アフリクテッド ネタバレ 感想
あらすじ
旅先でのトラブルで驚異的な力を手に入れた青年がたどる壮絶な運命を臨場感あふれるPOV形式で描き、シッチェス映画祭などで好評を得たスリラー。脳に深刻な病を抱えるデレクと、その親友で映像作家のクリフは、世界中を旅して映像をブログに載せる計画をスタートさせる。出発から7日目、デレクはパリのバーで出会った魅惑的な美女をホテルの部屋に連れて帰るが、数時間後に部屋を訪れたクリフは、デレクが1人で肩から血を流して倒れているのを発見する。その日を境にデレクの身に様々な異変が起こり始め、食べ物を食べられなくなったほか、日を浴びるだけで火傷するようになった一方で、一撃で壁を壊すほどの力やバイクを追い抜けるほどの脚力を得る。これが長編デビュー作となるカナダの新鋭デレク・リー&クリフ・プラウズが監督・脚本・主演。2015年1~2月、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で開催の「未体験ゾーンの映画たち 2015」上映作品。(映画.comより)
70点
クロニクルおっさんver
POV+ヴァンパイア?ものです。
劇中で明言はされていないけど(されてないよね?)日に当たると焼けたり血を飲むのでヴァンパイでしょう。
クロニクルのような厨二要素にロードムービーチックな作りを織り交ぜた映画で中々面白かったです。
サクッとストーリー紹介
・脳に腫瘍があると判明したデレク(デレク・リー)は親友のクリフ(クリフ・プラウズ)と世界をめぐる旅に出る
・旅先でデレクが美女と一夜を共にする
・朝起きてみると右腕に噛み傷があり美女との一夜をあまり覚えていない
・次の日から食事をとるとゲロったり太陽に当たると皮膚が焼けたりするが代わりに超人的な身体能力を獲得するデレク
・食事を取れなくて弱ったデレクが自制心をなくしクリフの血を吸ってしまう
・友人を手に掛けた事に絶望して自分の頭をショットガンで吹き飛ばすが次の日には再生する
・自分をヴァンパイアにした女を見つけるがもう二度と戻れないと言われる
・警察相手に大乱闘
・夜な夜な犯罪者を襲って血を吸うダークヒーローになる
おっさんヴァンパイア
ヴァンパイアものって基本主役は美男美女が定番だったと思うのだけど(ブレイドというゴリマッチョさんは例外)
この映画は何処にでもよくいそうなさえないおっさん。
まあ、おっさんというよりはまだお兄さんくらいの年かもしれないけどね。
でもおっさん二人の旅なんて実にリアルでありがちな話じゃないですか。
だから観てる側も親近感がわき映画に入り込みやすいんですよね。
そういった身近さとPOVの相性が最高でしたね。
アトラクション体験型アクション
「クロニクル」でもそうだけどこういったPOVってyoutubeの衝撃映像風味なアクションが撮れるのが強みですよね。
この作品でもPOVをいかしたアクションが素晴らしかったです。
・壁を殴ったら壁が粉々
・でかい岩を正拳突きで叩き割る
・ジャンプしたら5mくらい飛び上がれた
・バイクよりも早く走る
といった少年のヒーローへの憧れを体現したような要素をPOVで取る事によりリアリティが増してましたね。
あと後半のデレク視点でのフリーランニングは「スパイーダーマン」のウェブアクションを主観視点でプチ体験できてるような気持ち良さがあって最高でした。
まとめ
ヴァンパイアものだけどヴァンパイア要素はオマケでどちらかと言えば「凡人がひょんな事から超人的な能力を手に入れたシリーズ」です。
だからヴァンパイアものってふれこみで観ちゃうとだいぶガッカリするでしょう(美男美女は出てこないしね)
個人的には「凡人がひょんな事から超人的な能力を手に入れたシリーズ」が大好物なので楽しめました。
美男美女のヒーローものや超人者には飽き飽きした!というおっさんスキーにもオススメできる作品です。
青春✕超能力の名作。
実写版AKIRAもぜひこの監督にとってほしい
男の子の夢と妄想と欲望が詰まった名作。
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