫じゃなくてクソ映画の間違いだろ!
評判が悪いのは重々承知してました、えぇ。
でも原作がそれなりに面白かったんで(最新刊まで読破済み)とりあえず観てみたのですが・・・
まー酷いこと酷いこと。
どれくらい酷いかって・・・どこが酷いかよりもどこが良いかを探す方が難しいくらいです。
一応未来の日本っぽい感じがブレードランナーぽくてなんか良かったかな~ってくらい。
しかもクソ映画としても悪名高きデビルマンには遠く及ばず・・・なのでネタにもなりません。
ザックリとストーリー紹介
・無法者たちにバグズ手術を受けさせてゴキブリ退治に火星に放り込む
・火星で突然変異して急成長したゴキブリ(テラフォーマー)に次々とやられるバグズ2号の隊員達
・本多博士の陰謀でバグズのメンバーの中には裏切り者がいてさらなる窮地に追い込まれる隊員達
・偶発的に生まれた新種のテラフォーマーが裏切り者を処理
・小吉達の必死の抵抗で何とかテラフォーマーを倒して火星を脱出
・小吉がまた戻ってくるとつぶやきEND
結構端折りました。
詳しく知りたい人は漫画読むと良いよ!
キャスティングが適当すぎる
(伊藤英明は悪くなかった)
とりあえず小吉のキャスティングに伊藤英明を持ってきた所は悪く無いです。
ちょっとゴツさが足りないけどまーイメージには近いですからね。
(悪の教典コンビ)
あとゴッド・リーのケインコスギも悪くなかったかも。
でもそれ以外は全部ダメでした・・・
外人が日本人になってるのはしょうがないですよ、邦画で変に外国人いれても浮くだけだしね。
でもあのヤクザはなに?あいつら何か意味あるの?
特に意味もなくフェードアウトしていくし・・・
そもそも蛭間一郎が山田孝之って言うのも何だかな~って感じ。
もっとブチャイクなお方でないと原作の蛭間のギャップを活かせないですよ。
個人的にはサンボマスターのボーカルがいい味出してると思うんですけどね~(失礼な話)
サンボマスターの曲ってこれしかわらかないけど今でも結構好き。
脚本の改変が意味不明
原作の脚本が色々と変わってるけど変える意味はあったのだろうか?
尺の問題とかもあるんだろうけど原作もかなりのスピード展開だからそのままやっても良かったと思うんですよね。
特に小吉のエピソード変える必要性ってなんだろう?
アクション面ではテラフォーマーの津波も意味わからないし・・・(‘A`)
ハムナプトラの砂の顔が飲み込むのをやりたかっただけなんじゃないのか?
しまいには菜々緒が天使みたいになっとるしね。
まあ、菜々緒は原作だと最初しか出番ないから出番を作りたいんだろうけど・・・だったら苦労してた地球での話を掘り下げたほうが面白かったのでは?
(速攻で首ポキされちゃうんだし有名人使わなくても良かったのでは・・・)
原作の持ち味をどこへやった!?
(原作通りなのはここだけ)
原作テラフォーマーズをテラフォーマーズたらしめるものはゴッド・リーから始まる笑撃の死亡シーン集なんです。
え?お前もう退場なん?
みたいな出落ち感ハンパないのがシュールでもありテラフォーマーの恐怖でもあったわけですよ。
コメディとホラーって紙一重ですからね。
つまりいつ自分のお気に入りキャラが死んじゃうかわからないわけです。
でもその良さが根こそぎ削り取られちゃってました。
特に気になったのは・・・
・ゴッド・リーが善戦する(出落ちのないゴッド・リーはゴッド・リーじゃない)
・逃げ出す時の首がもげる奴が結構生き残っちゃう(ここもテラフォーマーの脅威を助長させる演出なのに・・・)
原作では地味だけどインパクト抜群でテラフォーマーってこえぇええって思わせる演出を改変しちゃってるんですよ。
ちなみに重要そうなキャラがあっさりポックリ逝くのってエルフェンリートってアニメが初出かな?
初めて観た時の一話の衝撃は相当なものでした。
え?お前やられんの!???って感じです。
話自体も結構おもしろいですよ~。
ビジュアルが酷すぎる
テラフォーマーの色から黒から茶色に変わってるのは全然いいんです。
色々大人の事情もあるだろうしね。
でもCGが格段に進化してるんで人為変態した時のビジュアルは当然CGになるかと思ったらまさかの特撮のきぐるみ!?
申し訳ないけど僕は特撮の良さって全くわからないんですよ。
何か進撃の巨人でも色んな所で特撮が褒められてたけど・・・どうにも安っぽくなって苦手ですね。
実写どろろみたいにちょっとしたウケ狙いで特撮のきぐるみいれてくのは歓迎なんですけどね~。
まとめ
わかっちゃーいたけどひどい映画でした。
原作の良いところを尽く潰してありきたりな演出にすげ替えちゃってます。
うーん、せめてネタに出来るクソ映画ならまだしも何のネタにもならないのがなあ。
どうせならもっとネタ路線全開に改変してくれたほうが別のベクトルで楽しめたんじゃないでしょうか。
というかそもそもだな、三池監督に真面目な映画は似合わないとおm・・・
っと愚痴が始まりそうなんでこれくらいで終わりにしやすね!
TV版は規制がひどすぎて見るに耐えなかった。
ラストの「俺達の戦いはこれからだ!」もちょっと酷い。
でも規制解除verは意外と悪くない。
1~5巻くらいは最高に面白いです。
地球編は今のところ微妙。。。
一度は観てほしい三池監督の作品。
衝撃のラストとはまさにこういうことを言うのだ。
三池監督って仕事選ばないことで有名ですが当たり外れが凄いですよね。(もちろん監督だけの責任ではない)
悪の教典みたいに本人も原作に惚れ込んで仕事したやつとかは監督本来のセンスにドハマりしてて傑作になってる気がしないでもないのですが。
エルフェンリートは不気味なOPのアニメをビクビクしながら見て、年齢制限もかかってるしホラーだと思って原作を読んだらエログロシュールギャグ(SFとしても面白い)で大ファンになりました。
これ何かの間違いで三池監督で実写化したら…多分ダメ映画になる可能性80パーセント(笑)
本当に当たり外れありますよね~。
でもそんな三池監督は嫌いになれない邦画監督の1人でもあります。
撮影の手法とか演出が原作にハマると面白い作品になるんですけど・・・三池監督はテラフォーマーズには惹かれるものがなかったかもしれませんね~。
アニメのOPは独特ですよね、エロ、グロ、ギャグ、シュールそしてたまに熱い展開と泣かせる展開が絶妙なさじ加減で交じり合ってて僕も大好きです。
原作者がメッチャクチャ腰低いのもポイント高いです(^^)
またリアルな確率ですね~(笑)でもダメ元でちょっと観てみたいかも・・・