イット・フォローズ ネタバレ 感想
あらすじ
捕まった者に死が訪れる謎の存在=「それ」に付け狙われた女性の恐怖を描いたホラー。低予算ながら斬新なアイデアでクエンティン・タランティーノから称賛され、全米で話題を呼んだ。ある男と一夜を共にした19歳の女子大生ジェイ。しかしその男が豹変し、ジェイは椅子に縛り付けられてしまう。男はジェイに「それ」をうつしたこと、そして「それ」に捕まったら必ず死ぬことを彼女に告げる。「それ」は人にうつすことができるが、うつした相手が死んだら自分に戻ってくるという。ジェイは刻一刻と迫ってくる「それ」から逃げ延びようとするが……。本作が長編2作目となる新鋭デビッド・ロバート・ミッチェルが監督・脚本を手がけ、「ザ・ゲスト」のマイカ・モンローが主演を務めた。(映画.comより)
予告
70点
タランティーノ「いや、そこまで絶賛はしてないよ?」
ということで前から気にはなっていた映画の一つです。
低予算映画の魅力って基本的にアイディア勝負なので結構斬新なものが観れる事。
この映画も非常にアイディアが面白い。
絶対に逃れられない恐怖
まずルールが非常に面白かった!
1・倒しても倒しても沸いてくる
2・どこまでも付いてくる上に一般人と見た目が変わらない(例外あり)
3・セックスをする事で誰かに移せる
4・移した相手が死ぬと自分のところへ返ってくる
ルール1はもうホラーの定番だろう。
倒しても倒しても無限沸きするのはお約束みたいなもんだしね。
ルール2も非常に良かった。
たまに一般人とそっくりだったり、明らかに異質だったりと全くもって一貫性がない。
だから一般人の方が怖く見え、明らかに異様な見た目のヤツのがむしろ安心すると言う新感覚の緊張感がある。
そしてルール3はティーンエイジャーの淡い恋心と観る側へのお色気サービスもできちゃうと一粒で二度おいしい。ヒロインの子が非常に可愛いのもポイント高し!
そしてルール4がなんとも恐ろしい、相手に移したらそれで終りではなく移したヤツがやられたらアイルビーバックしてくるって・・・(;゚Д゚)
ぶっちゃけこんなもん移された時点でほぼ詰みじゃんか(ノД`)
設定はいいが詰めが甘い
確かに設定もいいし「それ」のスピードがノロい事を逆手に取った恐怖演出はいいんだけど、ちょっと雑に感じる部分も多かった。
とろとろ追跡してくるのはいいけど追跡を切り上げるルールがないのが残念だ。
どこまでも追跡してきてるのかと思えば急にいなくなる、寝込みを襲ってくるわけでもないしね。
そこらへんのルールが曖昧だから何だか都合のいい登場に見えてちょっとゲンナリ。
しかもこのモンスターは普段はインビジブル状態で移された人にしか見えないけど触れる事も攻撃を加えることも出来る。
と言うことはだね、警察に助けを求められたんじゃないだろうか?
動きのとろさを利用して誘導もできるだろうし。
もしくは動画に怪異を収めて公開するとかとにかく複数人で怪異を確認できた時点で色々と対処のしようはあっただろう。
すくなくともプールのど真ん中に突っ立って襲われるのを待つよりはマシだ。
他にも全身完全武装して襲われたらどうなる?とかとっ捕まえて拘束したりはできないのか?
など試してみたい事は沢山あってもそれをやってくれない。
まあ、そうなるともうジャンルが変わっちゃいそうだけどね(それはそれで観たいけど)
まとめ
色々と文句はあるけどアイディアが斬新でとっても楽しめました。
ラストの売春婦に「それ」を移してとぼとぼ帰る二人の後を「人」か「それ」か判断のつかない誰かがついてきてて終わるのも良かった。
冒頭でヒロインが死んじゃうのが分かってるだけに何とも切ない感じ。
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