アジョシ ネタバレ 感想
あらすじ
「母なる証明」のウォンビンと「冬の小鳥」で絶賛された子役キム・セロンが共演し、2010年韓国で630万人を動員したサスペンスアクション。過去のある事件をきっかけに、世間を避けるように孤独に暮らしていたテシク。隣家の少女ソミは母親が仕事で忙しく、テシクを「アジョシ(おじさん)」と呼び、たった1人の友だちとして慕っていた。そんなある日、麻薬密売に巻き込まれた母親とともにソミが犯罪組織に誘拐され、ソミを救うため組織を追うテシクは事件の背後に隠された真実を知る。(映画.comより)
予告
90点
韓国版レオンのタイトルに偽りなし!
定番の「舐めてた奴が実はヤバイ奴シリーズ」です。
この映画を見るまでウォンビンって知らなかったんだけど儚さの漂ういい男ですね。
アジョシって韓国語でおじさんって意味なんでだけどウォンビンはどう贔屓目に見てもお兄さんって感じですな(;´∀`)
ストーリーは「レオン 」と大体同じような流れです(主人公が寡黙なとこまでソックリ)。
でも決してパクリじゃん!とは言わせない迫力がありましたよ。
ザックリとストーリー紹介
・妻と子を失ったテシクは世捨人のような生き方をしていた
・そんなテシクの唯一の友人がソミなのだが母親が危ない金に手を出したがために攫われる
・テシクは元特殊部隊にいた能力をフルに駆使してソミを誘拐した組織を追い詰める
・組織を壊滅にまで追いやりソミを救出
・しかし法律を無視しているので警察に逮捕されることになったテシク
・駄菓子屋でお菓子をめいいっぱい買ってあげてテシクはソミと抱き合いEND
孤独なもの同士
レオンではおっさん×幼女という危ない恋を堂々とやってのけた名作だけどアジョシでは友達と親子の狭間という絶妙なラインが魅力的です。
主人公のテシク(ウォン・ビン)は妻と子を失い世捨て人みたいな生き方をしているんですけど彼の唯一の友人は幼いソミ(キム・セロン)だけ。
それとな~く仲はいいけどテシクは一線を引いてる感じなんだよね。
それは劇中のあるシーンでテシクはソミが困っている時に他人のフリをしてしまうことからもわかります。
妻と子を失ったテシクにはソミを実の娘のように感じてしまうことへの恐怖があったんでしょうね。
もしくは大切なモノができると失うことへの恐怖を感じるのでそれのトラウマかもしれません。
何にせよそれを責めないソミの強がりが何とも健気で・・・
「だって責めてたら友達いなくなっちゃうもん」ってセリフでゆでたまものりたまも完全にノックアウトされました。
鍛え上げられた肉体と燃えるアクション
ウォンビンの肉体が綺麗なんですよね。
イ・ビョンホンほどのバルクはないけど無駄な贅肉はなく筋肉量が程よくて万人受けすると思います。
アクション面は韓国映画らしいバイオレンスとイ・ジョンボム監督のスピード感のある格闘が素晴らしかったです。
また人身売買をしてるようなクズが相手だからテシクの容赦のない攻撃も実に爽快。
とくに終盤のソミが死んだと思った所のアクションは気持ちよかったです。
ここでは単身で敵地に乗り込むので相手のボスにも「お前バカか?」と言われるけど、基本的に銃を持った奴らに囲まれてのアクションは撮るのが難しいんですよね。
だって銃を持ってるのなら遠くから射撃して蜂の巣にしてしまえばそれで終わりですから。
酷い映画だと銃持ってんのに突っ込んでくるというガッカリな手法を用います(多分何かしらの映画で観ると思う)
基本的に目の超えちゃったアクションファンには「いや、むしろ距離取りながら射撃しろよ」・・・って思われたらもう負けなのですよ。
でもアジョシでは広い部屋にある柱を使いながら銃とナイフを駆使して一人ずつ倒していくので違和感がありませんでした。
テシクがダメージを受けるシーンも一々描写をいれないでさり気なく流しているのも好印象ですね。
あと最高に燃えるのがテシクとラム・ロワン(タナヨン・ウォンタラクン)の一騎打ち。
本来ならラム・ロワンはテシクを撃てば終わりだし仕留めるチャンスもありました。
なのにテシクの鮮やかすぎるナイフさばきに惚れてしまいあえてナイフでの一騎打ちを挑むんです。
男と男、プロとプロとしての競い合いがしたい!ってラム・ロワンの熱意が伝わってきて観てるこっちもテンション上がりますね。
まとめ
基本的に文句のつけようのない映画なんですけど気になる点もいくつかありましたね。
まず、記事の冒頭でも言ったけどウォンビンの目で語る演技と端正な顔立ちに鍛え上げられた美しい肉体と文句なしのいい男なんですけど・・・アジョシ(おじさん)ではないですよね。
どー贔屓目に見てもお兄さんがいいとこなのでは?
あと駄菓子屋のじいちゃんがソニの万引きを見てみぬフリするのもえ?って思ってしまいました。
まあ、そこらへんはお国柄とか価値観といったものがあるのだろうからいいんですけどね。
後もっとも残念だったのは人身売買のババアが無傷な事です。
流石にテシクが女を殴る図は色々と微妙だから直接制裁はないかなーとは思ってました。
でもバイオレンス描写に関して妥協のない韓国映画だから何かあると期待もしてたんですけどね。
あとウォン・ビンファンには朗報です。
最近ウォン・ビンが役者として復帰し映画を撮るらしいのでまたスクリーンの中でウォン・ビンが観れますよ。
観よう観よう思って観てないウォン・ビン主演の映画です。
アジョシとは対極にあるような役をやっているのでウォン・ビンが好きなら是非観ておきたいですね。
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