クラウン ネタバレ 感想
映画学校の仲間ジョン・ワッツとクリス・フォードがYouTubeに投稿したフェイクのホラー映画予告から生まれた作品。元になったフェイク予告編のクレジットに「キャビン・フィーバー」「ホステル」の監督イーライ・ロスの名前を記載していたところ、それを見たロス本人が映画化を提案。ロス製作により映画化に至った。息子の誕生日にクラウン(道化師)の衣装を着て祝った父ケント。しかし、衣装が脱げずに、やがてその衣装が肌の一部になり始め、自分が変わり始めていることを感じ取る。ケントは子どもたちをむさぼり喰う悪魔クロインにとり憑かれてしまっていた。(映画.comより)
予告
50点
イーライ・ロス映画の入門編にどうぞ
といってもこの映画はジョン・ワッツという監督さんの映画なんですけどね。
元々この作品はジョン・ワッツがイーライ・ロスの新作!という嘘予告をyoutubeに流したらまさかの本人から「映画化しよう」と声をかけられたのがキッカケです。
ジョン・ワッツはイーライ・ロスから声をかけられた時びっくりしすぎて「訴えないでくだせぇ(´;ω;`)」と慌てたらしい、そりゃそうだ。
しかもジョン・ワッツは今度リブートされる「スパイダーマン」の監督に抜擢されたというから凄い。
アメリカンドリームを絵に描いたような出世ぶりだよね。
ていうかどんだけスパイダーマンリブートされんの。
ソニーはいい加減スパイダーマンに頼ってないで他のヒット作を産もうか。
個人的には懐古厨と言われようがやっぱりサム・ライミ版のスパイダーマンが好きです。
グロ描写はわりと抑えめ
イーライ・ロスといえば「ホステル」や「アフターショック」みたいな精神的にも視覚的にもドギツイ描写が多いんだけどコレはわりと控えめ。
まあ、ピエロの標的が子供だから大人の事情もあるだろうしね。
個人的にも子供がどーこうされる映画はあまり好みではない。
やっぱりひどい目にあうのはDQNとカップルに限る。
ピエロと一体化していく設定は面白いけど・・・
ピエロの服を着たら実はそれが呪われてて脱げないどころか一体化していくという設定は非常に面白かった。
序盤の徐々に一体化していく恐怖は「 痩せゆく男」とか「スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間 」みたいな徐々に追いつめられる緊迫感とか焦燥感があっていい。
ただそれ以外がダメダメだった。
何より奥さんの目的がブレッブレ過ぎて盛り上がりに欠ける。
最初こそは夫を助けようと奮闘するものの途中から気が変わって、容赦なく旦那の頭を砕いたり気が変わるのが早すぎてあまり感情移入出来なかった。
まあ、実際問題自分の恋人がこんなんなったら自分もブレまくるとは思うけど、そんなリアルなブレ方されてもエンタメとして面白く無いんだよね。
助けるか助けないかある程度は一貫してほしい。
夫を何助けるのなら他人の子供を生け贄にした方が盛り上がるし、切なさを出すのならもー少し涙ながらに粉砕するとか欲しかった。
ラストの奥さんの一撃なんてマジで情け容赦ないからね。
まとめ
ポップコーン映画としては及第点。
だけどみんなで観るにしても標的が子供なだけにイマイチ盛り上がらんし、かといって怖いかといえばそうでもない。
とりあえず急に出てきてデッカイ音で怖がらせるだけなのでありきたり。
正直これなら「道化してるぜ!」の方がよっぽど面白いですね。
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