オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主 ネタバレ 感想
あらすじ
「ハムナプトラ」「G.I.ジョー」のスティーブン・ソマーズ監督が、米ベストセラー作家ディーン・R・クーンツによる「オッド・トーマス」シリーズの第1作「オッド・トーマスの霊感」(ハヤカワ文庫刊)を映画化。平穏な暮らしを望む青年オッド・トーマスは、死者が見えるという霊能力のため、普通ではない人生を送っている。ある日、オッドは職場のダイナーで、凄惨な死に群がる悪霊ボダッハを大量に目撃。町が危機に陥っていることを察知し、平和を守るため立ち上がる。「ターミネーター4」「スター・トレック」のアントン・イェルチンが主演。共演に新進女優のアディソン・ティムリン、ウィレム・デフォーら。(映画.comより)
予告
90点
スティーブン・ソマーズ節全開!
個人的には心霊系の映画ってあんまり得意じゃいんです。
あまり感情移入出来ないというか怖がれないんですよ。
そんなんだから幽霊が出てきても「幽霊にビビらなきゃ襲われないんちゃうん?」とか「とりあえず殴ってみよう」って思っちゃうんです。
でもこの映画って「何気なく観たら面白かった」、「予想と違ってて凄い泣けた」とかそういう感想が多いんですよね。
だから「仕方ない、観てやるか」なんて上から目線で観たんですけど・・・
メチャ面白くてスゲー泣けました。
この映画は展開知らないほうが絶対楽しいと思うのでまだ観てない人はネタバレ全開ですので気をつけてください。
意外とサスペンス要素が豊富
スティーブン・ソマーズ監督作品って大衆娯楽が多くサスペンス要素って殆ど無いんですよね。
まあ、今作も大衆娯楽ではあるけど意外とサスペンス要素あります。
ただそれで展開がかったるくなることもなく、適度に合間合間にクスッとなる笑いが挟まれるのでかなり見やすいです。
個人的に心霊物で大真面目にサスペンスやられるとあまりノれない質なので・・・
どーしても幽霊ありきの謎解きって何でもありじゃん!って思っちゃうですよね。
アメコミのような設定
トーマス(アントン・イェルチン)はフリーターって予告で観たものだからてっきり情けないやつかと思ったら全然違いました。
むしろ体は鍛えてるし可愛い彼女のストーミー(アディソン・ティムリン)がいて警察署長の知り合いがいて・・・
とまあ秘密を共有できる仲間がいる攻守完璧なヒーローって感じなんです。
それでいてトーマスは良い奴だから嫌味もないんですよねー。
あとストーミーも良かったですね。
こういう映画には珍しく足手まといになることもなく、むしろトーマスのやってることにちゃんと理解があるので非常にストレスフリー。
可愛くて逞しい女性像の映画ってそれだけで評価したくなります。
大衆娯楽映画と舐めてると・・・
こういうお気楽ヒーロー映画って主要人物はみんな助かって万々歳!ってのが定番だと思うんですけど・・・
ヒロインはラストで死んでしまいます。
しかもさり気なく騙されるので僕は全く気づけずラストでズドーンと落とされました。
二回目に観た時によーくみると二人で甘い時間を過ごしてるシーンでヒロインのワイングラスだけ減ってないって気づいた時は更に切ない気持ちになりましたよ。
のりたまなんかは嗚咽もらしながら泣いとりましたからね。
けどどんな逆境でもメゲなかったあのトーマスにあんな泣き顔されちゃ共感するなって方が無理ってもんです。
まとめ
スティーブン・スマーズ監督らしく小気味良いストーリー展開とクスッと笑えるギャグが心地いい映画です。
トーマス役のアントン・イェルチンは決してイケメンではないのだろうけど独特の魅力があって良かったですね。
本当にラストが素晴らしいので観てない人(ここまで呼んじゃってたらネタバレしちゃってるけど・・・)には観て欲しい映画です。
多分分かってても結構泣けると思いますからね。
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