ヴィジット ネタバレあり&なし 感想

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あらすじ

「シックス・センス」「サイン」のM・ナイト・シャマラン監督が、「パラノーマル・アクティビティ」「インシディアス」といった人気ホラー作品を手がけるプロデューサーのジェイソン・ブラムと初タッグを組んだスリラー。休暇を利用して祖父母の待つペンシルバニア州メインビルへとやってきた姉妹は、優しい祖父と料理上手な祖母に迎えられ、田舎町での穏やかな1週間を過ごすことに。祖父母からは、完璧な時間を過ごすためにも「楽しい時間を過ごすこと」「好きなものは遠慮なく食べること」「夜9時半以降は部屋から絶対に出ないこと」という3つの約束を守るように言い渡される。しかし、夜9時半を過ぎると家の中には異様な気配が漂い、不気味な物音が響き渡る。恐怖を覚えた2人は、開けてはいけないと言われた部屋のドアを開けてしまうが……。(映画.comより)

予告

 

75点

サスペンスというよりアトラクション映画

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こんな感じで挑戦的な謳い文句をシャマラン監督が言ってるけど・・・

正直騙されたって言うより「あ~そっちか~」ってな内容でした。

いきなり否定的な意見で申し訳ないんですけど・・・

シャマラン監督の映画ってそこまで記憶に残らないんですよね。

サイン 」は最初は「えぇ・・・」って思ったけど冷静に考えたりしてたら逆に一周回って面白く感じましたけどね。

それ以外はどれもうーん・・・って感じです。

ただこの映画はかなり楽しめました。

多分始めてシャマラン監督の映画を素直に面白かった!って言えたと思います。

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ストーリー紹介(ネタバレなし)

・母親のためにベッカとタイラーが祖父母のとこで1周間過ごすことになる

・最初こそは優しい祖父母に安心するベッカとタイラーだったが・・・

・夜な夜なばあちゃんが家を徘徊したり、じいちゃんは失禁症でおむつを小屋に貯めこんでたりと異常な行動が見られるようになる

・そうした2人の奇怪な行動はどんどんエスカレートしていく

・そしてもうすぐ一週間がたとうとした時驚愕の真実に気づくことになる・・・

ものは使いよう

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よくPOV系の映画のレビューをみると「使い古された題材」って言うけど僕はわりと好きです。

というよりは使い古されようがなんだろうが面白ければいいって思うんですよね。

流石に同じ年に何個もPOV映画が上映されたらあれですが・・・

あと「クローバーフィールド/HAKAISHA」みたいに画面酔いしまくるのも勘弁してほしいです。

基本的に三半規管弱いのかグルングルン視点が回るのってダメなんですよね(^^;)

 

この映画も冒頭からベッカとタイラーが2台のカメラを持ってお互いを撮り合いながら物語が進行していく感じです。

ド派手な映像はないけど常に一定の緊張感が保てるのはやっぱりPOVのいいとこですね。

ドキドキさせるのがうまい

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POVを使ったドッキリ映像ってあるじゃないですか。

いきなり画面外からドーンみたいな・・・

あーいうのって驚きますよね。

この映画もそういったシーンもあるけどそれだけじゃなくて緊張感を保たせるのがうまかったですね。

特にじいさんばあさんの奇怪な行動と正常な行動が入り乱れて視界に入ってくるので、「次はいつこの人達はおかしくなるの!?」って観てるこっちは常にドキドキハラハラさせられるんですよね。

ボケたじいさんばあさんはいつ暴発するかわからない爆弾みたいなものって介護の友達が言ってましたしね。

タイラーが和む

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タイラーはラップ好きでおしゃべりな子供なんですけど言うことやることが一々面白いです。

何かショッキングなことがあると俳優や歌手の名前を呼んだりとちょっとした清涼剤になってます。

僕は子供を持ちたいとは思わない方ではあるんですけど、こんな子供なら仲良く出来そうな気がするのでちょっと欲しい・・・かも知れないですね。

心霊!?宇宙人!?記憶障害!?

監督が「あなたは絶対騙される」と言ってるのでこっちとしては「ほう、なら見破ってやろうじゃん」って思うわけですが。

ダメでした・・・

まるで見抜けませんでしたよ。

ただ複雑怪奇な話ではなくオチ自体は単純なものです。

ヒントとしては物語の焦点は一貫して祖父母の奇怪な行動にあるところですね。

・夜な夜な徘徊行為をする

・失禁症でおむつをためこむ

・知らない人にいきなり殴りかかる

・過去の話(嫌な話)になるとパニックを起こす

総じて言えるのは二人共年の病気やボケているかのような描写が多いことなんですね。

そんでその話の中には幽霊の話や宇宙人の話も多く混ぜられているんです。

だから答えを絞りきれず「実はおかしいのは姉妹!?」、「祖父母は何かに操られている!?」とか色々考えながら観てたけどどれもしっくりこない。

そうこう悩んでる内に終盤に差し掛かってしまい映画内でネタ明かしされちゃいました。

実はこの祖父母たちは・・・(ネタバレ注意!!)

さてこっからはネタバレしますので注意してください。

 

いきますよ?

・・・・

・・・

・・

実は祖父母は別人だった。

はい、これがこの映画のネタでした。

最初は「ちっきしょう、何故こんなのがわからなかったんだ・・・orz」

って思ったけどよく考えてみたらシャマラン監督の仕掛けた罠が上手かったです。

まず老人でボケているという設定が上手い!

ボケているとどんな行動をしてても「あぁ、ボケているからね」って思っちゃいますからね。

そうすると視野が狭まり自然とこの老人たち自体には問題がないんじゃないかって思わされます。

しかも心霊の話や宇宙人の話とかちょこちょこ出してきたりするんです。

これはシャマラン監督の映画のオチって大抵SFですからね。

それを上手いこと利用された気がします。

シャマラン監督の映画を観てれば観てるほど見抜けない可能性があります。

まあ、よくよく考えて見ればカメラを塞がれたり過去の話になるとプルプル震えだしたりしてたのは不自然なんですよね~。

後者はともかくとして前者は理性がないと出来ないですからね。

うーむ、悔しい・・・

面白いのはオチではなく丁寧な作り

ぶっちゃけオチ自体は驚くものでなんでもないです(負け惜しみじゃないよ)

どちらかと言えば全体的な楽しませる気満々な作りが良かったですね。

ベッカとタイラーのコンビがいい味出してるし後半のバトルもスカッとしました。

特にタイラーの反撃は爽快感ありましたね~。

そりゃ顔面おむつ攻撃(使用済み)食らったら温厚なタイラーも切れるよね(^^;)

あとEDでのベッカとタイラーがさり気なくトラウマを克服してるのもニヤっとさせてくれるし、全体的に視聴者の求めてるものをちゃんと提供してくれてるので気分よく終われるんですよね。

まとめ

オチと多少の突っ込みどころ(終盤の姉ちゃんが地下行くところとか)はともかくとして普通にアトラクションホラーとして楽しめますよ。

ただじいちゃんのおむつべちゃーは個人的に胃に酸っぱいものがこみ上げてきましたよ(‘A`)

グロは平気でもゲロとかの汚物系は本当に苦手なんです・・・

 

おむつべちゃーで思い出した映画、幼児と爺さんではレベルが違うけどね・・・

最初はオチに落胆したけどもっかい観たら面白くなった不思議な映画。

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