アバウト・タイム~愛おしい時間について~ ネタバレ感想

アバウト・タイム~愛おしい時間について~ [Blu-ray]

80点

予告

人生において幸福とはなんなのか

タイムトラベル出来る一族の幸福を探す物語なのですが人間にとって幸福とは何かを考えさせられましたね。恋愛ものにSF要素っていうバタフライ・エフェクトを思い浮かべる人がほとんどかと思うけどこの映画はそんなにデンジャラスなタイムスリップではありません。気になるあの子に猛アタックしてみたけど全然話が噛み合わん!ってことで過去にもどってもう一回違ったアプローチをしようとまあかなり軽い感じですのでどちらかといえば恋はデジャヴライクですね。

この一族はこの能力を駆使し繁栄してきたけども皆が皆幸せになれたかというとそうでもないのです。完全無欠に見える能力は人を不幸にしてしまうこともある、それは例えば富と名誉を手にしてしまったいわゆる億万長者と呼ばれる人種の悩みに近いのかもしれない。高級車をどれほど購入しようと土地をどれだけ得ようと人はそんなに多くのもの享受することはできない、せいぜい日替わりで車を乗り回し季節ごとに別荘にいくぐらいだ。そんなもの数年も飽きてしまうのは目に見えてしまうのに億万長者は常に一般大衆から非難を浴びせられることが少なくない。そんな彼らには高級車も立派な家も無駄でしかなく日々の生活など惰性にしかならないのです。

ティム一族ははっきりいって生半可な権力者など話にならない力を持ってしまっている。タイムスリップを繰り返せば不老不死な上に強くてニューゲームみたいなこともできちゃうんだから人生イージーゲームなのは容易に想像つく。でも人生ってそうじゃないだろ?本当に大切なものはなんだ?それが幸福と気づいたティムは自ら能力を封印するのでした。

散々能力を使って幸せを存分に享受しておきながら能力封印って「チート使いまくって満足したからよし縛りプレイをしよう!」みたいな感じで腑に落ちない部分はありますね。でも人なんて間違いをするものだしティムは悪いことには一切能力使ってないし父ちゃんとの別れは涙不可避だったのでよしとしよう。

人として何が幸福に繋がるのか・・・僕みたいな庶民にはお金や自由など幸福になるために必要なものは山ほどあるのですが、すべてを手に入れた人間からすれば必要なものが沢山ある事自体が幸せなのかもしれない。

 

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