ドラゴンブレイド ネタバレ 感想
あらすじ
かつてシルクロードでローマ帝国軍と中国西域連合軍が激闘を繰り広げたという史実を基にした、ジャッキー・チェン主演による歴史アクション。数々の国と部族がひしめき合う前漢時代の中国・シルクロード。西域警備隊司令官フォ・アンは、反逆者の汚名を着せられ、部下と共に西域辺境へと送られる。執政官の息子ティベリウスに命を狙われているティベリウスの弟プブリウスを守るため、西域に逃れたローマ帝国の将軍ルシウスと出会ったフォ・アンは、国を超えて友情を深め合う。そんな中、中国侵略を目論むティベリウス率いる大軍勢が攻め込んできた。フォ・アンは抗争を続ける部族に一致団結してローマ軍と戦うことを提案するが……。フォ・アン役のジャッキー・チェンは製作、アクション監督も担当。ルシウス役にジョン・キューザック、ティベリウス役にエイドリアン・ブロディ。監督は「三国志」「項羽と劉邦」など歴史大作を数多く手掛けるダニエル・リー。(映画.comより)
予告とインタビュー
60点
ジャッキー版300~帝国の進撃~
今回はジョン・キューザックがジャッキー映画に出ると聞いてちょっと興味が湧いたので観たのだけど・・・
うーん、悪くはないんですけどなんかコレジャナイ感があるというかあと一歩ほしい感じでしたね。
全体的に薄いんですよね。
感動も薄いしアクションも薄味です。
あとジャッキー映画にしては中国マンセーな感じが鼻に付いてしまったのがちょっとダメでした。
いくらなんでも中国美化しすぎ
中国に生まれ中国で育った立場から言わせてもらうとちょっと中国美化し過ぎてちょっと入り込めなかった。
こういう色んな人種が入り乱れる映画で一国だけ美化すると浮くんだよね。
多分ジャッキー映画に国がどーたらなんて話興味ない人が9割だと思うけどその土地で育った人からすれば気にするなって方が無理なんです。
全体的に「我ら中国人は平和の番人だ!戦いは良くない!」みたいな押し売りが多くて「違う、そうじゃない」って感じちゃったんだよね。
もちろん歴史ものの皮を被った娯楽大作ならどんな脚色だって構わないんだ。
それこそ中国が悪の根源だろうと正義の味方だろうと笑い飛ばしながら観れちゃうさ。
でも何だかこの映画からは説教臭いというか中国を中心に美談にしてようとする匂いがしちゃってダメでしたね。
「新宿インシデント」で中国人のありのままの姿を上手く描けてて良かっただけに残念だった。
勧善懲悪を地でいく
ティベリウス(エイドリアン・ブロディ)なんて一目で「うわ、君悪そうな顔してるなー!」ってわかるし、側近のイン(チェ・シウォン)は如何にも裏切りそうな顔をしている。
そしてジャッキー側はいつもどおり美女と親友と仲間たちというお決まりの配役。
ずーとジャッキー映画を見てきた人ならもう実家のような安心感だよね。
だからまあ終始安心して見れる。
でも逆に言うとありきたりで何一つ新鮮味がないんですけどね。
ただ勧善懲悪でありきたりな王道物でもそこに深みがあればもっと感動もできるし感情移入もする。
今作には深みがあんまりないんだよね。
薄いというか軽いというか・・・
登場キャラが無駄に多いせいで描ききれないのもあるのかもしれないけどね。
ジャッキー節は衰えず!
ぼろっクソに叩いたけど良いところもあります。
アクションは相変わらずコミカルで楽しませてくれるし登場人物もそこそこインパクトあった。
特にムーン(リン・ポン)は可愛くてカッコいいしドストライクでしたよ。
ぶっちゃけ彼女がいなかったらこの映画の点数は30点位だったかも。
あとフォ・アン(ジャッキー)の奥さんとの三角関係チックなのもよかったかな。
むしろこういうところをもっとクローズアップして欲しいくらい。
そういやジャッキー映画って恋愛物少ないですよね。
まともに恋愛ものしてるのって「ゴージャス」くらいですかね?(地球儀持ってる芸人じゃないよ)
あとはみんなで力を合わせてお城を完成させたり、お涙頂戴からの怒りの鉄拳制裁タイムとかいつもの流れながらそこそこ燃えるものがあります。
まとめ
ビックリするくらい薄い感想になっちゃったけど実際問題映画が薄くてあまり書くことがないんですよ。
中途半端につまらなくもなければ退屈でもないからどっから突っ込んでいいかもわからないし・・・
ジョン・キューザックも何だか無駄使いな気がするしね。
あと「新宿インシデント」のような真面目なのを期待してたのでガッカリしちゃったってのもあるでしょう。
しかし今回のジャッキーはメイクのせいか何だか顔の表情がおかしかったような・・・
まあ、ジャッキーもいい年だから多少表情が変わってもしょうがないのかもしれない。
しかしシュワにスタローンにジャッキーと僕らの世代のヒーローはみんな老いてきてますね。
ちょっぴり寂しいけどこればっかりはしょうがないですからね。
最近のコメント