男の青春だ!「今日から俺は!!」 ネタバレなしレビュー

今日から俺は!!(38) (少年サンデーコミックス)

あらすじ

1988年9月号から1990年8月号まで連載、その後掲載誌を週刊少年サンデー(小学館)に移し、1990年40号から1997年47号まで連載。コミックス版全38巻。ワイド版全19巻。コンビニコミック版全14巻。文庫版全18巻。累計発行部数は4000万部にも及ぶ[2]

舞台は千葉。軟葉高校とその周辺地域を舞台にしたバトル漫画でありギャグ漫画三橋貴志伊藤真司が様々な敵と戦ったり珍事に巻き込まれたりする。各サブタイトルは全て「○○編」。

「不良モノ」の漫画には珍しく暴走族構成員が全く登場せず、良が女子を助けた時(3巻)や、三橋の過去(18巻)などにのみ登場している。作中の不良の暴力性も比較的控えめで殺し合いレベルの戦闘はない。「ヤンキーギャグ漫画」でありながら下ネタが非常に少なく、また恋愛関係において奥手で、性描写もない。(wikipediaより)

 

どうも~ヤンキーとは無縁のゆでたまです。

普段は映画の感想がメインのこのブログですが僕は漫画も結構読むんでどーしても紹介したい作品があった時は漫画も紹介していこうかなって思っています。

さてこの「今日から俺は!!」は僕にとってはまさに青春でした。

中学~高校あたりで読んでいた作品で「ベルセルク」と同様に漫画の中でも一位二位を争うくらい好きな作品です。

当時は三橋のカッコよさに憧れ伊藤の男気に熱くなり今井の馬鹿さと素朴さに癒やされたものです。

ちなみに漫画の中でも珍しく物語の中でもキッチリ時間が進み最終的にはみんな卒業するまでを描いているんだけどこういった作品は意外と珍しいんですよね。

また数多くある漫画の中でももっとも綺麗に終わった漫画だと思います。

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ただのヤンキー漫画などではない「今日から俺は!!」

この作品の特徴はあらすじにも書いてあるとおヤンキー漫画でありながら極限まで下ネタやオトナの世界の汚さを隠した所です。

でもそれは決して嫌なものには蓋を・・・的なものではなく綺麗なものをより綺麗に見せてくれているって感じですね。

結局下ネタや過激な表現を盛り込めば少年誌ってのはある程度のウケは狙えるんですよ。

だがそれは一過性のものでしか無く内容が伴わなければ飽きられちゃうものです。

でもこの作品はそういった要素は一切入れず完全にキャラの個性と話の面白さだけで駆け抜けちゃうんですよね。

これが「今日から俺は!!」と他のヤンキー漫画と一線を画してます。

これは漫画じゃない、人生の教科書だ!

僕たちはオトナになると同時に多くのものを手に入れ多くのものを失います。

物語の主人公三橋や伊藤は基本的にお小遣いもそんなになく美味しいものが食べれただけでこれでもかってくらい喜ぶんですよね。

そしてさっきまで喧嘩していたやつでも理不尽な窮地に陥ろうものなら損得勘定を持たずに助ける。

ストーリーだってこてこての勧善懲悪です。

なのにそれらは嫌味の欠片すら感じることもなく見る側に「自分もこういう風に生きたい」、「こんな風に誰かと友達になりたい」と純粋に思わせてくれるんです。

これは現実の世界では叶わぬ夢でしょう。

オトナになれば美味しいものを食べた時の感動は弱まり損得勘定で動くようになります。

それが現実・・・そういう風に生きなければ自分がつらい目にあうと知っているから。

でも本当にそうだろうか?

自分がそんなツマラナイ生き方をしているから周りにも自然とツマラナイ人間が集まっているんじゃないだろうか。

そうだ!自分から人生を変えていこう!!

