[ポール・バーホーヴェン]トータル・リコール ネタバレ 感想[特集]

トータル・リコール [Blu-ray]

あらすじ

フィリップ・K・ディックの短編小説「追憶売ります」をもとに、ポール・バーホーベン監督、アーノルド・シュワルツェネッガー主演で描いたSFアクション大作。西暦2084年、地球の植民地となっていた火星では、エネルギー鉱山の採掘を仕切るコーヘイゲンとそれに対抗する反乱分子の小競り合いが続いていた。一方、地球に暮らす肉体労働者のダニエル・クエイドは、毎晩行ったこともない火星の夢を見てうなされていた。夢が気になるクエイドは「火星旅行の記憶を売る」というリコール社のサービスを受けることに。しかし、それをきっかけに今の自分の記憶が植えつけられた偽物であり、本当の自分はコーヘイゲンの片腕の諜報員ハウザーだったと知る。クエイドは真相を知るため火星に旅立つが、真実を隠匿するコーヘイゲンに命を狙われ……。(映画.comより)

予告

 

100点

火星で変顔対決!

コメントでバーホーベン作品が大好きだー!って方と作品の話題で盛り上がったので、バーホーベン作品を連続投稿してみようかなって思います。

さて、この作品は27~30歳くらいの世代の人なら、知らない人ってあんまりいないと思うんですよ(勝手な決め付け)

まあ、タイトルや映画自体を覚えてなくても3つの◯◯◯◯や変形おばちゃんスーツだけは覚えている人も多いのでは?

そしてバーホーベン特有のグロテスクな世界観にトラウマを植え付けらた少年少女も多かったのではないでしょうか。

今思えばこの人の映画を観てからスプラッターへの耐性が急上昇したのかも・・・

そういやリメイクもでてるんだけど、あんまりおもしろくなかったような。

観たはずなんだけど嫁がおっかないのと顔面変形おばちゃんが再登場することくらいしか記憶に無いんですよね。

スポンサードリンク

ザックリとストーリー紹介

・肉体労働者のダグラス・クエイドは夜な夜な言ったこともない火星に住んでいる夢をみていた

・あまりにも夢に出るもんだからと移住してみようとするが、嫁のローリーが許してくれない

・そこで記憶を売るという「リコール社」で火星探検の記憶を売ってもらうことに

・ところがクエイドにいざ火星探検の記憶を埋めようとした直後にエラーを起こしてしまう

・なんとクエイドは一度火星に言ったことあるとの事だった、記憶の埋め込みに失敗し信用を落とすことを恐れたリコール社はクエイドの記憶を抹消し返ってもらうことに

・何もしらないクエイドは帰る途中、リクターの放った刺客が襲ってくるが、クエイドは自分でも記憶に無い戦闘術を使いあっさり撃退

・記憶を失う前の自分であるハウザーの助けを借りて火星にいくクエイドとそれを追うリクター

・火星では空気を独占するコーヘイゲンとレジスタンスのクワトー(ミュータント達)が戦い続けていた

・ハウザーはミュータント達の味方・・・に見せかけたコーヘイゲン側のスパイであり、クエイドはミュータント達のアジトとその頭領クワトーを突き止める為に作られた人格だと発覚する

・自分の正体がわかったクエイドはメリーナ(レジスタンスの1人)と共に宇宙人が作った「酸素発生装置」のリアクターを発生させる

・コーヘイゲンはリアクターを起動する前に火星に投げ出されボン!

