[チョコバーの]パージ:大統領令 ネタバレ 感想[恨みは怖い]
あらすじ
1年に一晩、12時間だけ全ての犯罪が合法化される法律=「パージ」によって巻き起こる混乱や恐怖を描いた人気シリーズの第3作。アメリカ政府が犯罪の抑制につながるとしてパージ法を容認する中、パージに異を唱える女性議員のローンが台頭。米国内はパージの賛成派と反対派で分断が進んでいく。ローン議員は大統領選に出馬を決め、パージの是非を問う大統領選が幕を開けるが、そこへ新たなパージ期間が開始される。警察も病院も機能しないパージの夜、暗殺の標的となったローンと、彼女を護衛するレオは、生き延びるために奮闘する。シリーズ前2作同様に、「パラノーマル・アクティビティ」のジェイソン・ブラムと「トランスフォーマー」のマイケル・ベイがプロデューサーを務め、ジェームズ・デモナコがメガホンをとった。「キャプテン・アメリカ」シリーズで知られるフランク・グリロが、前作「パージ:アナーキー」に続けてレオ役で主演を務める。(映画.comより)
予告
60点
国家規模のヒャッハー面白い一言が浮かばなくて適当になってゴメンナサイ。
12時間だけ全てが合法化されるというありそうでなかった『パージシリーズ』もついに第三弾です。
初代は個人宅、2は街規模、ならば第三弾は国家規模じゃい!っとお前それは安易すぎるだろ・・・と突っ込みたくなるけれどもそこは突っ込むのが野暮なのです。
しかしこのシリーズって設定的には色々とエグいシーンとか展開をやれるのにやらないんですよね。
『SAW』とかもそうだけどさ、こういうシチュエーションものってどんだけエグいシーンが観れるのかも1つの楽しみじゃないですか。
でも3作も続いておいて控えめ路線なんですよね、ずーとなんでだろう?って思ってたら今作で監督さんが僕の疑問に答えてくれたのですよ。
実は今作は監督がやりたかったことはエグすぎて許可が降りなかったそうです。
なるほど、許可されなきゃそら撮れないわな。
きっと今までの監督さんの場合もそうだったのかしれないと納得したのですが、うーんしかし秀逸な設定なだけにとても勿体無い・・・。
これだけ秀逸な設定なんだからイーライ・ロスの『アフターショック』くらいのヒャッハー感と胸くそ展開があった方がもっと盛り上がるとは思うのだけれども。
ザックリとストーリー紹介
・前作の生き残りレオは反パージ派の議員のSPになっていた。
・そこで半パージ派の議員であるローン議員を疎ましく思っている賛成派は、今回のパージに「要人も例外なし」というルールを付け加えた。
・パージの始まる前夜に世界各国からパージに参加したがっている人が参加。
・ローン議員はシェルターにこもってたんじゃ市民から支持を得られないと考えレオたちの護衛だけで家でパージをやり過ごそうとする。
・しかし内部の裏切りによってレオとローン議員は孤立する。
・そこにパージの反対派のレジスタンスたちと出会い、一時の安息を得る。
・だがレジスタンス達は賛成派の司祭を狙っており、それを止めようとするローン議員は司祭一味に攫われてしまう。
・そこでレジスタンスによる司祭暗殺計画は一旦保留にしてローン議員の救出に向かう。
・犠牲を出しつつもローン議員の救出に成功し、司祭を殺すか迷うがローン議員の願いにより踏みとどまる。
・パージを生き残ったローン議員は見事当選し、パージ法を撤廃するが賛成派の暴動は収まらずEND
キャラの個性はあるが脚本はイマイチ
(毎回誰かしらこのセリフ言ってるよね)
こういった一発ネタ系ホラーアクション(と言いつつももう三作目だが)って脚本はわりとオマケでして、面白さの6~8割位はキャラで決まると言っても過言でありません。
ホラー系に皆が求めるものは刺激的な映像と感情移入できるキャラクターですからね。
今作はスーパーの主人のおっちゃんだったり、そのおっちゃんを慕っている未来ある若者だったり、前作を生き残った豪の者だったりと非常に個性があってキャラがたってるんですね。
ただその反面パージ参加者はかなり地味だったかと思います。
相変わらず不気味な仮面を被ってはいるのだけれども、中身が案外ちゃっちい奴らばっかなんですよね。
