サベージ・キラー ネタバレ 感想
あらすじ
野獣のような男たちに凌辱の限りを尽くされた女性が、男たちをひとり残らず葬り去る壮絶な復讐劇を、エロスとバイオレンスを大量に盛り込んで描いたリベンジムービー。美しく、耳の不自由な女性ゾーイは、旅の途中でギャングに拉致されてしまい、果てしない暴力と凌辱を受ける。肉体も精神も踏みにじられた上、瀕死の状態で生き埋めにされてしまったゾーイだったが、翌朝、奇跡的に息を吹き返す。復讐心に燃える彼女は、自分を辱め、傷つけた男たちを、ひとりまたひとりと葬り去っていく。(映画.comより)
予告
80点
新感覚リベンジホラー
美女のリベンジムービーといえば「アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ」ですが、この映画はちょっと路線が違っててゾンビとかダークヒーローとか色んな要素がごちゃ混ぜになってます。
でも一見ごった煮に見えても一つ一つが丁寧によく考えられ練られてるのです。
それもそのはず、なんたってこの映画実は撮影に6年もかかってるんですよね。
また主演の女優さんはアクションをこなすのに9ヶ月間トレーニングをしたらしい。
ちなみに6年もかかったのは資金繰りが苦しかったという事情があったみたいですね。
でもその甲斐あってか監督の熱意をビシビシ感じれる良い作品に仕上がってます。
地獄の底から舞い戻った美女
耳は不自由だけど快活で優しさ溢れるゾーイ(アマンダ・エイドリアン)は結婚前に一人旅しよう!っていう感じで旅に出るんだけど、荒くれ者達に追い回されていたインディアンを助けようとしたばっかりに荒くれ者共に捕まってしまう。
そんで荒くれ者共にいいように陵辱された挙句腹を裂かれ埋められてしまう・・・
「アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ」でもそうだけど、ド畜生どもをのさばらせて視聴者にフラストレーション溜めていく手法は嫌いじゃないです。
だってその分リベンジが気持ちいいのだから(#^∀^)
この映画も例に漏れず荒くれ者共が鬼畜揃いでいい具合にヘイトを集めていく。
埋められたゾーイは謎のインディアンの不思議なパウワーによって生き返る。
・・・がそれはインディアンの意図したものではないらしく魂は戻ったものの体はすでに手遅れで死んでいる状態だった。
だから蘇ったゾーイは完全にゾンビなんだけどビジュアル的には案外悪くない。
可愛い貞子って感じで、グロカワイイという新ジャンルを築けそうだ。
解放のカタルシスが素晴らしい
どこにも行くとこのないゾーイは酒場で偶然自分を陵辱した奴らの一人にエンカウントしたことにより怒りがメラメラ燃え上がり、ジャッキーばりのアクション(容赦なしver)でド畜生にふさわしい制裁を下す。
しかも体がゾンビだから腹を刺されようが骨が折れようが石ころ詰めたり棒きれ突っ込んだりして体を修復?する。
「動きゃいいんだよ」って感じのぶっきらぼうな感じが素敵(´∀`)
「ミッション:インポッシブル ローグネイション」でも言ったけど泥臭く戦う女性って好物なんですよね。
ゾーイの生前がか弱くて儚い感じでギャップがあるのがまた魅力的。
さらにラストへむけてインディアンの戦士がゾーイに憑依するシーンとかコレなんの映画だっけ?って思うけど、先祖の怨念と自らの復讐心が合致したゾーイのビジュアルがカッコよすぎてそんなのどうでもよくなっちゃう。
続編があるなら是非ダークヒーローとして街にはびこるド畜生を相手に戦う彼女が見たいものだ。
腐っても女の子
ゾーイの恋人は彼女が行方不明になったのを知り街に探しに来るのだけど、ゾンビになってしまったゾーイは影から彼を見守るだけで姿を表さない。
恋人に自分のこんな姿を見られたくないというのはわかるんだけどね・・・
せめて言葉を発することができれば相手に気持ちを伝えられただろうと思うと切なくて涙がチョチョ切れそうになった(´Д⊂ヽ
そして復讐者に幸せな末路なし・・・
復讐を終えたゾーイは燃やされインディアンの魂とともに開放される。
まあ、体がゾンビになった時点で幸せな未来がないのは分かってはいたけど、それでもあれだけ恋人の前に出るのをあれだけ拒んでいたのに結局は彼氏に看取られながら逝く・・・
ゾーイの設定上全くしゃべらないんだけど、その分演じている女優さんの表情の演技が素晴らしくて最後は涙がポロリしちゃいました。
まとめ
リベンジホラーで泣かされるとは思いませんでした。
アクションよし、ビジュアルよし、感動よしのとってもいい映画で文句はないんですけど、ラストの一騎打ちはちょっぴり物足りないかな~。
ラスボスのキャラが弱いというか地味、散々無双してきたゾーイちゃんを一人で倒そうだなんて無謀にしか思えない。
もっとこうゾンビハンター的な強敵が出てきたらもーちょい燃えたんですよね。
例えばインディアンがゾーイに憑依したように昔インディアンを狩っていた奴らが別の誰かに憑依して・・・とかってね。
まあ、そこまでいくと全く違う映画になってしまうんですけどね。
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