オールユーニードイズキル ネタバレ レビュー
あらすじ
桜坂洋のSFライトノベル「All You Need Is Kill」(集英社スーパーダッシュ文庫刊)を、トム・クルーズ主演でハリウッド実写化。「ギタイ」と呼ばれる謎の侵略者と人類の戦いが続く近未来を舞台に、同じ時間を何度も繰り返すはめになった兵士が、幾度もの死を経験し、成長していく姿を描く。戦闘に対して逃げ腰な軍の広報担当官ウィリアム・ケイジ少佐は、戦闘経験が全くないにもかかわらず最前線に送り込まれてしまい、あえなく戦死。しかし、死んだはずのケイジが意識を取り戻すと、周囲の時間は戦闘が始まる前に戻っていた。再び戦死するとまた同じ時間に巻き戻り、不可解なタイムループから抜け出せなくなったケイジは、同様にタイムループの経験を持つ軍最強の女性兵士リタ・ヴラタスキに訓練を施され、次第に戦士として成長していく。戦いと死を何度も繰り返し、経験を積んで戦闘技術を磨きあげていくケイジは、やがてギタイを滅ぼす方法の糸口をつかみはじめる。リタ役でエミリー・ブラントが共演。監督は「ボーン・アイデンティティー」「Mr.&Mrs.スミス」のダグ・リーマン。(映画.comより)
予告
70点
強くてニューゲーム
ライトノベル原作の映画です。
僕は原作は呼んだ事無いですがコミカライズされた漫画を読みました。
ちなみに漫画では少年少女がループをすることによって普通では成し得ない戦闘力を得てたのに対して映画はおっさんとおば・・・お姉さんになっています。
まあ、少年少女が戦争ってなると「ハンガー・ゲーム 」とかと被りそうだし・・・
それに実写ならおっさんくらいがちょうどいいかもしれませんね。
ザックリとストーリー紹介
・報道官だったケイジが敵地の最前線にいきなり送り込まれてしまう
・戦闘経験がないので当然死ぬ
・だが特殊ギタイの返り血を浴びたことにより死ぬと最前線に送り込まれた時までタイムスリップするようになる
・タイムループを繰り返していく内に元タイムルーパーのリタ・ブラウスキと出会う
・ループの原因はオメガ・ギタイにあり倒すための特訓をする
・紆余曲折をへて敵の本拠地を突き止めるが輸血によりタイムループの能力を失う
・次々と仲間が戦死していく中オメガ・ギタイと相打ちになりケイジは死亡
・オメガ・ギタイの血液を浴び得ていたためループ能力を再度手に入れて戻ってきた平和な世界でリタと出会いEND
ループものの醍醐味がてんこ盛り
(どんどん強くなっていく系のループものってワクワクが止まらない)
例えば「恋はデジャ・ブ」でも主人公のフィルは幾度と無く同じ日を繰り返すんだけど・・・
散々繰り返してれば1日に起きることって自然と覚えますよね。
そうすると先に何が起こるのかわかれば簡単に対処できちゃいます。
何かを学習するのだって簡単、時間は無制限にあるようなものだからね。
オール・ユー・ニード・イズ・キルでも戦闘のせの字も知らないような報道官だったケイジが毎日のように死に続けることで歴戦の強者になっていく感じは爽快感ありましたね。
リタとの特訓もシュールで面白かったです。
一番面白かったのは車の間をコロコロしようとして轢かれてギャーってなるところですけどね。
(まさに鬼畜!疲れて体力がなくなったり負傷したらリタに頭をズドンされて即リセット!)
いや、一部の人にはご褒美かな?
エミリー・ブラントを冒頭でおばさん呼ばわりしそうになったけど普通に可愛くて好きです。
特に「プラダを着た悪魔」でのエミリー役(本名!?)が僕はツボでした。
どうでもいいけどこれ見て僕は真っ先にドラクエのデスルーラを思い出しました(ドラクエでボスを倒した後とか歩いて戻るのが面倒だからわざと死んで教会に戻るテク)
パワードスーツと武器が残念
原作のパワードスーツはほぼ全身を覆うアイアンマン式なのに映画ではかなり露出の高いパワードスーツになっています。
俳優の顔を隠しちゃうのに問題があるんだろうし全身スーツだとCGを多用することになるだろうけどここは変えないで再現して欲しかったですね~。
再現できなくてももーちょっとカッコよくできなかったんでしょうか(^^;)
ぶっちゃけ映画版のパワードスーツはダサいですからねw
あとリタの武器がただのナタになってるのも残念でした。
原作のハルバートのような武器はリアリティがないかもしれないけどSFなんだからハッチャけた武器が観たかったです。
アクションもケイジが戦闘機って戦えるようになる部分は盛り上がるけど全体的に大雑把というかイマイチでした。
ラストの終わり方が原作とは大きく違う
原作のラスト(漫画版だけど)ではケイジとリタが戦ってリタが死ぬENDに対して映画版ではリタが生存します。
でも個人的には漫画の方がいいかな~。
漫画のケイジとリタの一騎打ちは少年漫画のような熱さがあったのが良かったですね~。
せっかく助かるって時にどちらかが死ななければループは終われない・・・
なら鍛え上げた肉体に決着を委ねよう!
っていうスポ根マンガのようなノリはいくつになっても燃えるものです。
まあ、映画のラストのケイジが微笑んで終わるのも嫌いではないんですけどね。
続編が出るらしい!
オール・ユー・ニード・イズ・キルの続編が出るらしいです。
原作が綺麗に終わってる分蛇足な気がしないでもないけど・・・
でもどうせ作るなら次はもっと予算を使ってパワードスーツをかっこ良くして武器とかアクションを頑張って欲しいかな。
「ループすることによって戦闘力が高まっていく」という設定だけで僕はご飯3倍いけるので失敗覚悟でいい作品を作ってほしいものです。
まとめ
原作との違いが比較的大きいので原作が好きな人にはちょっと受け入れがたい作品かもしれません。
ただ原作と映画共通して言えるのはサラッと観れる軽い内容ってことですね。
原作からして漫画は二巻しかないのであっと言う間に読めちゃいます(小説版は未見)
でもその短い中にもキッチリドラマや熱さが濃縮されていますよ。
二巻しか無く綺麗な絵とスピーディな展開でサクッと読めます。
マイナーな作品だけどループものの中でも極めてオチが秀逸です。
僕の感想はこんな感じです→パラドクス ネタバレ考察あり
こちらもループもの。
これもオチがかなり秀逸です。
この作品が一番オール・ユー・ニード・イズ・キルに近いかもしれませんね。
ループものでありロマンティック・コメディの傑作!
ふか~い言葉や考えさせられる映画だけど最後は爽やかに終わります。
年に1回は観たくなる映画です♪
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