・クエイドとメリーナは酸素が行き渡った火星でキッスを交わし「これも夢かもしれない」と言ってEND

違いを楽しめる2つの吹き替え

シュワの吹き替えといえば玄田哲章さんが有名だと思います。

でも古いシュワ映画って屋良有作さんの吹き替えも結構あるんですよね。

違いは屋良版はシリアスで真面目よりの吹き替え。

玄田版はジョークの効いた笑える吹き替え。

って感じの違いですかね~。

ちなみに僕はローリーの脳天に一発かまして「離婚成立だ!」って言ってる玄田バージョンの方が好みです(^^)

トラウマ必須!火星の恐怖

86b9143016681cbe7455a4c8755494cd

一度観たら忘れないであろうインパクトのおばちゃん。

というか体格的に「おまえのようなババアがいるか」と突っ込みたくなる。

こっからの変形シーンは学生の頃はマジでトラウマでした。

でも大人になってから観るとちょっとカッコいいかも。

あ、あとこの後の兵隊が火星に投げ出されるシーンは手に汗握ったものです。

いや、比喩ではなくリアルに手汗かくくらい握りしめてましたよ。

ちびっ子時代の僕はよっぽど火星に投げ出されたくなかったのでしょうな。

a733fa813e907a6f33969c7ba836c69b

(本当はもっとグロいんだけど絵的にキッツいんで控えめなシーンをチョイスしました)

何度か見せられることになる顔芸。

当時小学生だった僕に「絶対火星になんていかない・・・」って思わせるには十分でした。

daeb4255d772599546c0f852cc32490a

未だかつてヒロインにこんな変顔をさせる映画があっただろうか?

というかここまで顔面変形したら酸素が行き渡ろうが伸びた皮や飛び出た目玉は戻らんやろ!って誰もが突っ込んだよね。

しかし、実際に火星にいったら本当にこんな風に顔面変形したりするのだろうか?

前衛的なビジュアルと絶妙なグロ

6c0d92a2dc5ee4cfe94c84298cce7fdd

(顔面おばちゃんについで有名なのがコイツ、笑いながら燃えていくシーンは中々のトラウマもの)

9ca2bb47533ac06ec953451d0532febf

(ミュータントたちの造形が「気取ってない」のが素晴らしい)

現代作品なら一般人が好印象を持てそうな造形にしそうなミュータントを嫌悪感を示すように徹底的にグロくしているんです。

当時幼かった僕は「こんな人達と仲良くできるかな・・・(´・ω・`)」、「悪い人たちじゃないのはわかるけど・・・見た目が怖いよー(´;ω;`)」なんて真剣に差別について悩んじゃったものですよ。

91e50912245fb20628fc1f700ef95230

(ヴァーホーベンお得意の人体破壊描写)

ヴァーホーベン作品らしく人体破壊は結構エゲツナイです。

ちなみに僕は得意とするグロと苦手なグロがあって、「SAW」とか「ホステル」などの拷問系グロって苦手なんです。

でもヴァーホーヴェン映画のようなアクションのついでに出てくるグロは全然へっちゃらなんですよね~。

あとゾンビ映画とかも全然だいじょうぶ。

まあ、どれも腕がポロリしたり内臓がでろーんはあるんですけどね。

何が違うんでしょうかね~?

f4b3b9d95161d03689945885240681e5

(人体破壊ってよりも顔芸枠の鼻から発信機を取り出すシーン)

どうでもいいんですけど、僕は上のシーンからは何故か「ハムナプトラ」のエヴリンが説明するミイラの作り方を思い出しちゃいます。

地味に二転三転するストーリー

子供の頃に観た時はぶっちゃけ話が理解できなくて、シュワの大暴れを観て楽しんでただけでしたけど、大人になってから見直すと意外とよく練られたサスペンスだなって思うんですよね。

「記憶」という媒体を上手いこと使って視聴者を惑わし、コーヘイゲンが真実を話すところで「そういうことだったのか!!」とどんでん返しをかます。

ストーリーを把握した時は「コーヘイゲン策士やな!?」ってしびれたものです。

冷静になってなって考えるとこんな回りくどい方法しなくてもよかったんでないの?とかリクターに何かしらの説明しとけば・・・とか思わなくもないんですけどね(^^;)

まあ、でも映画は勢いが大事!突っ込みどころが多少あっても「その瞬間騙された気になれたり楽しければいい」ってだけでオールオッケーなのです。

夢オチか?現実か?

