スーパーサイズ・ミー ネタバレ 感想
あらすじ
監督が自分自身を実験台に、1日3食をマクドナルドのファーストフードにしたら人体にはどんな影響があるかを体験していく異色ドキュメンタリー。肥満症に悩むティーンエイジャーがマクドナルド社を訴え、同社が安全性を主張するニュースを見た監督スパーロックは、「30日間、1日3食、マクドナルドにあるものしか食べない」「スーパーサイズを勧められたら断らない」などの4つのルールを決めてこの過激な実験に挑戦していく。(映画.comより)
予告
80点
アメリカが肥満大国と呼ばれる理由
どうも、最近「あまくない砂糖の話 」という映画が気になって仕方ないゆでたまです。
ヒュー・ジャックマンとかクリス・エヴァンスのような体を目指している僕としてはカロリーの話ってやっぱり気になります。
といってもそれは別に砂糖の恐さを知りたいってわけではなく単に好奇心なんですけどね。
ちょっと偉そうな事を言わせてもらうと家にホームジムを作るくらいには筋トレマニアなので体つくりのための食事関連の知識に関してはそれなりにあります。
だから今更砂糖があまくないだなんて「そりゃそうじゃ」としか思えないですからね。
というか巷では糖類は「白い悪魔」と呼ばれてるわけですしね。
さて今回の映画「スーパーサイズ・ミー」はそんな「あまくない砂糖の話」の元祖みたいなものなので知ってる人も多いと思います。
この映画は肥満大国アメリカと天下のマクドナルドをどぎつく批判してるような内容でちょっとした話題になりました。
また実験内容がユニークで利益至上主義なアメリカのビジネス問題や肥満に対する認識の甘さをテンポよくわかりやすくかつ面白く映像化してるので観やすかったですね。
目次
実験内容
・1日三食食べる
・マクドナルドにあるものしか食べてはいけない(水分含む)
・30日間続ける
・スーパーサイズを進められたら断ってはいけない
ちなみにスパーロック監督の1日の平均摂取カロリーは5000kcalでした。
実験結果
・体重は11キロ増加
・脂肪肝になった
・コレステロールは65に増加
・体脂肪率が11~18%になり7%増加
・情緒不安定や疲れやすくなった
映画の趣旨は?
この映画は別に「30日間食べたらブクブク太って体を壊します」っていう実験結果を示す映画ではないんです。
そこを勘違いして「こんな実験何の意味もない」って言う人も多いんですよね。
結局実験結果はあくまで一つの例でしかなく食べる頻度が少なければ当然健康に害はないし仮に30日間食べてたとしても摂取カロリーが消費カロリーを大幅に超えなければすぐには健康に害はないでしょう。
問題点はそこではなく、マクドナルドの営業形態やアメリカ人の肥満に対する認識の甘さにあるんじゃないのかな~って思うんですよね。
そんで映像化する上で面白くしなきゃ誰も観ないしある程度はオーバーに演出しなければインパクトが弱く問題と認識すらされません。
だからちょっと刺激的な内容にしてあるんだと思うんです。
明らかにマックのネガキャンっぽく見える演出も多いしね(^^;)
だいたいスパーロック監督の彼女はベジタリアンのシェフですからね。
炭水化物と脂質の究極のコラボレート+1日5000kcalというトンデモナイ量を摂取した挙句ろくに運動もしなければどーなるかくらいわかってたでしょう。
テンポの良い教科書
この映画って何度も観たくなるくらいテンポがいいんですよね。
マック生活の健康診断→ビジネスの話→アメリカの肥満問題→以下ループって感じで展開されていくんだけどちょこちょこ皮肉やブラックジョークを挟んでくるんで飽きないんです。
それに登場人物も個性豊かだしね。
スパーロック監督と彼女の絡みが面白くて和むから2人の私生活の映画とか観たいくらいですよw
毒も喰らう 栄養も喰らう
(ちょっとリーアム・ニーソンに見えなくもないスパーロック監督)
見出しは範馬勇次郎の名言をお借りしました。
体に良いものだけ食ってりゃそれで万事オッケーなのかって言われればそんなことはないんですよね。
人の幸福は決して健康だけではないです。
そんな事を言ってしまえば一部のアスリートのやっていることを全否定することになります(ボディビルダーとか)
それに僕もハンバーガーは大好きでそこそこの頻度で食べます。
あとはキッチリ運動をすることで毒を食らっても打ち消せるんだからこれを機に筋トレを目指してみてはどうだろうか!?
