10クローバーフィールド ネタバレあり&なし 感想

あらすじ

「スター・ウォーズ フォースの覚醒」の監督で、ハリウッドきってのヒットメーカーとして知られるJ・J・エイブラムスがプロデュースした謎のパニックアクション大作。ある日、見知らぬシェルターの中で目を覚ました若い女性ミシェル。そこには「君を救うためにここへ連れてきた」と話す見知らぬ男がおり、ミシェルと男の共同生活が始まるが……。ミシェル役は「ダイ・ハード」シリーズでジョン・マクレーンの娘ルーシー役を演じたメアリー・エリザベス・ウィンステッド。監督はこれが初長編作となるダン・トラクテンバーグ。脚本に「セッション」のデイミアン・チャゼル、製作総指揮に「クローバーフィールド HAKAISHA」のマット・リーブスが参加。(映画.comより)

予告

 

85点

みんなで地下に引きこもろう!

タイトルから2008年に公開された「クローバーフィールド/HAKAISHA 」の続編に見えるタイトルですが一応続編とのことです。

公式では続編というよりは同じ遺伝子を受け継ぐ別作品とのこと・・・

なんだかややこしいことを言ってるけど用は同じ世界を共有した別の場所で起きた出来事なのかな?

劇中でもそれを示唆する内容があるとのことですが僕には見つけられませんでした(´ヘ`;)ウーム

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ザックリとあらすじだけ紹介!

いつもはここで最後までストーリーを紹介しちゃうけどこの作品はオチが大事な作品なのであらすじだけにしておきます。

それすらも知りたくない!って人は読まないようにね!

・彼氏とケンカをして家を飛び出したミシェル

・突然何者かに車をぶつけられ崖下に転落する

・地下の一室で目を覚ましたミシェルはケガの手当をされてはいるものの足を鎖で繋がれていた

・ハワードと名乗るふくよかな体型をしたおじさまが「世界は空気汚染されて人類は滅亡した。お前はオレが助けた、感謝するが良い」と言うが当然信用出来ないミシェル

・ハワードの隙を見て脱出しようとするが最後のエアロックのドアを目前に突如外の世界からおばちゃんがやってきてドアを開けてくれとせがんでくる

・おばちゃんは皮膚が焼けただれていて後方ではハワードが「開けるんじゃない!」と喚き立てる

・空気汚染が真実味を帯びてきたのでおばちゃんを見捨てハワードと地下シェルターのもう一人住民のお調子者エメットとの3人での窮屈ながらも心をかよわせる生活を始める

・しかし一旦は信用できると考えたハワードにも徐々に怪しい所が出てきて・・・

丁寧な密室もの

こういった密室映画では状況の把握をせずに喚き散らし、アホな行動をする奴が大抵いるものです。

密室系って視聴者的には「何しとんじゃこいつは」ってフラストレーションが溜まるキャラが一人くらい出てくるもんですが・・・この映画はそういうキャラいませんでしたね。

お調子者のエメットは普通に良いやつだし、ハワードも神経質で気難しいけど極端に理不尽じゃなくて優しかったりもします。

何よりヒロインのミシェルがギャーギャー騒ぎたてたりしないしわりと賢いんですよね。

ジョン・グッドマンの存在感

ジョン・グッドマンの演技が素晴らしかったですね~。

不気味で神経質・・・でも意外と優しい一面もあり観てる側にいい奴なのか悪い奴なのかの判断をつかせません。

序盤から終盤まで掴みどころが無くて「コイツの本心は何処にあるんだろう?」ってずーと考えさせられましたからね~。

ぶっちゃけこの映画の7割位はジョン・グッドマンの存在感で成り立ってると言ってもいいでしょう(残りはメアリー・エリザベス・ウィンステッドの可愛さとラストの展開)

緩急の付け方が上手い

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(みんなでワイワイボードゲーム)

キレっぽい親父ハワードを中心に物語が進むんですけど緩急の付け方が上手かったです。

サスペンス要素を小出しにしていき、1つが解決するとしばらく休息が訪れます。

緊迫したシーンが続いた後の予告にあるような日常シーンは妙に癒やされした。

上手いこと観る側の感情を揺さぶれてるな~って思います。

メアリー・エリザベス・ウィンステッドが可愛い!

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(超絶美人とかではないけど僕はかなりタイプの女優さん)

ファイナル・デッドコースター」のウェンディ役って言えば分かる人は分かるのではないだろうか?