三橋や伊藤の熱い生き方を見てると彼らの熱気にあてられ自分でももっと自分らしい人生を生きれる。

そんな気がしてくるんですよね。

ここが魅力的だ!「今日から俺は!!」

この漫画の最大の魅力は語り尽くせないほどあるんですが・・・

その中でも特にわかってほしいのはこの漫画はヤンキー漫画であってヤンキー漫画ではありません。

ヤンキー漫画って性根から腐ってるような奴とか下品の極みみたいなヤツが出ることが多いです。

でもこの作品にはそんな奴いないんですよね。

みんなツッパってはいるけどどこか可愛らしさや幼さが残ってるんです。

 

あとは何と言っても三橋、伊藤、今井達愉快な仲間が織り成す抱腹絶倒コメディが最高!

下品な下ネタは一切使わずに子供から大人まで思わずクスってなってしまうような笑いのセンスはハマる人はどっぷりハマるんじゃないでしょうか?

またそんな笑いの中にもシリアスな話が盛り込まれてたり、たまーにだけど三橋と理子の恋愛要素がちょっぴりあったり。

ほろ苦さと熱さと爽やかさのブレンド具合がいいんですよ。

ちなみにコメディ部門では15巻の今井と三橋との引っ掛けバトルは全編通してもかなり笑えるストーリーになってます。

というか今井関係が全体的に笑える話が多いんですけどねw

感動部門ではやっぱり最終話ですね。

全てがカッコよく全てが感動的でここまで綺麗に終われた漫画なんてあるのか!?って思うほどにパーフェクトです。

まとめ

子供でも大人でも楽しく読めてヤンキー漫画でありながら悪い方面に影響されることがない健全な漫画です。

個人的には学校の図書室に置いてもいいんじゃないの?なんて思うくらいですね。

グレるとツッパるは全く意味が違うんだって事を教えてくれます。

時代を超えた名作だと思うので是非興味がある人は読んでみてください。

 

 

ノリは同じながらちょっとファンタジーよりになった作品。

嫌いではないけどやはり今日俺には及ばずって感じです。

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2 Responses to “男の青春だ!「今日から俺は!!」 ネタバレなしレビュー”

  1. 中村 より:

    こんばんは中村です。

    今回は映画から離れましたね。
    これまた懐かしい漫画ですね。私は中野が凄く好きでアパートでトランプをして負ける回を何度も見返してました。

    私はこの時代の生まれではないため当時の不良が実際どういったものか直接知らないのですが、この漫画で不良とチンピラの違いがわかったような気がしました。

    特に黒崎?(空手のアイツ)が他の道場の奴らに卑怯な手でやられて文句を言いに行く話が好きなんですが、他の人はあまり印象に残っていないようで残念です。東京の奴ら編は強く印象に残ってるらしいですが。

    この漫画の良さって誰にでもさり気ない格好良さがある所だとおもうんですよね。あの今井にしても、バカな頭の割にやるべき事は分かっててそれに向かって突っ走る感じとか。そりゃバナナ女も惚れるわけですね。

    • ゆでたま より:

      こんばんは~!
      映画はネタがないわけではないんだけど、どっこから攻めようかな~って迷ってる内に時間が空いちゃって・・・
      そんで、漫画好きだしたまにはいいかな~って思ったんです(^^)
      おぉ、そうなんですか!中野は真面目な話に絡むことが多いだけに、あーいうギャグ回がたまにあると意外な一面が見れて面白いですよね。
      僕はこの漫画超好きで全話隅々まで覚えちゃってます(笑)

      そうですね~、全世界の不良がこうであったら世の中平和なんだろうな~って思います。
      黒崎のエピソードは漢らしさと友情がいいですよね~、三橋達の反撃に本当にスカッとします。
      東京編もクズ具合と三橋達の反撃がスカッとして・・・以下略。
      そういえば、東京編の鼻ピアスくんがわりとガチ悪で当時は結構怖かったような。

      そう、それです!あと熱い友情の描き方と絶妙なギャグセンスが上手いなあって感じます。
      今井は熱いシーンもギャグシーンもこなせる良いキャラだなって本当に思いますね。

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