マネー・ショート 華麗なる大逆転 ネタバレ 感想
あらすじ
クリスチャン・ベール、ライアン・ゴズリング、スティーブ・カレル、ブラッド・ピットという豪華キャストが共演し、リーマンショックの裏側でいち早く経済破綻の危機を予見し、ウォール街を出し抜いた4人の男たちの実話を描いた。「マネーボール」の原作者マイケル・ルイスによるノンフィクション「世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち」を原作に、「アントマン」脚本などを手がけてきたアダム・マッケイが監督。第88回アカデミー賞では作品賞、監督賞など主要部門を含む合計5部門にノミネートされ、脚色賞を受賞した。05年、ニューヨーク。金融トレーダーのマイケルは、住宅ローンを含む金融商品が債務不履行に陥る危険性を銀行家や政府に訴えるが、全く相手にされない。そこで「クレジット・デフォルト・スワップ」という金融取引でウォール街を出し抜く計画を立てる。そして08年、住宅ローンの破綻に端を発する市場崩壊の兆候が表れる。(映画.comより)
予告
85点
リーマン・ショックの裏側
「ドリーム ホーム 99%を操る男たち 」に引き続きまたリーマン・ショック関連の映画です。
ただこちらはお家がどーのってではなくリーマン・ショックそのものに焦点を当ててます。
それ故か難しい言葉が飛び交ってて、しかも展開もスピーディなんで話を追っかけるのが結構忙しい。
でも基本的にコメディタッチに描かれてるんでかなり観やすかったですね。
目次
ザックリとストーリー紹介
・サブプライムローンのおかげで空前の住宅ブームのまっただ中に金融トレーダーのマイケルは住宅市場は破綻すると予測
・そこでマイケルはCDSという金融取引を用いて大金を稼ぐ作戦を決行
・その作戦とは簡単にいえば「バブルが弾ける方に賭ける」というもの
・バブルなんて弾けるわけ無いと思っている銀行からすれば、ありえもしない危険に保険をかけているようなものなので大喜びでその誘いを引き受ける
・その陰でマイケル以外にもバブルは弾けるということに気づいた奴らが他にもいた
・それぞれが野心を持ち様々な方法や人脈を用いてCDSを購入
・結果住宅市場は破綻しCDSは巨額の富へと変わる
・しかし金持ちになって喜ぶものもいたが住宅市場の破綻は数十万人が家を無くし職を無くすことを意味していた
・その事実を受け止めるもの、受け止めきれないもの、それぞれが何とも言えない気持ち悪さを残してEND
豪華共演者の曲者キャラが素敵
(こういう癖のあるキャラやる時のベールが好物です)
実名でカメオ出演している大物をいれればかなり豪華な出演者たちです。
そんでそれぞれ適役というかみんないいキャラしてましたね。
個人的にはやっぱりマイケル役のクリスチャン・ベールが好きでした。
夜な夜な街で悪党を駆除するコウモリ野郎もいいけど、クリスチャン・ベールにはやっぱりこーいう「アメリカン・サイコ 」っぽいキャラがあってるな~って思うんですよね。
まあ、マイケルはただ人と感性がほんのちょっぴりズレているだけなんですけどね。
むしろ上手く付き合えれば凄い良い奴な気がします。
余談ですけど僕の友人にもマイケルみたいな奴いるんですよね。
もの凄い理系でスッゲー頭良いんですけど人付き合いがとにかく下手!
たまに何を言ってるのかわからないし口もちょっと悪い。
でもその言葉の裏に悪意が微塵もないのが分かるから何十年と付き合ってこれたんですけどね。
ただその友人はそういう性格が災いして未だに独身です。
流石に本人も最近は一人っきりの家に寂しさを感じてるのだとか・・・
誰か紹介してあげたいけど、女性関係に疎い僕としては祈ってあげるくらいしか出来ませんね~、無念。。。
弱者を食い物にするサブプライムローン
(説明よりもマーゴット・ロビーの一挙手一投足に目がいっちゃう)
この映画は難しい用語が多く3組に分かれて、デッドプールよろしく第四の壁を突き破って現実のセレブがわかりやすく解説してくれます(それでもわかりづらいけど・・・)
その中の1人であるマーゴット・ロビーはサブプライムローンの事をこう言っています。
「サブプライムローンはクソって意味よ」
何でクソなの?って思われた方もいると思います。
そこでそれとな~く説明してみたいともいます。
サブプライムローンのせいで世界がやばい
サブプライムローンって無職だろうがなんだろうが組めちゃうローンなんです。
でもその結果不良債権化しちゃうわ、他の商品とヒュージョンさせて売るわでリーマン・ショックを引き起こすキッカケになったんですよね。
んでそのリーマン・ショックのせいで何十万人という失業者を出したり、家なき子を量産したりしました。
ついでに日本にも飛び火して人生オワタする人が続出。
そりゃマーゴット・ロビーもクソっていいますわ。
徹底的に悪として描く銀行員
(マイケルを金を捨てに来たアホだと高笑いする銀行員の図)
この映画ではサブプライムローンがいずれ焦げ付くのをわかっていながらも貸してしまう悪徳銀行員ばかりでした。
返済できるかどうかなんてまるで気にしてない。
気にするのは自分たちの給料だけ。
あと投資家もマイケルの「住宅市場やばいんやで!」という言葉にもまるで耳を傾けない。
これが事実なんだって言うのだから怖い話ですよね。
でもズーンって重い映画って事もないんです。
きっと最初から最後まで銀行員はポルシェと女のことしか頭にないアホ揃いとして描いたからでしょう。
分かりやすい悪い奴らがいると難しい用語で頭を悩ませなくても「あ~こいつら悪そうだな~、酷い目にあってまえー」って思えますしね。
大逆転って気持ちにはなれない映画
大逆転って聞くとエディ・マーフィーの「大逆転 」を思い出しますよね。
冬になるといつも観たくなります。
でもこの映画は大逆転のカタルシスはなかったですね~。
ラストはむしろバットエンドとも思えるぐらい気持ち悪さの残る終わり方でしたよ。
まとめ
サブプライムローン、リーマンショック、CDSとかCDO等の言葉がわかんなくても楽しめるってのが良かったですね~。
でも予習してキッチリ理解して観たほうが面白さが倍増します。
ちなみにこのブログさんの説明が凄い分かりやすかったので是非映画を観る前の予習にどうぞ!
これが原作らしい。
一度は読んでみたいですね。
すっかり落ち目のエディ・マーフィーだけどまたこの頃のようなイキイキとしたキャラが観たい。
こっちはシリアス全開の作品です。
僕の感想はこちら↓
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