魔法にかけられて ネタバレ感想
あらすじ
ディズニーアニメのプリンセスが実写の世界へ迷い込んだことで起こる大騒動を描いたファンタジック・コメディ。魔法の国で暮らすジゼルは、王子との結婚式の日に魔女に騙されて現代のニューヨークへと送り込まれてしまう。今までいた世界の常識が通じず困り果てていた彼女は、超現実主義の弁護士ロバートと出会う。ピュアでマイペースなヒロインを演じるのは「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」のエイミー・アダムス。(映画.comより)
予告
90点
2次元が画面をぶち破り3次元に飛び出てくるという誰もが抱く願望を叶えた
誰しも一度くらいはアニメのキャラがもし画面から出てきたら・・・と妄想したり、逆にアニメの世界に飛び込んで無双してみたい願望があったのではないだろうか?
僕たちの世代ではうる星のラムちゃん、めぞん一刻の恭子さんに恋をしてみたり、ドラゴンボールの悟空に憧れては、かめはめは打ってみたいなんて妄想をしたものだ。
それが大人になって働き出し現実社会の厳しさを感じてからは子供っぽい妄想をやめ夢を見ることをやめてしまい、幻想の世界から自然と遠ざかっていった。
これはそんな夢を見ることを止めた大人こそ見るべき映画だ。
基本はコメディ
2Dと3Dの世界を行き来する内容ならそのギャップをネタにしない手はない。
2Dの世界ではみんな動きが仰々しいし台詞もいちいち芝居かかっている。
これはアニメの世界観なら自然に感じれる事だが、リアルの世界になった途端とってもシュールな絵づらとなる、
ジゼル(エイミー・アダムス)なんかは普通に考えれば完全に頭のオカシイ危険人物にしか見えないだろう。
何かとすぐ歌いだすしいちいち動きが演技がかってるし、日本でこんな人おったら即通報レベルだ。
他にも・・・
・人んちのカーテン勝手に破ってドレスを作る。
・ニューヨークにいるねずみやハト、しまいにはGまで使って家を掃除させる(掃除が終わってハトがGをさらっと捕食するというブラックジョークにはやられた’`,、(‘∀`) ‘`,、)
家主のロバート(パトリック・デンプシー)はこんなん見せられても割りと平然としている。
普通なら「こいつはやべぇ・・・」となって全力で追い出すとこだろうけど、そこは弁護士と言う高給とりの財力の余裕なのか、それともジゼルの美貌と純真さに警戒心が緩んだのかとっても優しくしてしまうのだ。
キャスティングが完璧
ジゼルはもちろんの事エドワード王子(ジェームズ・マーデン)も変質者級の電波なんだけど、その甘いマスクと天然具合で現実世界でも生きていけるんじゃないかなと思えちゃう。
でもやっぱりこの映画の立役者はエイミー・アダムスだろう。
一歩間違えば勘違い電波娘と化すとこなのに見る側に「くっ、ほっとけない。守ってやらねば」と思わせる演技力には本当に感服した。(わしもドラゴンに攫われてジゼルに助けられたい)
昼ドラのような浮気ものでもディズニーにかかればシンデレラストーリー
途中まではロバートとジゼルはくっつくんだろうけど、ナンシー(イディナ・メンゼル)どうなってしまうん?まさかロバート王子とくっつくなんて事ないよなハハハ(;^ω^)
くっつくんかい!
お前ら接点ないだろ、完全に残り物同士だし仲良くすっか?的なノリだったろ!
いや、それは大人の汚れに満ちた思考だ、ここは見方を変えてみよう。
逆に考えるんだ、浮気してもいいのだと。
つまり恋愛というものは本来もっとフラットなものだ、浮気だなんだとディープに考えてしまうのは現代社会に生きる我々の悪い癖だ。
つまり好きな人と一緒にいようとして何が悪い!
それにほら、ナンシーにはロマンチストな一面があるって設定もあったやん?
うんうん、そうだジゼルのようにナンシーだってさらっと男を乗り換えたっていいじゃない。
本当に好きな相手のところへ行くのは浮気じゃないんだ。
うむ、これで辻褄が合う、素晴らしいシンデレラストーリーだった!
・・・って思えるかー!流石にちょっと厳しいわ!
なんだかんだ満足してはいる
色々と恋愛間に対して突っ込みはしたが、それは大人の目線で恋愛をみてしまうからでしょう。
結婚、出産、会社、近所付き合い、子供の成長などとにかく大人の恋愛ってのはリアルで綺麗ごとばかりでは済まされないものが多すぎる。
でもそんな人間社会だからこそこういった非現実な恋愛には憧れを抱いてしまう。
だからなんだかんだ大好きな映画です。
最後のナンシーとロバート王子がくっつくのも正直嫌いじゃないし、ナンシーがアニメの世界で生きるオチは個人的に凄く羨ましい。(現実逃避がしたいだけ)
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