セッション ネタバレ感想
予告
90点
狂気の中でしか天才は生まれない
ある種の技術を極めた人間がさらに自分の人生を投げ打ってようやく到達できるかどうかという領域、それが天才と呼ばれる人種である。
名門音楽学校のフレッチャーはそういった人種を作り出すことを信条としていたのだが、その教育振りはスポ根だとかスパルタだとかという次元を遥かに超えていた。
音楽映画というよりはスポ根にサスペンス要素をちょっとプラスした感じなんだけど全編緊張感につつまれていたのは、フレッチャーの演技のお陰でしょう。
僕も高校の部活では顧問が厳しい人でよく怒鳴ってたのを覚えてます。
だからフレッチャーを見たときはこえーってより懐かしいなあって感じましたね。
まあさすがにフレッチャーほどの無理な要求はしてこないですけどね。
でもそれも一つの教育としてありだとは思うんですよね。
例えば一人で筋トレをしてると限界がきたら「もう無理」と思ったところでやめるじゃないですか、
でも誰かに応援してもらったり見られてる意識があるともう少しがんばれますよね。
そしてそれが怒鳴られたり怒られたりするとさらにもう一段階頑張れる。
だから人って基本的には誰かに追い込まれた方が潜在能力を開花したり成長できるんですね。
もっとも度を過ぎてしまうと元も子もなくなることもあるんですけどね。
でもそのスパルタを真面目に受けきり更にその上をいったニーマンのラスト10分は本当にスゲー爽快な気分が味わえます。
鬼教師の度重なるスパルタ教育に耐え切り才能を開花させ認めさせたニーマンには拍手を送りたくなりました。
ニーマンの役者さんはドラムを叩く演技の為、本当に手が豆だらけになるほど練習したそうです。
あの血豆が痛そうな表情は演技ではなく本当に痛かったのだろう・・・
ただ後半からはジャズよりもフレッチャーとニーマンの駆け引きがメインになってくるのでジャズをやってる人とかは肩透かしにくらっちゃうかもしれないですね。
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