ed29a65bababdbae1eae1e928bc0d201

この映画にはラストに更なるどんでん返しが待ってるんですよね。

火星での出来事が夢オチか現実かについてです。

実はこの映画のエンドロール後にはクエイドが記憶を埋め込むマシンから起きるシーンが追加されてるバージョンがあるんですよね(上の画像の後ホワイトアウトして終わるのも夢の暗示)

僕は観たことありませんけどね。

だから一応真のエンディングは夢オチって事にはなります。

ただまーこれは所謂パッケージ版のもう一つのエンディング的なものとして捉える程度でいいと思いますけどね。

 

っとここで終わってしまっては身も蓋ないので僕なりの見解を・・・

この映画の一番の語り草は何処からが夢なのか?についてです。

リコール社の装置に座ってから夢って意見が多いんですけど、僕は映画の冒頭からすでに夢だったんじゃないのかな~なんて思っています。

理由はダグが火星の夢をみるって部分ですかね。

リコール社についてからが夢ってなると、冒頭の火星の夢を頻繁にみるのが現実で起きたことになります。

行ったこともない場所の夢を見続けるのはちょっとおかしいです。

あとは周りが頑なにリコール社に行くのに否定的なのもなんだか変ですよね。

あれだけ周りでCMしまくっているんだったら否定的な普通は「悪いもんじゃないんだ」って洗脳されてしまうもの。

それに対して否定的になるってのがもう非日常ですからね。

まー、バーホーベン監督なりの社会風刺でもあるんでしょうけど。

よって「お前らが観てたんは全てわいの夢やで(どや!)」ってのが一番しっくり来る気がしないでもないです。

解釈によって夢と現実の境目が大きく変わる映画だと思うので、そこを議論しあうのも楽しみの1つな映画ですよね!

まとめ

え?バーホーベン作品を観たことがない?

絶対に観るべきですよ。

ロボコップの冒頭のリンチに戦慄し、スターシップ・トゥルーパーズで男女共用の更衣室に萌えてください。

もちろんインビジブルで中学生の妄想を覗くのも悪く無いですよ~。

ということでバーホーベンシリーズ一作目のレビュー「トータル・リコール」でした!(まとめる言葉が見つからなかった)

 

ケイト・ベッキンセール無双を観るのはアンダーワールドで十分です。

こちらもSFで記憶を題材の1つにしてる作品。

相変わらず吹き替えが素晴らしい(これも2パターンあるよ!)

記憶を題材にした作品その2。

面白かったはずだけどオチを忘れてしまった。

原作です。

見てみようかな~。

火星を題材にした作品、映画は未見。

漫画は5巻くらいまでは面白かい。

敵がゴキブリから政治や人間へと変わってからはあんまり・・・

スポンサードリンク

4 Responses to “[ポール・バーホーヴェン]トータル・リコール ネタバレ 感想[特集]”

  1. 中村 より:

    こんにちは中村です。
    これはまた懐かしい映画ですね。とはいえこれが公開された時はまだろくに喋れないような年ですが。
    ポール・バーホーベンを最初に知ったのはこの映画でした。まさかあのシュワさんがあんな変顔を披露するとは思いませんでした。
    バーホーベンといえばそれこそ90年SFを代表するある意味一種の方向性を作り上げた監督だと思いますが、結構マニア性が強いのか最近は知らない人は知らない知ってる人は凄い知ってるみたいになってますね。ロボコップとか名前は知ってる人は多いみたいですが。

    ただそんなバーホーベンでも、スターシップトゥルーパーズだけはどうしても苦手なんですよね。映画としては凄い良い出来だと思うんですけど、本来の意味とは違った男女平等感みたいなものが前面に出てる気がして。寝室・シャワールームも共用で同じ時間で同じものを扱うのに男女としての意識は現実と同じようにあるといった微妙なズレというか…アレがどうも受け付けなくて。

    とは言え今の所誰からも共感を得られてないので多分考えすぎだと思います。

    SFというかファンタジーな方ですがテリー・ギリアムなんかも凄く好きです。

    • ゆでたま より:

