クーデター ネタバレ感想
あらすじ
海外赴任先でクーデターに巻き込まれた男のサバイバルを、オーウェン・ウィルソン&ピアース・ブロスナン共演で描いたスリラー。東南アジアの某国に支援事業のため妻と2人の娘を連れてやってきたジャック。しかし、到着した翌朝に国を転覆するクーデターが発生。政府の重役は殺害され、政府と外国人をターゲットにした容赦ない殺戮が始まる。言葉も通じず土地勘も全くない異国で、ジャックは必死で家族を守りながら逃走。その途中、危機一髪のところを謎の旅行者ハモンドに助けられたジャックは、敵か味方かわからないハモンドに先導されながら逃げ続けるが……。(映画.comより)
予告
80点
下手なゾンビ映画より恐い
仕事で異国の地に家族と移住することを決めたジャック(オーウェン・ウィルソン)一家が赴任先でクーデターに巻き込まれてしまう話です。
クーデターってのは起こしたくて起きるものではなく人々が追いつめられて起こしてしまうものです。
だから起こす側ものっぴきならない事情があってのことなんですよね。
映画では起こした側が徹底的に恐怖の対象として描かれているけど本人たちにもそれだけの怒りが生まれた理由があるんです。
王道のパニックホラー
オーウェン・ウィルソンを見るとどうしても僕はどうしてもナイトミュージアムのジェデダイアとかジャッキーとの映画を思い出したりしてしまうんです。
他の映画も大抵コメディが多いので彼のシリアスな演技は中々新鮮でした。
物語はシンプルで国をビジネスで奪われそうになった国民がクーデターを起こしそれに巻き込まれたジャック一家がひたすら逃げる!逃げる!逃げる!
道中でジェームズボンド(ピアース・ブロナン)に助けられたり母ちゃんの怒りの一撃で窮地から脱出したりとすがすがしいまでにハリウッドな映画でした。
いわゆる「家族で危機を乗り越えろ!」っていう使い古された題材なので新鮮味はないものの現地人が全力でヤリに来る姿は中々強烈。
あと意外にもこういったパニックムービーでは珍しく娘達が大人しくて良い娘ばかりです。
大人でさえこんな状況に放り込まれたら取り乱してしまうだろうに泣き叫ぶこともなく親の言うことを聞いてるのでギャーギャーわめきがちなパニックホラーにうっとおしさがない。
流石にビルからぶん投げらそうになった時は長女が全力で抵抗してたました(屋上に追いやられ隣に飛び移るしかない場面で奥さんが向こうへ渡りジャックが娘達を投げて渡そうとするシーン)
予告でもあるけどここがアクション部分では最大の見せ場です。
これ以降はひたすらに逃走が続くからダレるといえばダレますかね。
現地の人々の微妙な心理
逃げた先々で色々な人に助けてもらうのはご都合主義に感じる部分もあるかもしれないです。
でもそれも国に住んでる人の中にはクーデターに反対だったり傷つく人をみたくない人もいるわけで・・・
一家が原付で逃げてるときに倒れてしまった時に起こしてくれた青年の表情が「あ、この人たち俺達の土地を奪おうとしてる外国人だ、どうしよう言ってしまおうか。でも俺が言ってしまえばこの人達はきっと大変な目に会うだろう、やめておこう(´・ω・`)」って思ってたのかなーと思うとなんともいえない気持ちになります。
まとめ
期待値を上げすぎてたのもあって始めて観た時は正直「こんなもんか・・・」という気持ちがありました。
序盤のわらわらと現地の人が武器を手に湧いてくるのはハラハラできるけどやっぱり子供という要素が入る分激しい描写は控えめなんですよね。
「ランボー 最後の戦場」のような情け容赦のない映画が観たい人には色々と物足りないでしょうね。
ただ家族者のパニックムービーとしては及第点でしょう。
「平和ボケ」した僕らにランボーが喝を入れてくれます。僕の感想はこんな感じです→ランボー 最後の戦場 ネタバレ
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