運動してれば太らない?
この映画をみて運動してたら太らないのかなって考えた人はいるんじゃないですかね。
でもそんなこたーないです。
結局1日5000kcalの摂取に対して消費カロリーが下回ればやっぱり太ります。
そして1日5000kcalも消費できる人間はまずいないでしょう。
あと栄養の内容も炭水化物と脂質の量が尋常じゃないのでどれだけウェイトトレーニングをしようが有酸素運動をしようがまず太っちゃうでしょうね。
ちなみにロック様ことドウェイン・ジョンソンは1日5000kcalの食事をとって脂肪を増やさず筋肉を増やしました。
ただそれは低炭水化物低脂質高タンパクな食事をしていたからであって食事内容がマックならば超人のロック様でもお腹タプタプになってしまっていたでしょう。
日本も他人事ではない
この映画は大分古い映画なんで現在のアメリカの肥満問題がどうなってるかはわかりませんが。
現代の日本女性はこの時のアメリカとは完全に真逆の状態にあるんですよ。
現代女性の平均摂取カロリーは1628kcalなんです。
この数字は戦時中の食料がない状態よりも低いというから驚きです。
大人の女性の平均摂取カロリーはおおよそ2000前後なのでそれよりも400近いも低いんです。
美への渇望と痩せ信仰
何故こうまで摂取カロリーが低いのか?
それは美への渇望による痩せることへの憧れです。
日本の文化はおかしなもので、痩せてる=綺麗とか可愛いとかカッコいいに直結してるんですよね。
しかもそれは見た目ではなく体重計の数字を目安にしてるんです。
自分の身長なんてお構いなしに50kg以上はデブだなんて自己判断し食べないダイエットを敢行するのです。
痩せ信仰によるダイエットの一番の問題はすぐに体に影響が出ない所なんですよね。
だから周りがどれだけ体に良くないと言おうが当人からすれば健康そのものと思い込んでるわけなのだから納得できるはずもないんです。
まあひどい人になるとどんだけ体に影響がでようと無理なダイエットをやめないんですけどね・・・
美しさの定義は何か?
まずは例を出してみましょう。
(出典:http://www.theclassifiedsplus.com/)
さてどっちが綺麗な体に見えますかね?
大抵の人は右と答えるのではないでしょうか。
でも数字上では二人共同じなんですよ。
大事なのは筋肉の量と体脂肪率なのに未だに体重計とにらめっこしてる人が圧倒的に多いのが問題なんですよね。
まとめ
最後の方は映画と関係のない話になっちゃいましたね。
でもこのブログは体つくりが一応サブコンテンツ(最近更新してないなあ)なんでつい色々言いたくなっちゃいました。
僕としてはガリッガリに痩せてBMI14とかしかないガリガリはどれだけ可愛くても体重100キロ超えた不健康な肥満と同じで女性的な魅力は感じませんね。
まあ、お前にそんなもん感じられたくないわって思われるかもしれないけど男性はそこまで痩せてる女性を求めていないんです。
そして問題は痩せようとしている女性も男の為に痩せていないことなんですね~。
うーん、個人の好みもあるだろうから難しい話なんですけどね。
とりあえず結論としては僕としてはやっぱりロンダ・ラウジーのような体つきの女性がいいんだよなあってお話でした、オシマイ。
糖質制限は決して悪ではなくやり方次第ってことを教えてくれる本です。
化学調味料たっぷりで体に良くないと分かっててもやっぱり美味いんだよなあ。
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