      こんにちは!
      しばらくは私生活が忙しいんで、まったりと懐かしい映画のレビューとかを書いていこうかな~って思ってるんですよね(^^)
      シュワちゃんの変顔のインパクト凄いですよね~。
      最近は地上波でもやらないから余計でしょうなあ。

      なるほど・・・斬新な見方ですね~。
      ちょっと眼から鱗ですよ(;゚Д゚)
      確かにあんな環境ではジェンダーも崩壊しまくりだし、男女の垣根がないのに現実のような男女間は両立し得ないでしょうね。
      しかし・・・中村さんの映画の知識といい語弊力の高さといい着眼点といい、僕よりも圧倒的に深くて読み応えのある映画レビューが書けそうですね(^^;)

      テリー・ギリアム作品は「12モンキーズ」しか観たこと無いんで、時間出来たら色々チェックしてみようと思います!

  2. もぶ より:

    こんにちわ。
    バーホベーン特集ありがたいです!是非バーホーベンに関するゆでたまさんの記事を読んでみたいなと思ったので。

    彼はかなり頭のいい人だと思うので、男女間の風刺のズレについても全部分かったうえで、あえて面白い部分だけ取り入れちゃえって思ってる節もある気がしますね。
    皮肉や風刺が好きなのは間違いないですが、真正面からクソ真面目に社会批判するような作品は撮らないですし(あくまで作品を面白くするスパイス程度で)
    例えるならクラスの女子にキワモノを見せつけて喜ぶ男子学生の精神というか……一般の、自称良識派を気取る方々が嫌がるようなものを見せるのがとにかく大好きというか。

    なんだか人間という生き物に心底呆れているんじゃないかと、今更真面目に批判したところでどうせ無駄だから適当におちょくってやれって斜めに見ているのではと思う時もあります。

    でも彼自身かなりエキセントリックな人柄みたいなので、一周回って清濁併せて人間を面白く思ってるんだいうのが、彼の作品群を観た感想です。
    ブラック・ブック公開時のインタビューで、彼の作品に必ず出てくる強い方になびく裏切りビッチ女も、彼自身の感性では間違ってないそうなので、作中で罰を受けることもないんだとか。

    で、この作品では風刺成分はそこそこ、どちらかといえばストーリーとビジュアル重視ですよね。
    子供の頃大好きなシュワにつられて初めて観たバーホーベン作品でしたが、とにかく気味の悪い映画という印象で、手元に残しておきたくなかったので録画も消しました(笑)

    もちろん今では好きに変わりましたけど、ハリウッド時代のバーホーベンのSFアクションは他の二つが圧倒的過ぎてそっちに軍配が上がっちゃいます(個人的に)。やはりバーホーベンは皮肉成分多めの方が面白いと思うのです。

    相変わらずとっ散らかって読みにくい文章でスミマセン…

    • ゆでたま より:

      もぶさん、こんにちは~!
      いえいえ、こちらこそ読んでいただけて、語り合えることが嬉しいものですよ(^^)

      おぉ!もぶさんのバーホーベン監督の風刺スタイルに関する造詣の深さに感動しましたよ!
      う~ん、ますますバーホーベン監督の作品が面白く観れそうです。
      しかしバーホーベン監督の描くビッチキャラって、なんであんなに可愛く見えたり艶めかしく映るんでしょうか?
      どの年代の作品を観ても女性の官能的な部分を引き出すのが上手い気がします。
      のりたまも女性目線からみてもソソられるみたいですからね。

      それ何となくわかります!
      僕も当時はなんとも言えない恐怖感?嫌悪感?を植え付けられたものですよ。
      本当トータル・リコールはちびっ子にトラウマを植え付ける映画でしたね(^^;)

      なるほど~、バーホーベン作品としては他2作のほうが濃ゆいですもんね!
      うーん、僕は3作品の甲乙付け難いですね~。
      どうしても吹き替えとかシュワ好き補正がかかってしまいます(笑)

      いえいえ~、好きなモノを語るのに文才も体裁も必要ないと思うのですよ。
      まったりと気軽になんとな~くで好き勝手に書いていっちゃいましょう!

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