もしくは「ダイ・ハード4.0 」のマクレーンの娘役と言う方が知ってる人も多いかも知れませんね。

出番は多くないものの親父の血を引くタフな娘を演じきっていてかなり印象に残っています。

ちなみに彼女は「アメイジング・スパイダーマン」のヒロインやアベンジャーズのマリア・ヒル役の候補に上がっていたのに最終的には選ばれなかったらしい。

どうも大作に恵まれてないようですがホラーに良く出ていてどの作品もハズレなしなのでお勧めですよ!

こっからネタバレ!

こっからはネタバレ全開になりますので未見の方は観ないように!

・・・・

・・・

・・

それではいきま~す。

おもいっきりネタバレ紹介

ザックリとあらすじ紹介の続きになります。

・一旦は信用したハワードだが過去にもミーガンと呼ばれる女性を拉致した疑いがではじめる

・ミシェルはエメットと協力して防護服を自作して、ハワードの銃を奪おうと計画をする

・しかしハワードに計画がバレてしまいエメットは「全て俺が企んだ」と嘘の白状をするがハワードは即座にエメットを射殺して過塩素酸塩に放り込む

・ミシェルもハワードに防護服がバレてしまうが何とかシェルターを脱出

・外の世界で鳥が飛んでいるのをみて空気汚染はされていないと安心するが空を飛ぶ物体を発見

・その物体が宇宙船とわかると車で逃げようとするが宇宙船がモンスターを投下してくる

・モンスターを回避し車に乗り込むことには成功するが宇宙船が車をキャッチ

・酒と火と布で作った自家製爆弾を宇宙船の口に投げ込み大爆発

・宇宙船の撃退に成功したミシェルはあてもなく車を走らせる、ポストには「10 Cloverfield Lane」と書かれていた

・ラジオを聞くと人類は必死に戦っており戦闘要員はヒューストンへ非戦闘員は避難場所へ行けというアナウンスが聞こえてくる

・ミシェルは迷いもなくヒューストンへと車を走らせる

・雲の陰に宇宙船が見えてEND

外の世界の正体とは?

外の世界は前作の「クローバーフィールド」のように人類と宇宙人が戦いを繰り広げている世界でした。

空気汚染などはなく人類を宇宙人が駆逐していたのです。

汚染だと思い込んでいたのは宇宙人の船(生物と機械が合体したかのような宇宙船)が細菌をばらまいていただけなのでした。

序盤のおばちゃんが助けを求めて顔がどろどろに溶けていたのは船から散布された細菌をモロに浴びてしまったからでしょう。

ハワードは何処まで知っていた?

この映画はシンプルな作りながらも未解決部分があります。

そんでその殆どがハワード関連なのです。

それを1つ1つ考察していこうと思います。

 

まずハワードが宇宙人の正体を知っていたのか?については・・・

最後のシェルターを脱出するときにハワードは「奴ら」と言ってるので恐らく宇宙人の存在は知っていたのでしょう。

 

では空気汚染は実はされていないことについて知っていたのか?

正直ここは自信がないが・・・多分本当に汚染されていると思い込んでいたのではないでしょうか。

やたらミシェルを風呂に入れたがったりエメットにちょっと言われただけでお風呂のシートを捨てるあの神経質さは演技とは思えません。

ただ・・・そういった行為も含め信頼を得るために嘘をついていた可能性もありますが・・・

なにせハワードは嘘の常習犯ですからね。

◯◯◯◯はどうなったんだ?

上の丸は見出しバレを防ぐためで入る文字はミーガンです。

地下シェルターにはなぜか女性物の服があるのだけどこれはミーガンのものでした。

ハワードは自分にはミーガンという娘がいると嘘をつくが実はそんな娘は存在しません。

写真の女の子の正体はエメットの同級生でした。

ということは少なくとも宇宙人の襲来前に女の子を軟禁していたわけです。

ただその子がどうなったのかは劇中では語られません。

予想でしかないが、恐らくハワードを怒らせてしまい過塩素酸塩で溶かされてしまったのではないでしょうか。

何故そんな事をしたのか?

そもそも何故誘拐したのか?

