痩せゆく男 ネタバレ 感想
あらすじ
ダイエットに挫折した弁護士が、事故で轢き殺してしまったジプシーの呪いによってみるみる痩せていく恐怖を描いた恐怖映画。人気ホラー作家のスティーヴン・キングの小説『痩せゆく男』(邦訳・扶桑社文庫)の映画化。監督は「チャイルド・プレイ」のトム・ホランド。脚本は「ビートルジュース」のマイケル・マクドウェル。 135キロから55キロまで痩せていく特殊メイクはマイケル・ジャクソンのMTV『スリラー』のグレック・キャノンが担当。製作はリチャード・P・ルービンスタイン、ミッチェル・ガリン。撮影はキース・ファン・ウーストラム。音楽はダニエル・ライト。美術はローレンス・ベネット。編集はマーク・ラウブ。主演は「ロボコップ3」のロバート・ジョン・バーク。共演は「アンカーウーマン」のジョー・モントーニャ、「マイ・ライフ」のマイケル・コンスタンティン、「シェイド」のカリ・ウーラーほか。スティーヴン・キングもドラッグストアの主人役で姿を見せる。(映画.comより)
予告
70点
癖になるおもしろさ
スティーブン・キング原作のホラーって当たり外れが激しいんですよね。
でもハマった映画って何故か何度もみたくなるんですよね。
この映画も多分3回位は観てると思うんですけど定期的に観たくなります(´∀`)
基本的には救いのない復讐の連鎖みたいな話ではあるけど登場人物がどいつもこいつも憎めないんですよね。
超速ダイエット
話の内容はジプシーのばあさんを不注意で轢いてしまった悪徳弁護士ビリー(ロバート・ジョン・バーク)が保身のために自分の過失をもみ消したことによって呪いをかけられてしまうって話(もみ消しに加担した知事と警察署長も当然呪いをかけられトカゲ人間と肌荒れ人間に・・・)
その呪いがみるみる痩せていくっていうのだから面白い。
元々ダイエットもろくに出来ないからか最初こそは食べても食べても減る体重に喜ぶんだけど・・・
僕ら日本に住んでいる人からすればとてもじゃないけど喜べないよね。
だって日本ならカロリーの基礎知識くらいなら今時は小学生でも知ってる子も多いし、真っ先に病院にかかることを考えちゃうだろう。
でもそこは肥満大国アメリカだからかノーテンキに「痩せて健康になるわ~」なんて思ってるのがまたシュールで面白い。
というか肥満大国アメリカを暗喩してるのか!?
意外と展開の激しいホラー
まあ、ホラーって大抵ストーリーが一本道な事が多いじゃない?
例えばこういうオカルトホラーっていうのかな。
ビリーがひたすらに追いつめられて追いつめられて最後に大逆転をかますかそのまま追いつめられて絶望の中朽ちるか・・・
大抵はこのに2パターンだけどこの映画は最初こそはジプシー達にいいように呪いをかけられて悔しい思いをするんだけど、悪徳弁護士なりの人望があって昔助けてやったマフィアが助けに来てくれるんだよね。
このマフィアがまた憎めないっていうかやってることは最悪なんだけど良い奴なんだ。
流石に魔術が使えるジプシーでもマフィアという物理特化タイプには為す術がなく主人公とジプシー達は両成敗というかお互い妥協して終戦になる。
後味は悪いけど不味くない
最終的には痛み分けとなったジプシーとビリーの対決。
ジプシーはパイにビリーの血を入れて「こいつを食わした奴に呪いを移せる」と言ってビリーにパイを渡す(見るからにおどろおどろしいパイ)
そんでビリーが食わせた相手はかねてから不倫の疑惑のあった嫁で食った嫁は朝にはカラッカラの骨になっていた。
だがパイを放置してたせいで自分の娘も食べてしまう・・・
それに絶望したビリーだが妻の浮気相手が訪問してくる。
ビリーがいるのを知らなかった浮気相手はビビるが「最高のパイがあるんだ(◜◡‾)」と浮気相手を家の中へ招き入れる形で物語は終わる。
まとめ
見事なまでに後味の悪いバッドエンドなんだけどそんなに胸が苦しくなったりはしないです。
ビリーも奥さんもジプシーもみんなろくでもない人間だからですかね。
ビリーは言うまでもなく罪を認めず逃げたし奥さんはどうやら浮気してるっぽい。(確定的な証拠はないけど)
ジプシーのばあさんだって信号も使わずに左右を見ないで轢かれてるんだから自業自得と言えなくもない。
むしろビリーにかけられた呪いを恩義だけであそこまで出来るマフィアが一番まともなんじゃないかとさえ思ってしまいますね。
というか日本でもそうだけど歩行者絶対正義みたいな風潮はどうにかならないのかな。
歩行者にしろ自転車にしろ交通ルールを全く守らなくても轢いてしまえば車の過失ですからね・・・
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