チャッピー ネタバレ感想
あらすじ
「第9地区」「エリジウム」のニール・ブロムカンプ監督が、「第9地区」同様に南アフリカ・ヨハネスブルグを舞台に設定し、成長する人工知能を搭載したロボットをめぐる物語を描いたオリジナルのSF作品。2016年、南アフリカのヨハネスブルグでは、テトラバール社の開発した警察ロボットが配備されて注目を集めていた。ロボット開発者のディオンは、自ら考え、感じる人工知能(AI)を独自開発し、スクラップ寸前の1台のロボットに密かにAIをインストールしようとする。しかし、その矢先にストリートギャングに誘拐されてしまい、AIをインストールして起動したロボットは、ギャングの下でチャッピーと名付けられ、ギャングとしての生き方を学び、成長していく。そして、ディオンのライバルでもある科学者ヴィンセントにチャッピーのことが知られ、その存在を危険視するヴィンセントによって、チャッピーは追い詰められていく。ブロムカンプ監督の盟友シャルト・コプリーが、モーションキャプチャーによってチャッピーを演じた。デブ・パテル、シガニー・ウィーバー、ヒュー・ジャックマンが共演。(映画.comより)
予告
75点
第9地区とエリジウム監督の最新作。
第9地区はスッゲー面白かったけどエリジウムはつまらんと思った人は高確率でチャッピーは面白いと思うじゃないんでしょうか?
今回のチャッピーはアンドリューNDR114やAIなどの感動系かなと思って見たので結構予想と違う方向へ進んでいったのでかなり意外でした。
ロボットが警察の変わりに危険任務をこなす近未来で兵器開発会社に勤務するディオン(デーヴ・バデール)によって感情をもつロボットを作るため、その人工知能ソフトウェアを開発したが上司のミシェル(シガニー・ウィーバー)にサクッと拒否されたが諦めきれずに廃棄寸前だったロボットを持ち帰るが、帰り道にロボットがどうしてもほしいというギャングのニンジャとヨーランディに脅されてロボットに人工知能ソフトをインストールする事になる。
こうして何の情報もない無垢な赤ん坊のようなロボットチャッピーが生まれた。
チャッピーは純粋なんだけどとっても人間らしいんですよね。例えば教えられた事はロボットなんでやっぱり学習能力は高くあっという間に覚えてしまう。
でも自分に対する破壊行為に対して恐怖したり怒られるとションボリするなんてのは人間特有のものですよね。
それに動きとかもロボットのように無駄のない動きではなく人間らしくギャングみたいに歩いたりへんな癖があったりと完全に見かけはロボット中身は人間状態です。
そんなチャッピーのもっとも人間らしい感情が生存本能なのかなと思います。
人間って生きるために必死になると思うんだけどチャッピーの生への執着はかなりのものでその為には手段を選ばず行動してました。
でもその過程で自分を大切にしてくれる人や自分の為に犠牲を払ってくれる人をみて愛情を知る事で他人を傷つける事への良心の呵責を学び自己犠牲さえいとわないまでに成長するんですよね。
うーむ、チャッピーの人間らしさには本当に感動しましたね。チャッピーがディオンに壊れたボディの為余命が少ない事を告げられたとき本気で怒ってたんですけどこれも人間特有のものですよね。生への執着は人間が人間たるもっとも源泉たる感情だと思います。ロボットがそんな感情を抱くのならもはやそれは魂を持っている事に等しいと思うのだけどどうでしょう?
とにかく最終的にはディオンやヨーランディなどが肉体を失い意識を他のボディに移すことでチャッピーと彼らは延命に成功するんだけどこれはある意味神への冒涜、命の価値を変えてしまう行為となるんでしょうね。
でも命の価値って本当に普遍なのか?時代によってかわってもいいんじゃない?って僕は思います。だからこの映画は「命は期限があるから価値がある」って事を真っ向から否定してるように思えます。
あ、あと第9地区のような男の子なら興奮必死のロボットアクションもあるにはあるんだけど第9地区に比べるとちょっと見劣りするかなーと思いましたね。
でもチャッピーがヴィンセント(ヒュー・ジャックマン)をフルボッコにするところは結構スカッとします。
チャッピーのロボットならではのパワフルな攻撃は「ちょっ、もう止めてあげたほうが・・・(´∀`;)」ってなって笑っちゃいました。
チャッピーはロボット映画特有の無機質なロボットが最終的に愛を覚え感動を与えるのではなく、最初から最後までロボットの見た目をした人間が生長するヒューマンドラマを見てるようでした。
どうでもいいけど家に一台ミニチャッピーが欲しいなあとノリタマがいってました。
なんでミニ?って思ったのは僕だけでしょうか。。。
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