ただスーパーのおっちゃんにケンカを売ってきた少女は中々良かったです、最後の最後までチョコバー寄越せ!と連呼しているのは流石に笑っちゃいました。
まあ、味方サイドが強すぎるせいもあるのでしょうが・・・、というかね味方サイドが危なげもなく生き残りすぎです。
ぶっちゃけ最初から最後まで殆どハラハラすることもなく終わっちゃんですよね。
そりゃ味方サイドのキャラは皆いい人だし、死んでほしくないとは思います。
でも本当に最後まで殆ど死なないんじゃハラハラドキドキ出来ないじゃないですか。
仮にもホラー系アクションなんですから、多少は味方サイドがピンチに陥ったり、敵サイドが優位に立つ場面が欲しかったかなと思います。
ほぼ最初から最後まで主人公サイドのワンマンゲームなんですよね。
上にも上げた小憎たらしい少女とかわりとツボだったのに物凄いあっけない退場でしたもの。
せめてスーパーのおっちゃんとのタイマンくらい観たかったな~。
スカッと爽やか!安心して楽しめる
(毎回不気味な仮面くんいるんだけど、毎回見掛け倒しなのがなんともな~)
上で味方サイドがあまりにも死ななすぎて緊張感がないと言っていますけれども、これは裏を返せば安心して楽しめるということにもなります。
味方サイドは基本的に戦闘力高めなので、大抵の困難は自力でなんとかできちゃうんですね。
上に二度上げている少女なんかはメチャクチャ性格悪いし生意気で頭までイカレてるわけですが、そんな輩をスコーンと景気良くやっつけてくれるわけですよ。
そらもうスカッとしますよね。
味方が死なない、しかも強い、更に皆いい人!なんて初心者マーク付きの三輪車にのっているかのような安心感です。
まあ、ホラーでそれってどうなん?って話なのでココらへんは好き嫌いが別れるところかもしれませんね。
まとめ
B級ホラーアクション的なノリなので、ポテチでもつまみながら観る映画ですね。
もはやシリーズを存続させようがない気もするけれども、続編が出るのなら続けて観ていきたいとは思います。
でもやるならまた規模を小さくして低所得層の悩みや恨みつらみと言ったものに焦点を当てた内容を観てみたいですね。
イーライ・ロスらしくウルトラ胸くそ系です、でも面白い。
初見の時は噂に聞くほどは面白くないと思った映画。
この時に主人公たちが助けた人が3ではレジスタンスのリーダーなんですよね。
内容忘れました。
こんにちわ。
このシリーズは一作目が一番緊張感あったと思います。
普通の会社員の主人公にエリートと差別意識の強い傲慢な敵役。
こういうの話のキモって敵をどれだけ小憎たらしく演出して
観客に感情移入させるかに懸ってると思うのですが
2以降は無敵主人公が道中にRPGの雑魚敵の如く飛び出すヒャッハーを倒すだけで盛り上がらないんですよ。
親殺してきたからチョコバーくれの人までいくともう一周回って面白すぎて好きになっちゃいますし。
2は金持ちが人間狩りパーティー開いてるシーンだけは良かったですけど。じっくり過程を描いてたので実は強い主人公やっちゃえって応援する準備が出来ましたし。
ハンガーゲームのように殺し合いが始まるまでの時間が毎回面白いですね。殺し合いツアーで来訪した外国人とか小ネタが楽しいです。
アイディアは良いのに調理の仕方がマズいというか、対政府路線にいっちゃうと面白さの底が決まっちゃうので勿体ないなーという感想でした。
もぶさん、こんにちは!
一作目の緊張感は良かったですね~。
ぶっ飛んだ設定なのにテンポが良くて世界観への没入感も高かったと思います。
2作目以降は素材はいいけどおしい!って思う所多いですよね。
チョコバーのような愛すべき敵キャラもいいけど、やっぱり「コイツぁ、反吐が出るほどの屑だぜ・・・」と言ったアクの強い敵も欲しいものです。
バトロワ系やスラッシャーとかホラーって、始まるまでが毎回おもしろいってのよくわかります。
僕もホラー映画を観るときって、呑気にはしゃいでいる若者とかこれからやばい場所に向かうまでの間が、一番ワクワクドキドキしますからね。
そうですね~、でもこういったホラー作品ってめげずにドンドン量産してほしいってのもあります。