これについては単純に寂しかったからではないでしょうか。

その理由は世界の終末に備えてたハワードはエメットにやり残したことある?と聞かれ「全てやりきった、もうない」と答えています。

その表情は寂しさに包まれているようでした。

人生の目標を完遂してしまいやりたいことがなくなった者が最後に欲したのは家族だったのでしょう。

 

それが女の子の理由はわからないですが・・・

ただミシェルの事故含め女の子目当てで狙ってやっていたのは間違いないでしょう。

それはエメットにはやたら厳しいけどミシェルには随分と甘かった所からも見てとれます(エメットがシェルターに入ったのはたまたまでハワードの計画にはなかった)

二度も脱出しようとした挙句額をビール瓶でぶん殴られますからね。

エメットがやってたら三回くらいは過塩素酸塩漬けにされてる事まちがいなしです。

突っ込みどころとか

宇宙人レベルの細菌兵器を自前で作った防護服で防げると思っていたミシェルが一番の突っ込みどころでした。

いや、細菌兵器ってどういものかよく知りはしないけど、お風呂場のカーテンで皮膚を覆った程度で守れるとは思えないのだが・・・

まあ、結局空気汚染なんかなかったってオチでしたけど。

あとラストでミシェルが戦いに向う選択をするのにはアングリしましたねー。

宇宙船を1隻落としてテンションが上ったのか完全に戦士の顔になってましたよミシェルさん。

というか火炎瓶投げ込まれたくらいで大爆発起こすエイリアンもどんだけ脆い構造してんだって話ですが。

まとめ

いやー、面白かったです。

地下シェルターでの生活は観てて飽きないし終盤のエイリアンとのバトルもそれなりに良かったですよ。

ただハワード関係が描ききれてなかったのだけが残念です。

・宇宙人の襲来を予見したのはいつからか?

・誘拐はいつからやっていたのか?常習犯なのか?

・誘拐野郎になった理由は?

ここらへんの明確な説明があれば文句なしな映画でした、以上!

ゆでたま&のりたま上映後トーク

ゆでたま
地下での暮らしってちょっと楽しそうだよね。
のりたま
そうね~、閉塞感が逆に心地いい感じ?
ゆでたま
そうそう、PCとゲオの宅配レンタルで一生地下に引きこもっていたいなあ。
のりたま
映画館は?
ゆでたま
家にホームシアター作ればいいじゃない。
のりたま
そういや、前もそんなこと言ってけどまだ作ってないじゃない。
ゆでたま
金銭的に厳しいのよ、三桁は最低かかるから気軽に作れるもんじゃーない。
のりたま
うへ~、でも映画好きなら夢なんじゃないの?
ゆでたま
あぁ、だからいつかは実現してみせる!
のりたま
家計を圧迫しない程度に頼むわよ。

予告がミステリアスで超ワクワクしたのを覚えてます。

実際に観ると・・・「普通に面白い映画」でした。

メアリー・エリザベス・ウィンステッド主演です。

おっきなお目目が可愛いですよね~。

伝説的なあの作品の前日談です。

前作を観てから観たほうが100倍楽しめますぞ!

ダイハードはここで終わっとばよかったと思う。

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2 Responses to “10クローバーフィールド ネタバレあり&なし 感想”

  1. 中村 より:

    こんばんは中村です。
    日曜にクローバーフィールド見てきましたが、あの日本版予告は万死に値しますね。
    最後になにかあるかどうかを楽しみにして行くのがこの映画の楽しみ方だと思ったんですが。
    まあ、途中のおばさんの所で外になにかあるのはほぼ確実ではあるんですが…

    ところで、ハワードはミーガンだと言って偽の写真を見せる必要ってあったんですかね。

    ただ、続編が出そうな終わり方ではあったんでその辺で諸々の事情も描かれるかも知れないですね。
    個人的には続編を希望したいですね。

    J.J.エイブラムスは監督やるととことん駄目ですが制作に回ると流石の一言だと思います。

    • ゆでたま より:

      こんばんは~。
      おぉ、観てきたんですね!お疲れ様でした。
      日本版予告を僕も言われて観てきたんですけど確かに酷すぎる・・・
      「猿の惑星の」パッケージがマシに思えるほどのネタバレですね。
      間違いなくみたら楽しみ9割減でしょう。

      続編だと知ってる層もわかっちゃうでしょうしね~。
      うーん、もしかしたらハワードは攫ってきた子のことを本当の娘のように思い込んでるのかもしれない・・・か
      もしくはミーガンの偽写真の正体をエメットやミシェルには突き止められないとたかをくくってたのかもしれませんね。

      確かに続編欲しいですね~。
      まあ、内容が「ロサンゼルス大決戦」みたいになりそうですが(^^;)

      JJエイブラムスの監督作品は「スターウォーズ」しか観てないけど確かに微妙でした。
      制作が得意なんでしょうね~。
      観るなら制作に参加してる作品を見てみようと思います!

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